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虹がかかる日、同じ空を見れたから

道行く周りの人々が斜め上へスマホを向けている。
あの人も…この人も…。

見ると空に綺麗な虹がかかっていた。
私も、嬉々としてスマホを構えて写真を撮る。


虹が出ていた日の夜、私は必ずInstagramを開く。
ストーリーズをチェックする為だ。

…「やっぱり!」

そこには、たくさんの虹の写真。
………… 。

「虹ー!」
「虹出てた〜!」
「めっちゃ綺麗!」

…………。

そんな投稿の数々を見て、私は1人でニンマリする。

嬉しい。

虹が出ていたそのほんのわずかな時間に、

みんな空を見上げていたのか。

それぞれ違う場所で、同じ空を同じ時に見ていた。

そんな素敵な瞬間があったことを感じられるから。

環境が変われば、関わる人も変わっていく。
疎遠になってしまう人も勿論沢山いる。
会いたいと思っていても、会いたいとなかなか言うことが出来ないままの人も沢山いる。


いままで私と関わってくれた人みんなが、これからもずっと幸せでいてほしい。
そう思う。
たとえこの思いが片思いだったとしても、
私の知らない場所でそれぞれがそれぞれに幸せに生きていてほしい。
誰も悲しい思いや辛い思いをしないでほしい。
そう常々願っている。

だから、
同じ時に、同じ空、同じ虹を見て、
素敵だと感じることができていること。
そのことが本当に嬉しい。

空は繋がっている。 

そんな言葉、もう何度も聞いたことあるし、
「はいはい、よく聞くカッコつけのセリフね。」

…そんなふうに思われてしまうれないけれど。

虹が出た時には実感できる。
嬉しくなる。
明日も頑張ろう生きていこうと思える。

「離れていても、空は繋がっているんだ。」

虹がかかる日、同じ空を見れたから。

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