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昭和のサラリーマンと令和のサラリーマン

こんばんは。今日、昭和のサラリーマンは良かった、という匿名ブログへの反響が大きいというTwitterでのトレンドを目にして、マジかよと思わず呟いた

#意識低い系社長  です。

何度かお話をしていますが、マルクスは経済論で資本主義のひずみ、を今から数百年も前に予知して警鐘を鳴らしていました。

1.資本家階級の考え方

基本的に資本家階級となるのはごく一部の人間で、残りは皆誰かしらに雇われる労働者です。わたしは現在経営者ですが、ある意味社会全体で見ると、弊社は下請け会社ですので、労働者に分類されます。

本当の意味での資本家とは、大手メーカーのトップや財閥や政治団体のトップといった、経済・財界・政治・外交・金融を動かすことのできるいわゆる特権階級者たちです。

彼らは自分の財布を持ちません。財布は常に無尽蔵だからです。要はいくら借金を抱えようが、借りたお金を返すという概念を持っていないのです。電話一本で数億~数十億円を動かすことのできる、影響力とコネクションがあります。

ですので、貯金をしてお金を貯めるという、サラリーマンの考え方とは一線を画しています。

2.昭和のサラリーマン

昭和のサラリーマンは、自らの身も家庭や家族をも顧みず、会社や上司の命令のままに働き続け「企業戦士」と呼ばれた時代がありました。
戦後日本の高度経済成長は彼らなくしてありえませんでしたし、企業も社会も「モーレツ社員」と呼び讃え、1968年頃からバブル全盛期にかけて、超長時間のサービス残業や、休日返上が当たり前でした。

「24時間戦えますか?」

つまり今、わたしたちは当時「モーレツ社員」だった人たちの下で働いているわけです。当時は働けば働くだけお金になりましたし、モノは作れば作るだけ売れた時代の世代とわたし(30代後半以下)のような世代ではまるで考え方自体が違うのです。

わたしたち世代はバブル崩壊後の生まれで、生まれながらに不景気しか経験していません。

3.現代のサラリーマン

1990年代のバブル崩壊後は年功序列などの日本的経営に少しずつ変化が起こりはじめました。サラリーマンが企業のために、身を粉にして働いても賃金は上昇せず、むしろ高年齢化した「モーレツ社員」たちがリストラの名のもと、体よくお払い箱となったわけです。

またこの、リストラの波によって、サラリーマンの会社に対する忠誠心を失わせるという副産物も生んでしまいました。さらに、一部の大企業で起きた過労死問題やパワハラ問題により企業と社員の関係が改めて見つめ直されることとなり、「働き方改革関連法案」成立へと国として大きく舵取りをすることとなりました。

つまり、現代のサラリーマンに昭和のサラリーマンのような働き方はできるわけもありませんし、企業ももはやそのような「モーレツ社員」は逆に迷惑と考えるようになりつつあります。

4.これからのサラリーマン

ここからはわたしの考える未来予想です。(妄想とも言う)

これからの時代を生きるサラリーマンとしての人生は非常に厳しいものとなるでしょう。企業は労組の力が弱くなっているのを見抜いていますし、何よりも従業員の待遇アップよりも、株主への配当アップの方がリターンが大きいということを分かっています。

今後、終身雇用はもちろん、定期昇給や賞与といった賃金の上昇や福利厚生の充実なんてそれこそ「夢のまた夢」となり、企業も不平不満をこぼすサラリーマンよりAIやロボットを積極的に採用するようになるでしょう。

さて、近い将来そうなるであろう、サラリーマンはどうしたらいいんでしょうか。

わたしのアンサーはたったひとつです。


自分を売れる人になる


会社勤めは野球選手のように1年更新の契約社員として、サブビジネスとして自分のスキルやコネクションを活用して自分をブランド化して売るのです。恐らく昭和のサラリーマンより苦難の道を辿ることになると思います。競争相手は企業対企業ではなく、全人類を相手にするのですから。

ですが、わたしたちがそれを望んできたのは事実です。ブラック企業を撲滅すべし、と叩き続けてきた結果、資本家階級の思うがまま、自ら奴隷への道を歩いているのがわたしたち世代です。


今更、後悔したってもう遅いんだよ! byブラック企業の社長

ここまで読んで頂きありがとうございました。

リゲインのテーマっていいですよね。元気を貰える感じ(笑

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