あの日~だれにでもある闇~
出ることのできない
ただよった水のなか、
流れもなく、ただひとり。
下には底の見えない渦。
渦から産まれようとするなにか。
上から遮られてしまう光。
あつい、さむい、ぬるい。
出口はなく、何も気力は起きず、思い出せない。
記憶もなくなり、
美しいとはなんだったのか、
わからなくなり、
希望はどこか、わからない。
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✴︎
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うん、そんなときもある。
人間だって、自然の一部だから。
波がある。
だれだって、完璧にみえるあの人だって、
波のなかに心がある。
人間だって、宇宙の一部だから。
光があり、闇がある。
だれだって、暗闇の住民に思えるわたしにも
確かに闇の中に光を見出す心がある。
やさしさは闇のなかで見つけた。
希望は闇のなかではじめて見つけた。
闇を味わった、何度も何度も何度も。
味わった先には、素晴らしいステージがあり
また試練を楽しむ。
その度その度、闇をただよう。
そう、そう、それが、ここで生きるということ。
愛を知るという過程のひとつ。
愛しているよ。
ありのままの、
闇にただようあなたも、
光に包まれたあなたも。
ただ、こうして生きている、あなた。
あなたはわたしの鏡。
つながっているから。
だいすきだよ。
生まれてきてくれて、
今日も生きていてくれて、
つながっていてくれて、
ほんとうに、ありがとう。
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