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人前には出たくないしツテもないけど演劇がやりたかった私が、なんとか旗揚げ公演を完走した話


Mの娘です☺︎
ようやく浮上してきました!


先日、無事に(?)主宰した団体の旗揚げ公演を終えました。

苦しさと楽しさが共存して、過去経験したことのない精神状態になりました( ̄▽ ̄;)

もはや懐かしい、大好きな劇場


初心者の私一人では本当にどうにもならなかったと思います。周りの人たちにどれだけ助けられたかわかりません…!誰一人欠けずに完走できたこと、奇跡のようです。

ということで、誰にどんな風に助けられ、今後どうなっていきたいか、考えたことを備忘録として綴りたいと思います。


ユニットのメンバーたち💐


まずは団体のメンバーについて。

演出助手の1人は、初心者の子のパフォーマンスを違和感のない水準まで持っていくにはどうしたらいいか、本気で考えて行動に移してくれました。教授法などほとんど知らない私は、見よう見まねで参考にさせてもらいました。

色々なレベル感のメンバーで創作していくにあたり、演出側の高い指導力が必要であるということを痛感しました。(プロなら外で学んでくるのだろうけど…そうもいかないので💦)
それから、ニュアンスの付け方を伝える時にその根拠を詳細に語れるよう、戯曲執筆の段階からキャラクターを緻密に作り上げる必要があるなとも思いました。

もう一人の演出助手さんは、戯曲で一番魅せたい部分はどこか、芝居の盛り上がりをどのように持っていくか、ということを常に客観的に見ながら、アドバイスしてくれました。そのおかげでいくつかの台詞をブラッシュアップできました。小屋入り後を想定した見え方や、声量のバランスもよく見て、意見出ししてくれました。

さらに急遽照明のオペレーターまでお願いすることになりましたが、数回の稽古で完璧に仕上げてくれました。頭が上がりません、、、!

演出助手の二人がいなければ、ここまでクオリティを上げることはできなかったと思います。



それから、音響さん、制作さん。
依頼したことだけをやるのではなく、さらにこうしたら良くなるのでは、これをやってみたらどうだろう、とアイデアをくれました。
自分一人では思いつかないこと、判断が難しかったことも、二人がいたから形になりました。

音響さんは、"ここで怪しい音ください"などという雑なお願いも、全て対応してくださいました。稽古場にもたくさん来てくださいました。

制作さんは、特にどうしたらいいかわからなかった票券についてたくさんアドバイスをくれ、目標の設定や発信など、下手したらメンバーからあまりよく思われない可能性がある仕事も、自らやると宣言して行動に移してくれました。

本当に感謝しています。

そして、役者の皆さん。
ストレッチやシアターゲームの仕切りを積極的にしてくれる人、発声練習のコツを皆に伝えてくれる人、脚本や演出について意見をくれる人、、、そして何より、就活、バイト、仕事、他の現場と両立して稽古に参加してくださったこと、これが本当にありがたかった🥲

初心者の子については、稽古日以外でもzoomや電話を使っての稽古に参加してくれたおかげで、なんとか本番に間に合いました。努力の賜物だと思いました。


劇場スタッフさん🎭


劇場スタッフのYさんには本当に頭が上がりません。この劇場でなければ、やれなかったと思っています。

今回、旗揚げ公演にも関わらず、快く契約させてくださり、仕込みやバラシの指示出しまで手伝ってくださり、備品もあれやこれや貸してくださり、何度電話してもメールしても優しく答えてくださり、なぜかセット組みや座席組みもところどころ一緒にやってくださり(腰が痛いと言っていたのに😢)次も是非、お世話になりたいと思いました!!

出てすぐの階段の落下防止の銀テープ貼りと、階段周りの人員配置だけ、次回使わせていただく際は気をつけた方が良さそうですが、、、( ̄▽ ̄;)

劇場を守っていくのも、大変なようで💦
長く続いてくださることを祈ります🙏
(次がいつになるかわからないので😇)



そして、お客様(^^)


そしてそしてなんと言っても最後のピース、お客様。演劇が完成するのに欠かせない、大切な存在。

トータル160名程のお客様にご来場いただきました。交通費とチケット代、お時間を割いていただき、本当に感謝しています。
業界の方も多数お越しくださいました。

30件を超える匿名アンケート、直接いただいた感想、全て読ませていただきました。


もちろん、発信していないだけで、全然刺さらなかったよ、寝ちゃったよ、という方も一定数いらっしゃると思うのですが、泣いてくださった方、ハシゴしてくださった方、実生活へのポジティブな影響を感じてくださった方、、、あたたかい感想をたくさんいただいて、公演をやってよかったと思うことができました。  

作演出の方ですか?と終演後に話しかけてくださり、熱く感想を語ってくださった方もいて、新しい出会いの場にもなったと感じています。



一人反省会🍶

今回初めて公演をやってみて、反省点もたくさんあったので、今後のために書き残します。
一人反省会、スタートです。笑

まず、役者さんのレベル感やモチベーションの差が大きいと、団結が難しくなるという点。

形だけでもオーディションと面接を行い、あらかじめ、どの程度の水準まで持っていきたいか、どの程度の熱量で参加してもらいたいかを擦り合わせる必要があったなと後々思いました。

また、個人練習や宿題、休んだ時のリカバリー方法(録音の提出を必須にする等)についても、ある程度ルールを決めて、しっかりと擦り合わせしてから稽古に入るべきだったなと反省しました。ただ、皆本業がある中で、どこまで強制的にお願いするか、これも難しいなと思っていて…あまり厳しく決めると、そもそも出演自体してもらえなくなってしまいそうなので、バランスを考えていく必要がありそうです。うーん、難しい。次への課題です。


それから、演出という役割については本当にダメダメでした、、、でも、今回やらせてもらって、今後の勉強の方向性が見えた気がしました。

まず、戯曲についてどのシーンをどう見せたいか、絶対に解釈を統一させたい部分を決めて共有する作業を、早期にすべきだったと反省しました。ある程度基準が決まれば、芝居の方向性も自ずと統一しやすくなるなと。

それから、Wキャスト、トリプルキャストの場合、悪気なく比べてしまうという難しさがあり、片方の演技プランを演出として取り入れたり、すごくいいパフォーマンスをしてくれて褒めたりした時に、もう片方のキャストがストレスを感じる、ということがわかりました。
これまで同じ役割どうしで比べられて落ち込んで悔しくて伸びる、というのが当たり前な環境にいたので(吹奏楽部もビッグバンドも)あまり気にしていなかったのですが、演劇の世界だと正解が明確でないかつWキャストどうし共演するわけではないということもあり、かなり注意しなくてはならないポイントなのだと知りました。反省です。

そして、稽古場以外で役者さんに何か伝えることがあった場合に、LINEでやりとりするのは危険だなということもわかりました。

もちろん全て直接は無理なのですが、LINEだとニュアンスが伝わりづらかったり、対面で言えないことも言えたり(言われてしまったり)するということがあり、重要なことは極力電話にしようと思いました。

稽古期間の途中で、1週間かけて全員と電話面談を行ったのは、我ながら良い取り組みだったなと思っています。稽古場では言えないことを、色々と聞くことができました。


次回があれば、+でやってみたいなと思うのは、出演者の強みの把握と役割決めです。オーディションの段階である程度やるべきかなと思っています。


例えば、集客力はオーディションの際の指標になると教えてもらったけれど、集客は苦手でもプロ並みに芝居が上手い、なんて子もいるわけで、何か一つ秀でているものがあれば、弱い部分は他の人で補えたらいいなと考えています。
発声が得意な人、アイデアマン、力持ち、、、など、色々な得意分野を持つ人が集まったら、最強だなと思うのです。

本当は、演技指導も演出も集客も、主宰で全部完璧にできれば一番いいんですが、、、さすがに限界があるので、各々の強みを生かした協力体制を整えたいと思いました。


今後について


ひとまず文化庁への報告義務が続く5年間は、何かしら作品を書き続けるつもりです。

実現可能かわかりませんが、次の新作お披露目の目標は2025年の秋。
年内に一度本読み会を開きたいなと思っています。


これからも精進します。
お読みいただきありがとうございました!




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