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夢の🇯🇴ワディラム砂漠【聖地巡礼】Day4&Day5

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もうこのスタート地点でひゃーっ!という光景が広がっています。言葉になりません。ここからより美しい場所へ向かうだなんて想像もつきませんね。

このワディラム砂漠は、私の大好きな映画「アラジン」や「スターウォーズ エピソード9」のロケ地でもあります。(旅行当時はエピソード9の公開1週間前でしたのでドキドキのフライング聖地巡礼でした)

さて、無事にガイドさんと合流、もう一人のゲストを迎えに行きツアーのスタートです。

ガイドさんの英語は微妙にアラビックなまりで早口、聞き取れなくてかなり繰り返してもらわらないといけないのが申し訳なかったのですが、もう一人のゲストをピックアップして解決。

イギリス人の女の子でした。なんとか会話を仲介してもらいます。というより彼女とガイドさんがマシンガンで喋り始めるともう何が何だか分かりません、勉強しなきゃなあ…

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ランチも一緒にピックアップしていきます。

ガイドさん「トヨタ車はいい!日本車じゃないとこの砂漠には絶対に耐えられない!」とのことで、トヨタ車に乗った我々とランチはいよいよ、ワディラム保護区内へ。

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すごい!その言葉しか出てこない自分が歯がゆいですが、見ていて飽きない岩山と砂漠が続いていきます。

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近寄るとわかる、スケールの大きさ…

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荷台に乗りたい!と私たち女子2人が騒いで荷台に乗せてもらいます。かなりSNS映えですが、おちおち自撮りなんてしてると振り落とされます、しっかりと手すりに捕まりましょう。

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有名なキノコ岩。いやはや、不思議です。全て自然の力で出来たのだというから圧巻です。

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道のない砂漠をジープはどんどん進みます

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一旦車を止め、お待ちかねのランチタイムです

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ガイドさんが火を起こしてくれます。火打ち石で火を起こしてるの、初めて見た。

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絵になる!これは絵になる!と女子二人できゃっきゃと写真を撮ります。

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ただでさえ美味しい中東料理が、砂漠で食べることによりさらに美味しくなります。おかわりももちろん笑

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食後のシーシャも砂漠で吸うとかなりの土産話感が出ますね。

ご飯を食べながら色々な話をしました、彼女は院生であること、これからさらに勉強したいと思っていること、地質や地形に興味があること。私が砂漠という道無き道を進むベドウィンに船乗りとの類似性を見出して興味を持ったこと。ガイドさんのベドウィンとしての暮らし。

全く違うバックボーンを持った同級生が(そうなんです、実は3人同い年でした)ワディラムというどこやねんというような砂漠の上で語り合ってる、それってなんだかとても不思議で、人生って素敵だな、とふと思いました。

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お腹も膨れたところで午後の観光です。

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こちらのアーチの上にも登りました!転落死する観光客が後を絶たないそうです…

ここ、映画「アラジン」のワンシーンにも似ていますね!(アラジンに登場したアーチは別の場所だと思いますが、それでもロケ地はワディラム砂漠です、もうそれだけで、大興奮です。)

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砂漠にも木は生えています。

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ここでラクダにも乗せてもらいました!

ヒトコブラクダたちの乗り心地は…馬に比べて良いわけではありませんが、眼高が高くて気持ちが良いです。お尻は痛いです。

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なんて可愛いお顔!

この後はベドウィンの方たちが実際に住んでいるキャンプに連れて行ってもらいお茶をご馳走になりました。

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ヤギは親ヤギと子ヤギに分けて飼育をしているみたいです。子供たちがヤギと遊ばせてくれました。

日も落ちてきて、夕日を見るのに絶好のポジションへ向かいます。

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ここの砂は他の場所に比べ砂が細かいです。あれ?こんなに砂漠って歩きにくかったんだ…と当たり前のことに気付きながら、息切れをしながら頂上を目指します。

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この景色ですよ…

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それはあまりにも美しくて、普段はおしゃべりの私と彼女もしばらくの間言葉が出ませんでした。

岩の縁に腰をかけて落陽を待ちます。

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季節によってはこの岩山の間に落陽する時期もあるのでしょうか。そんなの、美しすぎますね。

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少し暗くなってきましたが、壁画のポイントにも向かいます。

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この時点でかなり暗くなってしまったので入口寄りの壁画しか見られませんでしたが、奥までまだまだ壁画があり研究が重ねられているようです。

さて、名残惜しいけれど本日のキャンプへ向かいます。

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前日までのキャンプと違いお風呂は男女共用だしお湯も出ませんが(風邪ひいたら嫌なので入ってません!)もう別に寝られればなんでも良いかなという感じ。シーツもとても綺麗です。そして持参の寝袋もあるので怖いもの無しです。

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お腹ぺこぺこな私たちを待っていたのは砂蒸し料理。ベドウィンたちが歌いながら掘り起こしてくれます。

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じゃーん!美味しそう!わたしの好きなものが詰まってる予感!ミクロネシアあたりにもこんな砂蒸し料理がありますね。

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お代わりもしました。それにしてもやはりヨーロッパの人たちはあまり中東料理は口に合わないのでしょうか…(こんなに美味しいのに…と思ってしまいます)

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夕食のあともごろごろしていたら、ベドウィンミュージックを演奏してくれました。シーシャとベドウィンミュージックと暖炉、三種の神器が揃いましたね…

笛を吹かせてもらいましたが(フルート音は出せるし吹けると過信していた)全く音が出ず。ナイストライだったよと励まされながら彼らの音楽を楽しみました。

その後もごろごろしていたらベドウィンの一人が狐探しに行かない?と。

あーこれダメだ、よく海外旅行で女性がガイドと二人で出かけて嫌な思いをするパターンだ…(しかもその人はわたしのガイドでさえない)と思いましたが好奇心が勝ってしまい着いていく私。

実はnoteに書いてないだけで今までもかなりの数のそんな思い出たちがありますし、どれも素敵な思い出ですが完全に自己責任ですし責められても仕方がないのでおすすめはしません。

女性の一人旅はいつだって、好奇心と警戒の線引きが難しいのです。それゆえ悩むことも、助けられたこともたくさんあって…

さて、本題に戻って狐を探しに。満月とはいえ夜の砂漠、ヘッドライトだけで走るのはかなりドキドキします。

結果からいうと狐はいなかったのですが、我々は岩陰に車を停め焚き火をしました。

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お互いの故郷の話、暮らしの話ももちろんしましたし、日本の歌を教えて!と言われ沖縄民謡を披露したり(生まれも育ちも沖縄ではありませんが、好きなんです…)まさか焚き火のパチパチという音しかしない月夜の砂漠の真ん中で 安里屋ゆんた を披露する日が来るとは思ってもいませんでした。

他にも日本の怖い話を教えてと言われたので我々海の仕事を従事する者たちに昔から伝わる妖怪の話をしてあげました。それって怖いのか怖くないのかよくわかんないやと言われたので、それこそが日本人の暮らしに根づいた妖怪という文化だよと教えてあげました。見えないけど、いると思う限りいるんだよと。(こういう話は大好きですが、まさか海外で興味深く聞いてもらえるとは思いませんでした)

また彼は、しばしばここに来て眠るんだ、外で眠るのは気持ちよくて大好きだよと言っていました。冬でも?ときくと、毛布が数枚あれば何も問題ないよ。とも。静かさと星がベドウィンには必要不可欠と言っていました。僕が外で寝るのは、ベドウィンらしさや観光客へのアピールではなく、本当にこの気持ち良さが好きなんだ、と。

彼やベドウィンとの会話で一番感銘を受けたのはおそらくこの会話だったでしょう。携帯の電波も繋がらない夜空の下で寝るベドウィン、私に一番かけているものを持っている気がして、足るを知る、ではないけれど、そんな彼の暮らしがとても美しく感じたのです。

1時間以上喋っていたのでしょうか。俗に言う、これはたぶんいい雰囲気だったのでしょうし、向こうもそんな雰囲気を出しきましたが私もさっき出会ったばかりのこのベドウィンにそれ以上の感情は持っていなかったので申し訳ないながらもボーイフレンドが日本にいるの、と言い帰路へ(それでも、僕たちいい友達になれたねと言ってくれる彼の懐の広さ)

(この後インキー事件発生、水曜どうでしょうの企画じゃないんだからやめてくれ)

とはいえ、彼が誠実そうで信頼に足るというのははじめから感じていたので(危機管理のなってない私にも問題はありますが、でもなぜか彼のことは信頼できました)ただただ彼の人柄と誠実さに感謝する一夜となりました。

月明かりしかないドライブと、どこまでも声が聞こえてしまいそうなくらい静かな砂漠でのおしゃべりはとっても楽しくて、なにも危ない思いをしていないからそう言えるのはわかっていても、それは私にとって本当に美しい思い出だったのです。

さて、一晩ぐっすり眠り日出の薄明前に起床。

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月がこんなに明るい、なんて綺麗な夜明けなんだろう。

明日一緒にサンライズをトライしようねと言っていたスペイン人は起きてきません…言い出しっぺが寝る、あるあるなやつ…

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スカイウォーカーの夜明け…

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なんて綺麗なんでしょう、この辺りでスペイン人起床。なんてこった、もう日が出てる!忙しい!と言いながらダッシュで写真を撮っていました。

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絵になりすぎます。

その後のんびりと朝ごはんを食べ昨日のミーティングポイントまで送ってもらい解散。

なんだか美しすぎて、現実味が湧かなくてあっという間の二日間でした。

このあとしばしのラクダ乗りを楽しみます、写真だけどうぞ(ちなみに連絡つかないしそれらしき人はいないし、1時間半ほどすっぽかされました、心細かった…それでもガイドさんと会えたのは周りの人たちの手助けのおかげですね…)

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私たち観光客は引き馬ならぬ引きラクダですが、ベドウィンは子供達でもラクダを走らせます。

引き馬と、自分で歩かせる馬との違いが少しでもわかる身だからこそ、長い何月を経て築いてきたラクダとベドウィンの関係性の濃密さが心と体に沁みるのです。

いつかわたしも引き馬でなくてラクダを歩かせられたら、と痛いお尻をさすりながら思うのです(憧れてる冒険家の春間豪太郎さんも現在チュニジアをラクダで冒険されてます!)

さて、ふわふわとした夢のような体験もここでひとまず終了。

自然と(その土地と)ベドウィンたちとの関係性や、生き方に想いを馳せつつ

旅は海辺へと続きます。

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