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オールドコンデジのCCDセンサーが纏う魅力

先日noteでこんな記事を見つけた。


素敵だなあ。撮り方が良いんだろうなあ。と思った。
CCDセンサーのコッテリした色乗りや、コンデジ成熟期のカメラが醸し出す当時の雰囲気がノスタルジーの源泉か。

そういえば我が家にも有効画素数1200万、1/1.6型CCDのコンデジがある。

FinePix F50。


2007年発売。15年前のコンデジだ。僕が手に入れたのは2008年の春のことだった。臨時収入があったので前から欲しかったコンデジを買った。機種にこだわりはなく、とりあえず画素数が多いものを選んだ。

当時のコンデジ界隈は、有効画素数を上げることに必死だった。
1000万画素以上のカメラじゃないと画質が悪いとされていた時代だった。
今も高画素化はミラーレス一眼の主要論点の一つだけど、そのアンチテーゼとしてフィルムカメラ熱が高まっているように感じる。
高画素至上論がある一方で、僕は家庭で楽しむだけなら600万画素もあれば足りると思っている。なかなかA3ノビ印刷ってしないでしょ。A4印刷くらいなら400万画素もあれば十分で、それ以上の画素数の多さは画質に見た目的な影響を与えないとも言われている。ノイズ、シャドウ、ハイライトの処理とか、画像処理エンジンの性能の方が重要ということ。
印刷しないならディスプレイの解像度や輝度も写真の見た目に影響するだろう。

ならば僕はFinePix F50を使い続けずに高額なデジカメを買い続けるのか。謎は謎のままにしておきたい。



久しぶりに取り出したF50はとても調子が良かった。
買ってから今までノーメンテ。1年に1回くらいはバッテリーを充電して使っていたけど、放電までしていたか定かではない。
そんな放置気味なカメラなのに、健気にオーナーの気まぐれに付き合ってくれる。ありがとう、これからはもう少し一緒に過ごそう。

設定は画素数を落として600万画素にした。ISO感度は上限1600でオート。露出補正は−1.3。カラーモードはFクローム。

フィルムカメラとは違ったノスタルジー。一周まわって新鮮な15年前のコンパクトデジタルカメラ。高解像度の27インチディスプレイで全画面表示しても十分鑑賞に耐えられる画質だと思うけど、スマートフォンやタブレットで見るとどうだろうか。
若干のトリミングのみで他にレタッチはしていない。CCDセンサーの良さが伝わると嬉しい。






















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