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写真に残さなくてもいい景色もある

昨日の夜から深夜便の船に揺られて、神津島という島に来ている。海がとても青く綺麗で、魚をはじめとしたご飯はおいしく、台風も都合よく通過して天気も良い。
お陰で、滞在1日目は何もかもが最高の状態で過ごせた。いわゆる「インスタ映え」する写真もたくさん撮った。思い出を手軽に、綺麗に記録できるようになったのは、本当にいいことだ。


今は星空が一面に見える浜辺で、このnoteを書いている。少し雲がかかってきたけれど、東京の都会で見るよりもずっと多くの星が見えた。天の川のようなものも、見えている気がする。

互いに自分の思い出と深く結びついた曲を流して、波の音を聞きながら、星空を見上げる。
iPhoneのカメラでは、この星空は記録に残せない。
でも、それでいい気がするのだ。

たとえ見た景色がすべてデータとして残せなくても、自分が感じたぬるい夜の温度を、波の音と潮の匂いを身体で覚えておくことで、きっと今日のことは思い出せる。
そういう風に思える出来事がある、ということは、本当に幸せなことだ。

一度曇っていた空が晴れ、また星空が見え始める。僕の夏はまだ、終わらない。

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