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Ⅴー1.ポジティブな関係作り

弟や母を通じて多くの病院の、多くの医療従事者と出会う。圧倒的大多数の方々は、親切で、まじめで、献身的で、ささやかな雑談にも相手の人柄を感じたり、共感できたりして敬愛できる人ばかりだ。一般的なイメージとは異なり、医師が権威を振りかざしているわけでもない。

ところが残念なことに、そうでない一握りの人々がいて、そのせいで患者や家族と医療関係者との関わりを、不必要に難しくしているような気がする。

あるいは、ふとした状況のめぐりあわせで、はたまた、医療界の外では割と当然だとされていることが医療界ではそうでなく、しかもそれをどちら側もわかっていないせいで、無用な誤解を生じさせたり、相互に不快な思いをさせているようにも思う。

多くの医療者は患者のために奔走しており、最も根底にある思いは患者や家族と同じはずだ。本来、利害が対立しているはずのない両者が、砂を噛むようなざらざらした感触を味わうのを、少しでもなんとかできないのだろうか。

このセクションでは、患者や家族の側から見た不思議さや考えを書いている。一方的な主張を繰り出すためではない。医療界の内部にいる人にとっては思いがけない目新しい情報もあるだろし、そのことが何よりも病気と闘う人々の安全と幸せのために役立つかもしれないと思うからだ。

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