最近の記事

240723

2年前の京都、楽しかったよね。 疑いようもなく未来があってさ、全部がきらきらしてたよね。 あれから未来や、願いや、 そういった生きる源みたいなものが殆ど消え去ってしまって、 死ぬまでの消化試合みたいな毎日が 同じ顔をして淡々とやってくるだけでさ。 私ももう良い歳した大人だから、 そんな毎日をこちらも同じ顔で淡々と処理できてるよ。 一度手放したものって、もう二度と完全に同じようには戻ってこないんだろうね。 てっきり、本当に大切なものは 一度手放したってまた神様が引き戻し

    • 240707

      「上司たちにnote見てもらっちゃった〜!」って 嬉しかったので友達に報告したら、 「どうせ下書きに未公開記事たくさんあるんでしょ?」 って言われて、本当にその通りすぎて、ちょびっとだけ公開してみた。 ちゃんとタイトルまで付けてたやつから3つだけ。 ほとんどのものは、タイトルまで付かない。 書き下して終わり。 タイトルは最後につけている。 ぐちゃぐちゃに書き下して、推敲する元気(もしくは何としてでも出してみたいもの)があったら、5回くらい推敲して、何度も読み返して、 最後

      • アーカイブ03:愛が還るとき

        (2024年4月10日 01:41) 愛はどこに行くのだろうか。 意図通りに受け取られなかった愛は、無かったことになるのだろうか。 大きな循環の中で生き生かされている私たちは、 受け取った愛を紡いでいく義務がある。 時にうまく紡げず、縒れることがあるだろう。 それでも、完璧なるタイミングで 必ず繋がる時がくる。 愛に満ち溢れて、育ててもらったことを、 まなざしに包まれてきたことを、

        • アーカイブ02:不完全な私たち

          (2023年5月27日 06:29) 尻込みながらも、こっそり見せてくれる あなたの”いびつ”にそっと触れようとする時、 静電気のような痛みがピリッと走る。 たじろぎながらも手を添え進めると、 あなたの心の奥深くにある水源のようなものを感じ取ることができる。 どう足掻いたって取り除くことはできない、 あなたをあなたたらしめる、狂気の源。 溺れきってしまうことなく、ここまで生き着いた。 (時には、その水源に背中を推されて、あなたらしい場所にたどり着くこともできたよね。)

          アーカイブ01:長い潜水の果てに。

          (2022年8月27日 02:19) 完璧に作り上げた自分だけの思考の海にひとり漂うのは、 孤独からくる恐怖さえもが心地がよい。 仄暗い海底にぼんやりと浮きあがる貝を触ろうと人魚のようにすいすいと深く潜っていっても、深海は人肌に生暖かい。 深い深い海底のはずなのに、海面から差し込む光さえもが見える。 見たいものはなんでも作れる、私だけの魔法の海だからだ。 光が見えるから、すぐにあがろうと思えば、あがれるところにいるのだと思いこんでいた。 冷酷なまでに冷たい潮が、突如体

          アーカイブ01:長い潜水の果てに。

          宙に投げる

          一通りの嵐が去った。 説明的すぎる私がいて、それは余白を好き勝手に解釈されるのが嫌だからだと思う。 でもどんなに言葉を尽くしたって、人は人が見たいようにしか見られない。 土足で踏み込まれるのが嫌。 ずっと笑顔でいると、ずかずか踏み込んでくる人がいる。 だから、初対面の人には最低限の愛想しか使わない。 最近思うのは、極悪人ってあんまりいないけど、めっちゃいい人もそんなにいないっていうこと。 あとは、人によって物の見方は本当に違うということ。 どんなに願っても、私とあなたが1

          宙に投げる

          欲張りなのよ、わたし。

          よく人から、自由な人だねと言われる。 それはそんなふうにした方が素敵に見えることを知ってるから。 優しい人だよねとも、たまに言われる。 心の奥底で、信じられないほど意地悪なことを思いついちゃうから、だから優しくできるの。 夕暮れにひとり歩きながら涙が出そうな時は、 深呼吸して、一滴も滴らせることなく、引っ込めることができる。 でも、人前で泣いちゃいそうになる時はもう、 「泣いちゃえ、」って、泣く。 それはもう顔をぐしゃぐしゃにして、わんわんと泣く。

          欲張りなのよ、わたし。

          シナモンシュガードーナツとエレガント。

          表参道をお散歩してて、ふと甘いものが食べたくなったので、 最近お気に入りのガレット屋さんに行くことにした。 キャットストリートの小道に入っていくと現れるテラス席が素敵なその小さなガレット屋さんは、 内装の壁が『アメリ』の寝室みたいな真っ赤に塗られていて、そこだけみたら奇抜なはずなのに、不思議とお店の入り口にたくさん植えられた木々と滑らかに溶け込む可愛らしいお店。 テラス席が1席空いてる! 今日はお天気だから、外で食べたら気持ち良いだろうな〜と思いながらお店に近づくと、中か

          シナモンシュガードーナツとエレガント。

          ちょうどいいメランコリー

          実は、"タイムカプセル"を月次で生成している。 長らく人生を一緒に歩んできたお気に入りの曲や、直近で出会った、今のバイブスに合う曲、好きな人が教えてくれた曲なんかを織り交ぜて、「今月のプレイリスト」を作るのだ。 「音楽を聴く時は、主に今月のプレイリストの中から聴かなければならない。」 という、(自己満かつ厳しめな)マイルールを設けているおかげで、過去のプレイリストを聴けば、その時期の体感覚的な記憶を簡単に取り出せるのだ。 だから、これを”タイムカプセル”と呼んでいる。

          ちょうどいいメランコリー

          幻想のロールモデル

          ~前書き~ 2022年は、 心がスパークするような最高に素敵なことも、 「人生ってこんなに大変なの..?」と穴に篭りたくなるようなことも沢山あったけれど、 みんなにたくさん支えてもらいながら、どの選択をするにも妥協なく自分の心の声に従いつづけて前に進んでいくことができた一年でした。 「今年何かをアウトプットするエネルギーはもう残っていないよ、」 と思えるほどに走り抜けた年の瀬だけれど、 私が今年出会った、”彼女”の話だけは 2022年が過ぎ去ってしまう前に滑り込ませておき

          幻想のロールモデル

          「糸」という象徴。

          好きな人の、ワイシャツのボタンをつけたことがある。 ボタンが取れたからつけて欲しい、 と、私に青いワイシャツを渡してきたからだ。 左手首の袖ボタン。 こんなところのボタンをつけさせてもらえちゃったら、そんなの絶対に私の想いが糸を伝ってボタンに宿ってしまって、 そこから彼の左手首から心臓まで伝わって、想いが届いてしまうんじゃないか。 そんなことを思いながら、 ひと針ひと針、糸を上に下にとくぐらせた。 ところで、糸には不思議な力がある。 「糸」がつく漢字を見てみると、

          「糸」という象徴。