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会話が成り立たない家族の話

この数ヶ月で急激に家族の問題点が浮上してきた。

浮上してきた、というよりは、目を背けて見ないふりしていた事と向き合わなきゃいけない事が多くなっただけだ。

今までは元父の方がヤバいと思っていたけれど、母も相当痛い人だなと気付く事が増えた。

2人とも決定的に足りないもの、できないことがある。
それは「人の話をちゃんと聞けない」「自分の話ばかりする」と言うことだ。

悩みや困りごとを相談しても「自分はもっと辛い目にあった」「大変な思いをした」と話が始まり、全く私の話を聞こうとしないのだ。

相手の考え方を知りたいから会話をすることもあれば、なんでもいいからただ黙って聞いてほしい時もある。

私が家族に向かって話す時はだいたい後者で、黙って話を聞いてほしい時が多い。

クレイジーケンバンドだって「俺の話を聞け、2分だけでもいい」って言ってくれてるじゃん。

2分だけでもいいからちょっと私の話に耳を傾けてほしい。

そして、落ち着いてほしい。

職場で頑張っているけど、成果がなかなか出ないと話せば「お母さんの時代はもっと酷かった」と言われ

兄に殴られて辛いと話せば「辛いかもしれないが、お父さんは1億の借金をして自己破産までした辛い経験がある」と言われる。

精神的に参ってしまい、仕事が辛いと話せば「じゃあ、もう自分で起業するしかないね」と雑に投げ返される。

違うそうじゃない。

私の中の鈴木雅之さんが首を横に振りながら悲しそうな顔をして立っている。

私が話したいのことも、聞きたいアドバイスもそれじゃない。

生きていれば多かれ少なかれ壁にぶち当たる事はある。

ぶつかって倒れて、それでも前に進まないといけないのに、暴風域の中、傘を盾にして前に進もうとした瞬間、最後のひと吹きで傘の布が飛んでいった。

そんな心境。

傘といえば、台風の中、会社に向かってる最中に駅で傘をさした瞬間「パンッ!」と音がして傘が破裂した経験がある。

傘の骨が錆びていたのか、台風の風に耐えられなかったのか分からないが、漫画みたいに、布がヒラヒラしてた。

「まじか」

人間、予期せぬ出来事や本当に突拍子もないことが起きると漫画やドラマみたいに「きゃっ!」とか「わっ!」とかそんな声出ない。

低い声で「マジか」と呟くしかないのだ。

私はこの2人の親に相談すると大体自分たちの苦労話を聞かされて、いつの間にか私が相談される側になっていて、いつの間にか話が終了している。

相談したはずが私の話は秒で終わるので毎回電話を切ったあと「マジか」と呟いている。

それなのにいつも言われるのが「なんで言わないんだ!」「ちゃんと言いなさいよ!」と怒られる。

私が相談したり話た事は、ほぼ記憶に残らない。

「言ったよ」と言っても本人たちの中では「聞いてない」になる。

そりゃそうだ、言ったけど違う話にすり替えて気付いたら自分たちの話をしているんだから。

人の話を聞かないのは何も親2人に限ったことではない。

兄も弟も人の話を聞かない。

兄はもう「そういう生き物」だから仕方ない。

アレは人じゃない。

世界は自分のために回っていて、世界の中心は自分だと思っている。

あと先考えずに言葉にするし、空気が読めないから相手が傷ついていたり、悲しい顔をしても気付けない。

「言いたいことをハッキリ言う俺カッコいい」と思っているのに「俺は会社で嫌われている」と嘆いて落ち込むような豆腐メンタルのくせに。

当たり前だ、お前その性格でなんで好かれていると思ったか。

お前が優秀なんじゃない、今までお前の周りが異常にヨイショしてくれる連中ばかりだったから、自己肯定感が高いだけのモンスターに成長しただけだ。

そんなモンスター誰も愛さない。

コイツはきっと、自分が何で嫌われてるのか分からないまま、もしくは嫌われていることも知らないまま、子ども部屋おじさんとして実家で1人死んでいく運命なんだろうな。

子ども部屋おじさんの鑑じゃん。

例に漏れず、弟も人の話を聞かない。

猪突猛進型で「こう」と決めたら決行する。

あと先考えずに「俺は俺のやりたいようにやる。お前たちの意見は聞かない」と豪語するくせに、失敗すると失踪する。

デキ婚だって、転職だって、失踪だって、借金だって、不倫だって…

全部自分で撒いた種なのに、その問題事を未だに親が刈り取り、ケツを拭いてくれる。

そりゃあ、金がなくても投げ銭するし、不倫相手に高級ブランドをプレゼントするよね。

それについては再三母とも話をするが「わかった」と言って同じことを繰り返す。全然分かってない。

親が話を聞かないんだ、その子どもだって話を聞くように育たない。

一時期、どうして親2人は人の話を聞かないのか考えたこともあった。

それは私がまだ親を理解できるのではないか?と甘い考えを持っていたからだ。

和睦、相互和解、コミニケーションの取り方、心理学の本も読んだが、結果的に理解なんてできなかったし、分かり合えなかった。

何を言っても通じなくて、何を言っても覚えていないからだ。

会話が全て一方通行。

右から左に聞き流すのではなく、話をスタートさせても「でも」「だって」「それはこうだった」「そんなこと聞いてない」「言ってない」と話をコロコロすり替える。

そうなると私も会話するのも嫌になる。

まともにコミニケーションが取れない。

当たり前だが、どんどん家族との会話が減っていく。

家を出て10年以上経つが、ごく稀に家族に会うと私は無言になる。

共通の話題もなければ、仕事の話もしない。
最近どう?とか近状を話す事もないし、昔話に花を咲かせることもない。

昔こんなことあったね〜なんて言おうものなら、まず否定から入り、自分たちの自己肯定感を高めるために無駄に私に突っかかってくるから面倒なのだ。

赤の他人に抱く劣等感を言い返してこない私にぶつけるのはそろそろやめたほうがいい。

私を吐口にしている以上、家族として会話は成り立たない。

人間になりたいならまず、会話の仕方から学んだほうがいい。

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