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思春期のロールケーキ

14、5歳の女の子と話す機会があった。

何気ない日常会話から始まり、恋の話になる。


年頃の女の子が、年齢に臆せず、対等に話してくれて嬉しい。


好みのタイプを聞かれたので、「言葉のやりとりの温度が同じで、ワードセンスがいい人」と答えると、

「わかる!やり取りしてて、気持ちいいんだよね。」と同意してくれた。




ガツン、と衝撃を受けた。
10代半ばで、言葉のやり取りが"気持ちいい"と表現する彼女に、胸が震えた。

え、抱きしめたい…!
この子のワードセンスが、すき…!


気持ちいいという言葉には、違和感がなくて快いことや、フィットすることに加えて、もっとこう、湧き上がるような昂りも含まれている気がする。


心地よいとか、ちょうどよいとか、代用できる言葉はいくつかありそうだけど、「気持ちいい」が一番、わたしが言いたかったことに、合っている。

回りくどくなく、高揚感もある。
ストレートで、とてもいい!


今度から、好きなタイプは、会話してて、気持ちいい人って言おう。




自分よりもかなり年下の女性と話す機会、ときどきやってくるのだが、毎回なにかしら感心させられる。

気付かされることが多いし、精神年齢がそんなに違わない気もしてくる。


わたしは中学生のときから、もっというと小学校中学年のときから、精神がそれほど変わっていないのだと思う。

周りの女友達を見ていても、意外と変わってない。

万年思春期?そんなことはないんだけど、なんだろうね、精神の成熟、思ったより早いのかもしれない。うーん違うな、成熟していない気がする。人間って、ある一定のところから、そんなに変わらないのかも。

もちろん個人差もあるんだろうけど。


仕事では年齢や経験年数で優位になることが多いし、恋愛市場では若さが重視されることが多いと感じるけど、髄のずいの中身って、年齢あんまり関係ないのかも。
年齢に囚われずに、呪われずに、柔軟にいきたいものだ。



▲▲▲



写真は、久しぶりに食べたロールケーキ。


ホイップクリームの甘さが控えめで、くどくなく、でも満たされる、「気持ちいい」ロールケーキだった。


気持ちいいロールケーキは、思ったよりたくさん食べてしまう、困ったロールケーキでもあった。


20代後半になると、気持ちよさにかまけて適量を見極めないと、胃もたれを起こしてしまう。





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