2006年のコンデジでこんな夜景が撮れるなんて(FinePix F30)
先日、リサイクルショップで110円で救出したFinePix F30なんですが。
前回は昼間の試写でしたけど、2006年当時は高感度番長だったFujifilmのスーパーCCDハニカム。ひとつ夜に撮ってみようじゃないか、って。
経験的には、ISO1600あると夜でも手持ちで大体なんとかなります。手ぶれ補正は正直ほしいですけどね。F30にはありません。
露出補正を-1.7EV、感度オートISO1600上限、クローム(ポジフィルム調)モード、プログラムオート、ストロボオフ、という設定にして、とりあえず撮ってみました。
お、おお……?
これだけ暗い部分が大きいのに、なぜか引っ張られない。右上隅の蛍光灯を評価しちゃってんのかな。不思議だけどいい感じの露出。
ズーム中程で一段暗くなってるけど、気合のマニュアル手ブレ補正。
流石に手ブレしたんですが、強い光源があると光芒が6本出る。しかし絞りは開放なんだけどな。
6枚羽根の虹彩絞りがレンズシャッターを兼ねた作りなんだろうと思うけど、開閉中に光芒引いてしまうのかなあ。
これは、まさかの良さ。
いやまあ、等倍だとノイズリダクションが目立つ、コンパクトデジカメらしい小型センサーの絵ではあるんですけれど。
ピクセル等倍だとこんな感じではあります。
しかし全体を見るとうまくまとめてあって、スーパーCCDハニカムは高感度に強いんだと自信満々に攻めたような画作りしてますね。
ポジフィルム調のクロームモードにしてたら、夜でもガンガン彩度上げてコントラストもカリカリ。色ノイズも輝度ノイズもセンサーの性能で抑えてやる、という調子。
これはもう私は大好きなやつ。
それにしても、2006年だとデジタル一眼がAPS-Cの600万画素CCDだった頃だから、まだまだ夜に撮ろうとは考えなかった。
そんな時代に、CCDのコンパクトデジカメでこんなん撮れるとは。
私、およそ2005年くらいから興味関心がコンデジから一眼レフに移っていってて、600~800万画素くらいの頃はあんまり印象がなくって。
世間的にもそんな感じで、600~800万画素で、1/1.8型とかの大きめセンサーのコンパクトデジカメとなると、DSC-F828とかC-8080ZとかCOOLPIX 8800とかの大型機になっちゃう。
ちょうど見落としちゃってた時代の、よく見てなかったカテゴリの小型コンデジに、こんなのが混じってるとは。
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