見出し画像

『ちいさな菓子器』

ちいさな菓子器
おいしいものはなんだって、いつだって幸せな時間を与えてくれる
甘い砂糖菓子じゃなくたって、時にはしょっぱいご飯のともだって
中身がなくなってしまってもその時を思い出すような
蓋付の菓子器シリーズです

「ちいさな菓子器」と題して作っている蓋物シリーズ
こちらについても一度まとめてみようとnoteに書き出してみます。

・ちいさな菓子器とは
・きっかけ
・さいしょ
・このあと

と段階をわけてつらつらと。どんな考えでできているのか
ちょっとだけ知ってもらえればもっと親しめるんじゃないかな
そう思って書いてみます。

それでは!はじまり〜〜

◎◎ちいさな菓子器とは◎◎

画像1

題している「ちいさな菓子器」とはボンボニエールのことを指しています。

”ボンボニエール(フランス語: Bonbonnière)は、もともとボンボン(Bonbon、糖衣菓子・砂糖菓子)を入れる菓子器を指す語”
(wikipedia)

「ボンボニエール」あまり聞きなれない単語ではないでしょうか?
はじめてこのシリーズを作った時、お菓子を入れる「容器?蓋物?器?」なんだかぴったりくる言葉が見つからなくて・・どうしようかと思っていた時にこの言葉を教えてもらいました。

知ってる人は知っていて知らない人は全然知らない。
そんな言葉がいろいろあると思います。
私にとってボンボニエールという言葉は後者でした。意味することはすごく私の作品にぴったりだったけど、もうひとつ伝わりづらいのかもしれない、そう思って「ちいさな菓子器」と題しました。

画像2

本来は砂糖菓子をいれて、贈答品として使用されるもののようです。
手のひらに収まるくらいの菓子器。ちんまりとした姿が可愛いらしくて贈答品としてだけでなく、お客さんが来た時の菓子受けとしてもぴったりな気がしています。

◎◎きっかけ◎◎

中身が見えなくてドキドキしたことはないですか?
外の箱に対しての中身の大きさの違いに驚いたりしたことはないですか?
もらったプレゼントだったり、お中元に届いた宅配便だったり

中身が分からないからこそ生まれる気持ち

そんな気持ちを生み出したくて「蓋物」を作りたくなったのが元々のきっかけで。大袈裟な贈り物ではなく日頃の感謝の気持ちやちょっとした贈り物をしたい時、お菓子を渡す習慣があったので「お菓子をいれる蓋物」に限定して「ちいさな菓子器」シリーズを作り始めました。

◎◎さいしょ◎◎

画像3

「蓋物」と一言にいっても実はいろいろと種類があるのをご存知ですか?
(私も作り始めてから調べて知ったことなのですが・・)
被せ蓋、乗せ蓋、落とし蓋など・・お家にある蓋物をちょと見てみてください。急須や茶碗蒸し碗なんかでは蓋の作りが違いませんか?
そう言われれば違うなぁなんて、じゃあどの蓋がいいのだろう?そんなことを思いながら、毎度のごとく手を動かしていきました。

また、これは陶芸の焼成技法ゆえのことですが、一般的に蓋物というと蓋と本体を重ねて窯の中で焼くとされています。(別々に焼くと焼成中に歪みが生じて焼く前はぴったり重なっていたものが、焼きあがっから重ねると、ずれていたり、重ならなかったりということを防ぐためのよう)
「重ねて焼く」そうなった時に・・じゃあ器本体の口縁はどう処理すべき?
重ねて焼くのが本当にベストなの?
などなど・・「蓋をつける」だけで一輪挿しや器を作ってるのとはまた別に(技法の面で)考えないといけない部分が多くて頭を使いました。
釉薬(一般的な陶器のツルツルとした質感)をしていることが当たり前だと思っていたので・・
器本体の口縁部分に釉薬をかけて、そのまま蓋を重ねるとですね、蓋と本体の器がくっついちゃうのですよね(接着剤のように、とても強力にくっついてるので剥がせないし、無理に剥がすとどっちかが欠けちゃうのです。
じゃあどうやって重ねるの?というとそれはそれで、ちゃんとやり方があるのです!でもそのやり方ではしていなかったのですが!笑

そして当たり前なのですが、実際に使うとなると使用感も気になってきます。いろいろ作っていくうちに、器の深さだったり、蓋の持ちやすさだったりもちょっとづつ意識が向いていくようになっていきました。

画像4

甘いお菓子を食べてると個人的にすごく気分があがります。
明るい気持ちになれるので菓子器の色味もカラフルに、でも強すぎない・・和菓子のような雰囲気の色味にしています。そして吉祥文様(おめでたい模様、例えば松など)をデザインのもとにしたりして、でも

\\ザ!和物//

を全面に押し出すわけではなく、ちょっとそういう雰囲気が醸し出されるといいなと思ってデザインしています。

◎◎このあと◎◎

画像5

そうやっていろいろ手を動かして最近は、ちょっと蓋の作りを変えてみたり柄の雰囲気を変えてみたりと、まだまだ成長中です。
後々は実際に各菓子器に合わせてお菓子も同封してみたりしたいな
なんて思っています。(お菓子作りはうまくないので得意な方と一緒にできたりしたらいいなぁ)

贈り物は貰うのも嬉しいし、贈るのも楽しいですよね。
誰かに贈る気持ちに寄り添う、ちいさな菓子器をこれからも作っていこうと思います。

画像6

おしまい!

2020.5 田井昭江

instagram  HP  minne

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?