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何を食べれば、野性的になれるのだろうか?

こんにちは、ショーンです。

前回の投稿で、

・ヒトが野生だったのは、農耕・畜産がはじまる1万年前まで
・1万年以前のライフスタイルを真似ることで、野生を取り戻すことができる
・結果、すっごい元気になったり、肌がきれいになったり、集中力が高まったり、いろんないいことがいっぱいあるよ

ということを確認した。

そこでまずは、「野生人はどのような食事法をとっていたのだろうか?」ということに注目して分析してみたい。

野生人の食事法

皆さんの中には食材を買う時、原材料表示を確認するヒトもいるだろう。この商品はこういう材料と、こういう食品添加物で構成されているのだなと。それを見て買うことを判断することもあるかもしれない。

ヒトにとってのこの「原材料」は、「日々、何を食べているか?」に他ならない。いつだかの僕のように、ラーメンやアイスクリームを食べて生きていれば、ラーメンとアイスクリームによって構成されたヒトであり、それにふさわしい人格、元気、美貌、影響力等が発揮されるのである。

ラーメンやアイスクリームも、結構よくやってくれたと個人的には思っている。が、セルフ野生化の中で自分を構成する原材料を変えてみると、やはりみなぎるものを感じるのだ。あー、もうあの頃の甘酸っぱい青春には戻れないということを痛感する。原材料とは、それほどまでに凄まじい影響力を持っている。

では、ヒトの身体にとっての最適な原材料とはなんだろうか。

ヒトの身体は、440万年前にチンパンジーより分岐したときから、基本的な構造は変わっていない。その間、進化によって胃の数が増えたり、歯の本数が変わったりということは起こっていない。つまり、「ヒトにとっての最適な食事法」というのは、ヒトが誕生した瞬間からほぼほぼ決まっているのだ。

※話をシンプルにするため、地域差を除外する

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①移動式菜食がベース

まず、最も重要な点として、僕たちは元来菜食動物なのだ。

440万年前の食生活はほぼチンパンジーと同じで、大量のフルーツやナッツ、葉物野菜を食べていたといわれている。それも、一定の場所で採取するのではなく、常に歩き回りながら、色々なところから食べられそうな植物を食べていたのだ。

実は、この食べ方が非常に重要なのだ。

僕たちは、植物を食べているようでいて、実は土を食べているのだ。土壌の中に栄養がふんだんに含まれている。その栄養を摂取したい。しかし、他の動物と同じように、土は食べられない。そこで、土から栄養を摂取している植物を食べるのだ。

つまり、植物は問屋なのだ。きゅうり問屋、レタス問屋、トマト問屋。それぞれの問屋には得意な栄養素と不得意な栄養素がある。そこで、色んな種類の問屋から栄養を卸す必要がある。

さらに、土壌にも特徴がある。川に近い・遠い、ミネラル豊富な岩石に近い・遠い、森の中、草原の中…このように、土壌の特徴によって、含まれる栄養素も全くことなる。つまり、同じレタス問屋だとしても、すぐそこにあるレタス問屋とずっと向こうにあるレタス問屋とでは、やはり卸せる栄養素が微妙に違うのだ。

このようにして、多様な植物を、多様な場所から摂取することで、栄養豊富な身体が出来上がるというわけである。

さらには、以下のエッセンスも含まれている。

・一物全体(りんごであれば、皮まで食べる)
・鮮度ばつぐん(摘んだ瞬間から栄養価は低下し続ける)
・旬(その季節に必要な栄養を与えてくれる)
・無農薬(生えているものを摘んでいるだけなので)
・菌の多様性(植物についている多様な菌も同時に取り込んでいる)

このように、「移動式菜食主義」は良いこと尽くしなのだ。

150万年前に火を使いはじめ、根菜類と肉も摂取するようになるが、基本的にはずっとこの「移動式菜食主義」であったと考えて差し支えないだろう。
ちなみに、動物というのは、問屋の問屋ということになる。土壌から栄養を卸した植物問屋から、さらに栄養を卸した動物問屋から、栄養をいただく。これが肉食の実態である。

さて、今日はここまで。食事編だけであと3回は続くだろう。長い。すべてが終わった頃には本一冊分の分量になるだろう。

次回は、「野生人は低炭水化物、低糖質である」というテーマ。

最後に、毎回リマインドしたいと思っている点が2点だけある。

1つは、野生人というのは、左脳よりも右脳・体感覚が優位であるということ。つまり、頭で理解して実行することより、身体の感覚を研ぎ澄まし、五感から得られる情報を咀嚼していくことが野生的に生きる上では重要ある。よって、僕の提供する情報もできるだけ頭ではなく身体で感覚的に捉えていただきたいのだ。

もう1つは、何を食べようが、結局は、感謝して楽しんで食べることが一番だということ。実際、多人数で食卓を囲んで楽しく食べている場合、何を食べていようと高い栄養価が得られるという実験結果もある。量子力学的にいえば、すべては波動なので、良い波動で食べれば良い波動が身体を巡る。そういうことなのだ。

参考資料:
「GO WILD 野生の体を取り戻せ」ジョン・J・レイティ
「パレオダイエットの教科書」鈴木祐
「Game Changers」Netflix

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