早く起きた日は部屋を灯さずに、窓の向こうの時明かりを頼りに朝を見つけたい。闇と光が溶け合う空の秘密。社会に閉じ込めようとしてひずんだ心の声が、その指先でどんな和音にも名前をつけて自由を歌う。暗闇の中から光に向かう顔は美しく、秘密の窓を押し開けて、新しい風にそよぐ最後の帳をめくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?