nanouniverse(ナノユニバース)のCRMについて
今回はナノユニバースについて。
ファッションやアパレルといった分野はお世辞にも得意とは言えない自分ですが、1ユーザーという立場で感じるところがあったので整理してみたいと思います。
今回の目的
・ナノユニバースのCRMの良いところを整理する
・ナノユニバースのターゲット像を自分軸で理解する
よって市場や競合などの分析はしません。
EC化率40%超え
なんとナノユニバースはEC化率が40%を超えているそうです。アパレル企業としてはかなり良い数字っぽいですね。毎年ネット上でも記事になっているようなので、業界からも注目されてます。
例えばブランドが強くて店舗数が少ないケースならすごくないですが、そういうわけでもなさそう。ちなみに僕は店舗で買ってます。
ロイヤリティプログラムの設計
会員にしてリピートさせる、ファンになってもらうというニュアンスで「ロイヤリティプログラム」という言葉にしてます。ナノユニバースではアプリを作っていて、それが「会員カード」の役割をしてくれます。
会員にはクラス(ランク)が設定されていて、たくさんお買い物すればポイント倍率が上がり、お得になっていくという仕組み。ここまではそこまで珍しくないと思います。
今回まとめて見ようと思ったキッカケの1つが、このクラスに紐づくプログラムです。
徐々に特典も上がっていくのですが、ポイント還元率は+1%~+4%までクラスによって設定されてます。
また徐々にクーポンや送料の無料化、割引率、ポイントプレゼント、限定セールなど、お買い物をたくさんする人対して、お買い物するキッカケがたくさん用意されています。当然ですがクラスが高い=客単価が高いわけなので、割引という飛び道具を使っても赤字にはなりません。追加の広告費を掛けずに済むので費用対効果としても良いはずです。
このクラスとは別に「会員情報」設定することで、+1~+6%のポイント還元率が設定されてます。
+1%:名前・性別・生年月日
+1%:メールアドレス
+1%:住所
+1%:電話番号
+1%:情報発信(受け取る)
+1%:クレジットカード
基本的なデモグラフィックデータに加えて、ECで購入するための情報を登録させている意図がわかります。個人的に上手だなと思ったのは「情報発信」の項目です。つまりメルマガを受け取れば+1%還元率が上がります。
メールマーケティングについて少し
ECサイトではよくメルマガを販売促進の手段に活用しますね。
楽天やヤフー、Amazonなんかもバンバンくるイメージがあると思います。
メルマガをたくさんの種類に分け、1つずつ受け取る受け取らないの設定ができるケースが一般的な印象の中で、メルマガを受け取る事自体にメリットをもたせています。
※ここからは完全に個人的な見解
もちろんOne to Oneでそのお客様の趣向にあったメルマガを送ってあげるようなシナリオやMAを設計したいところではありますが、部分最適過ぎてあまり大きなインパクトにならない印象を持っています。Amazonですら対した個別最適ができていないと思っていて、今以上に個別最適しない選択を取っているんじゃないかと感じています。
ちなみに今のところ受け取っているメールは
・セール、ディスカウント情報
・人気商品のアナウンス
でほぼです。
たまーに、「シャツのキレイなたたみ方」みたいなコンテンツを見かけます。
自分をN1としたターゲット分析
さて、ここで本題ですが、
今回まとめようと思ったキッカケでありポイントのターゲットです。
自分は今までよくファストファッションでジャケットやパンツを購入していました。仕事用にオフィスカジュアルな服装を買う目的です。
H&M、ユニクロ、GUなどで構成されていた中で、ナノユニバースで買う事が少しずつ多くなり、自分の中でナノユニバースが選択肢の1番上に来ている事に気づきます。
持っているジャケットを処分目的で整理する際に、奥さんから「これはもう若い」と言われ処分したのがファストファッション群のブランドでした。
ここで初めて
「あ、自分の年齢が30代になって、着るべき服が変わってきたんだ」と知りました。自分の価格的な受容性が変わっている事は把握してますが、元々ファッションにあまり関心が無いこともあって、自分の中では目からウロコでした。
現在ナノユニバースでセグメントされるクラスはシルバーですが、ブロンズからシルバーへ引き上げる為のターゲット設定として
・30代前半
・スーツではなく、カジュアルな服装で仕事をしている
・元々ファストファッションで購入しており、徐々にシフト
・年齢とともに使えるお金も余裕が出てきた
・購入は店舗
・アプリは会員カード感覚で使用
こんな感じでしょうか?
自分の中で気づきだったので、いい機会と思いnoteのテーマにしてみました。
以上。
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