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アーカイブ02:不完全な私たち

(2023年5月27日 06:29)

尻込みながらも、こっそり見せてくれる
あなたの”いびつ”にそっと触れようとする時、
静電気のような痛みがピリッと走る。

たじろぎながらも手を添え進めると、
あなたの心の奥深くにある水源のようなものを感じ取ることができる。

どう足掻いたって取り除くことはできない、
あなたをあなたたらしめる、狂気の源。

溺れきってしまうことなく、ここまで生き着いた。
(時には、その水源に背中を推されて、あなたらしい場所にたどり着くこともできたよね。)

こんなになったって、あなたは、けろりとして見せて、
きっとまた明日に一歩、踏み込んでいくのだろう。
そんなあなたの生き様が、美しくて、いじらしい。

「なんて愛おしい存在なのだろう。」

あなたの”いびつ”を眺めながら、自分のそんな感情に気づく時、
わたしも、自分の”いびつ”を、少しだけ愛せるんだ。

だから、
不完全なわたしたちを、一緒に愛させて。

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