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なぜわたしはゲームのバグシーン集で笑えるのか。

こんばんは。1日に2投稿は久しぶりな気がしますね。

#意識低い系社長  です。

上記はわたしがつい先程、ツイートした内容です。

ドラマや映画のNG集や、ゲームのバグシーン集はYouTubeにもたくさん投稿がありますよね。実は結構わたし、そういう系の動画が好きなんです。


1.ドラマや映画でのNGシーン


ドラマや映画では脚本家や演出家、監督などの指揮の元、演者は台本通りの演技をする仕事です。もちろん、演者ならではのアドリブやセンスで台本より良い効果を生む場合もあります。

その上でNGシーンというのは、

・「セリフを忘れた」「セリフを言い間違えた」「噛んだ」
・「共演者のアドリブがツボってしまい爆笑してしまった」
・「アクションやスタントの失敗」

などが挙げられます。

つまり、基本となる脚本から大きく外れてしまったことがNGとなるわけです。大半は「・・・ごめん、セリフなんだっけ?w」という可愛いNGですが、ジャッキー・チェン主演映画のように演者が大怪我を負ってしまうような笑えないNGもあったりします。

ちなみに、北野武監督は、脚本は自分で書く、むしろ他人に書かせたストーリーを撮りたいと思えるわけがない。という主旨のお話をしていたそうです。タランティーノ監督も自身で脚本を手掛けています。

逆に、クリント・イーストウッド監督は脚本家が描いたストーリーに客観性を持たせるために、あえて自分は関わらないそうです。

同じ映画監督でも見えている景色はだいぶ違うようですね。恐らく、頭の中のイメージを他の人に具現化させることの難しい独特の世界観を持った映画監督は、脚本も自分で書いてるのかな、とわたしは思っています。


2.ゲームのバグシーン


1.でお話した映画やドラマと違って、ゲームとはプログラムによって緻密に計算された空間であり、プログラマーは致命的なバグを引き起こさないように懸命にコーディングしているわけです。

ところが、大半のゲームには少なからず「バグ」があります。もちろんゲームを進めなくなるような致命的なバグは論外ですが、任天堂が1985年に発売したファミコン版『スーパーマリオブラザーズ』にもゲーム制作者の意図しないバグがあります。

皆さんご存知だとは思いますが、ノコノコの甲羅を蹴った際に、それが敵キャラにヒットして倒した場合や壁に当たって跳ね返ってきた甲羅をジャンプで踏んだ際にボーナス得点が入る仕様があり、それが一定回数を重ねると「1UP」と表示され残機が増えるようになっています。
そこで、階段状の地形でノコノコを踏んで甲羅にし、その上に乗って蹴る、壁に当たって跳ね返ってきた甲羅を踏んで止める、という動作が繰り返される状態にすることで、延々とボーナスが増え続け最終的には1UPを繰り返す状態となります。

いわゆる「無限増殖バグ」の始まりはここから始まったと言っていいでしょう。

こういったゲーム自体の進行上致命的なバグではない、ゲーム制作者の意図しないバグの大半は、ユーザーが「ゲーム制作者が思いつかないような行動」を取った結果引き起こされるものであり、ある意味で非常にユニークかつ、滑稽なのです。


3.創造者とプレイヤー


ゲームや映画の世界観を創り上げる創造者側の人間と、受け取り手となる視聴者やプレイヤーは、同じ人間であり、人間が人間の感情や欲求を満たすためのコンテンツを作り、そして、消費しています。

映画やテレビといった媒体は、創造者側から一方的に、受け取り手側に感情や欲求を想起させ、満たすためのツールであり、コンテンツです。

ゲームやSNSといった媒体は、誰もが創造者であり、誰もがプレイヤーでもある、とわたしは思っていて、今では「オープンワールドゲーム」というゲームの中の世界を好きなキャラクターで自由に探索できるようなゲームのジャンルがとても好評です。

一度でも創造者側になったことのある人ならお分かりでしょうが、ひとつのコンテンツを生み出すことはとても大変で、とてつもない労力やコストのかかるものです。そして、その労力をあざ笑うかのような、バグは創造者側からすると忌々しいことこの上ないものでしょう。さらに、そのバグを発見して広めたり、そのバグを悪用するプレイヤーに嫌悪感すらをも抱きます。

ですが、コンテンツにバグが付き物のように、人間にもバグはたくさんあります。欠点のない欠陥のない完璧な人間なんて、それこそ神か、想像上の生き物です。


4.なぜゲームのバグは笑えるのか


一番最初にツイートしたように、ゲームのバグは、制作者の意図しないプレイヤーの操作によって引き起こされるものが大半で、
そこには「よくこんなこと思いつくな…」とか「どうしてこうなった…」といった狂気的・人間味溢れる面白さが詰まっています。

それこそが次の発明への足がかりであったり、「.hack」シリーズのような世界のバグをテーマにした作品もあるわけです。

バグはプログラマーにとっては憎き敵ですが、受け取り手側がそのバグを含めて、愛してくれるようなコンテンツでありさえすればいいし、バグから様々なことを学べるチャンスでもあると思っています。


世界がバグってる今、そのバグを楽しめるか、楽しめないかはあなた次第です。


今日はここまでにします。さっき半沢直樹2話を見たので、明日感想にしてみようと思います。(あいつら会社の情報、公の場で話しすぎだろ…。)

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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