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絵で私たちの世界は救えるか。

札幌三越でたまーにやってる絵の展示。

わざわざ調べてから行くことはないけれど
通りすがりにたまーに入る絵の展示。


ぬるっと、しずかに入り全体を見ていくと
3人の画家さんの絵が飾ってあるらしい。

絵には詳しくないが好きだなと思えば良きだし
心に刺さるか刺さらないかで見ている。

真ん中に小さな机が置いてあり誰かが何やら描いている。
こうゆうとき人見知りな私。

しれっと横を通り過ぎ絵を眺めている。

『スイマセーン。今きていただいた方に絵をプレゼントしているんデス』

ぬぬ!絵を?プレゼント!?
ほほほ、欲しいですううぅぅう!

と心の声にしたがいお兄さんが座っていた机へついて行く。

『オナマエはなんというのデスカ〜』

なんかちょっとカタコトに聞こえるけれど日本人の方ではある。

そのカタコトすらもはやアーティスティック。

名前を伝え、好きな色を聞かれ、欲張って
『アカムラサキ系ですぅ』となぜか私もカタコトな喋り方でざっくり答える。

『じゃあこの色でイイデスカ〜。』
と2色のポスカを手に見せてくれた。

名刺サイズの厚めの紙にスルスルと滑らかにペンを走らせながら

彼『まりこさんも絵を描くんデスカ〜?』
僕はオーストラリアで先生をしていた時に子どもたちに絵を描いていマシタ〜。

私『お兄さんはどちらで活動をしているんですか?』
私はたまに描くけれど完成させれなくて〜

などとキャッチボールをしてる間にすぐにその時間は終わってしまった。

きゅん。

一瞬で心を掴まれる。

絵に夢中で最後きちんとお礼を言ったかも覚えていない。

外に出た後、すぐに思い立ち
透明なiPhoneケースに見えるように入れ込んだ。

お。そうするとまた良いアイディア浮かんだぞ。
お兄さんの元へ足早に戻った。

『ここに入れたよ!』とドヤ顔でお兄さんへiPhoneを見せると

『わぁ〜!ありがとうまりこ!』
ニッコリ優しい太陽みたいな笑顔で。

『またね』

と2人で言って手を振ってお別れした。

あの瞬間の私たちの世界は平和だった。


五十嵐岳さんです。
ほんのちょっとで幸せな気持ちにしてあげれる技術と人柄。私が大富豪ならすぐさま並んでいる絵を買っていたな。そんなふうに良いと思った物をすぐに買えるような大人になりたいですね。こうやって平和な瞬間をみんなでつくりだせたのなら。
今日もありがとうございます!

追伸

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