言葉は湿度と温もりを帯びて寒空の下で白く濁る。発言が事実を作り、問題にすることが問題になる街。ピアノが弾けるなら言葉は要らない。風に忙しく散る小雪の装い。その結晶は見えないけれど花のように雄弁。そんな風に話してみたい雪の日の願い事。いつしか積もらなくなって、日常に沁み込んだ言葉。

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