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美術館すきかも

美術館へ行ったのは高校の校外学習の時が最初で最後。何も覚えていない。美術のことも、芸術がなんだかんだってことも、なにもわからない。

そんな私が急に思い立って美術館に行ってみたという、ただそれだけの話。


行ったのは、新宿にある「sompo美術館」。

ゴッホのひまわりが常設展示されているらしい。


ゴッホのひまわりって全部で7枚もあったのか…。
ゴッホのひまわりが観られるのはアジアでここだけなんか…。
てか、まず新宿に美術館があったのか…。

…サラッと調べてみただけでこんなにも知らないことだらけ。

ちなみに、私が行く日には「北欧の神秘」展がやっていた。



少しの緊張感とワクワクを胸に館内へ。


部屋に入ってまず思ったこと

「「絵、なんかどれも、デカくね?」」

全体的にキャンバスが思っていたよりも
ビックサイズ。

こんなデッカイ絵を描き上げるのにはどれだけの量の絵の具が必要なんだろう。

こんなに大きかったら、都度俯瞰で見て確認するの大変だっただろうな。
「ヤべっ、端っこの方スペース余っちった。しょうがない、ニコチャンマークでも描いとくか〜」

とかならないのかな。ならないか。



…静寂に包まれる部屋。
それぞれが思い思いに鑑賞をしている。
私も、見よう見まねで鑑賞をし始めた。



…………………………約1時間半後。

全てのフロアを観終わって外に出た。
私は、ホクホクしていた。

「「絶対にまた来よう」」

ここだけじゃなくて、他の美術館にも行ってみたい。

特に私が惹かれたのは風景画だった。

壮大さに少しだけ畏怖さえ感じてしまうような山。
ゴツゴツとした質感が直接肌に伝わってくるような荒々しい岩肌。
今にでもその流れの音が聞こえてきそうな川。
静寂が体の芯をツンと刺してくるような湖や池。
すぐ手を伸ばせば、冷たくてサクサクとしたものに触れられそうだと思ってしまうような雪。

ずっとみていたい

近くで見た時に筆の流れが分かる作品も好き。

キャンバスの布目が見える作品よりも、
分厚く、幾重にも幾重にも絵の具が重なっているのが見える作品にワクワクした。

パッと見で、
赤だな緑だな青だな紫だな〜
と思っても、近くで見た時にその色が一色では無いこと。
「青」だと思っていた色の中にも、赤やら黄色やら紫やら色んな色が重なっていること。
それが見えた時に、何故か嬉しいような楽しいような気持ちになる。

絵をみるということが、こんなにわくわくするものだとは思っていなかった。

ひとりひとりが絵と1対1で向き合っている空気感と静寂も心地よくて、もしかしてこれ、
なんとなくの気持ちで行っただけなのに、
もしかして美術館、すきかも。

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