先鋒になる


今日の午後、浜松手をつなぐ育成会の総会に
出席させていただきました。

手をつなぐ育成会は知的障害や発達障害など
の子を持つ親の会で、私は賛助会員として
入会させていただいています。

その総会の二部として、発達支援センター
ルピロの内山敏先生が講話をされていました。

その講話の中の後半の言葉に、右ストレート
を顔面にくらったような衝撃を受けました。

「障害を抱える子供をそだてるための
リスク要因が、社会にあまりにも多すぎる」


という言葉でした。

コロナが流行した昨年あたりから、人に
会う機会がめっきり減ったことを境に
過去の出来事や自分が思っていたことなど
を振り返る機会が増えました。

20代の頃、かれこれ25年ほど経ちます
がNPO法人を立ち上げたことがありました。
市民活動や今で言うSDGsの活動に関心
があったということでは全くなく、公務員
という立場でありながら、体操(器械体操)
を子どもたちに指導するという活動をしたい
という手段としてNPO法人ということが
使えそうだということで立ち上げました。

当時浜松NPOネットワークセンターの
理事長であった山口祐子さんとの出会いも
あり、いろいろな市民団体の活動に触れた

り代表の方々とお話をさせていただく機会

がありました。

福祉、環境、外国人への支援、教育など
様々な方々がそれぞれの思いをいだいて
歩み始めていたことを思い出します。

その時、私が感じたことは、10年後
20年後にはきっとこういった思いの
輪が広がり、社会全体も考えや行動に
変化がもたらされるに違いないという
ことでした。

そして、月日が流れ、現状はどうか?


その間、私は体操のNPOから離れ、
また公務員も退職をし、3.11後に
発達障害、軽度知的障害、不登校を対象
とした学習塾を始めることになりました。

その間、活動どころか自身の生活も
ままならないような状況が長らく続き
やっと3年ほど前から副業をしなくて
済むようになったという状況でした。

本来であれば、市民活動の諸先輩方と
手を携え、社会に新しい価値と行動を
もたらすはずでした。

しかし、現実はそれとは程遠く、他の
団体も紆余曲折を経ながら活動を維持
継続させていくこと自体がそんなに
容易なことではなかったと思います。
(そうでないところもあるかもしれませんが)

失望感というか、もやもや感に苛まれて
いたタイミングでの内山先生のお話でした。

ただ、その言葉を聞いてからパッと
ひらめいたことがありました。
それが"先鋒"です。

先鋒とは、戦いや対戦などで、最初に
敵陣や相手に対峙する役割のひとのこと
です。先鋒が先に一穴を開けることで
次の人たちがどんどんと攻め入ることが
できます。

自分を維持・継続するのにやっとの
小さな活動では焼け石に水。何か大きな
力や組織や支援がないといけないと
どこか他力本願的な思考に縛られ過ぎて
いたと思います。

自分たちの維持継続だけを考えるのではなく
たとえ小さな活動であったとしても、
行動は誰かが必ず見ており、その行動に
共感が得られるものがあれば、それに続く
人たちが出てくるのではないかと。

最後に備忘録として内山先生の言葉を
書き記しておきます

地域ぐるみで子どもを育てよう


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