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宙に投げる

一通りの嵐が去った。
説明的すぎる私がいて、それは余白を好き勝手に解釈されるのが嫌だからだと思う。
でもどんなに言葉を尽くしたって、人は人が見たいようにしか見られない。

土足で踏み込まれるのが嫌。
ずっと笑顔でいると、ずかずか踏み込んでくる人がいる。
だから、初対面の人には最低限の愛想しか使わない。

最近思うのは、極悪人ってあんまりいないけど、めっちゃいい人もそんなにいないっていうこと。
あとは、人によって物の見方は本当に違うということ。
どんなに願っても、私とあなたが100%同じものを見ることはできない。
同じ気持ちを100%味わうことも、できない。
私と同じ世界に生きている人は、誰ひとりいない。

そのことに痛く絶望する。悲しい。
全部全部、一緒がよかった。
私たちがアメーバじゃなくて人間であるという証拠。

でもたまに、完全に繋がってる、って心から感じられる時間がある。
このはちみつみたいな瞬間は多分、人生のご褒美。

ほとんど推敲してない君の言葉が好きだった。
一生ここにいたいって思った。
その他の全てが辛くても、そんな一瞬があればやっていけるって本気で思ってた。

そのくらい、私たちには陶酔力があった。
もはや、殆ど泥酔状態。

酔っ払いじゃ生きていけない。
ちゃんと顔を洗って、綺麗にして、外にも行きたい。
二日酔いで浮腫んだ自分の顔は、泣き腫らした後の顔みたいで、嫌い。

自分のこと、ちゃんと好きでいたい。
眩しいくらいの陽だまりの中で、はっきりとした意識で、生きていきたい。

だからわたしは明日の朝も、
熱いシャワーを浴びて、しっかりお化粧して、とっておきの朝ごはんを食べる。

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