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関ケ原後の老将立花宗茂が主人公の歴史小説【徒然読書69】

立花宗茂(1567~1643)。

豊臣から徳川の時代を生きた武将です。
最終的に九州の柳川(福岡県)に拠点を置きました。

立花宗茂を知ったのはこの記事で取上げた本がきっかけ。

関ヶ原で豊臣側の西軍に属して不参戦のまま敗北し、領地を取り上げられるものの徳川側に重宝され最終的には西軍で唯一領地を取り戻した。

「日本無双」とも言われ、朝鮮でも死闘を繰り広げて帰ってきた。

この経歴だけでも興味を持っていて。

そんな時に『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』を本屋見かけて、これは読みたい!と思いました。

著者は本作が初めての本で、もともとは出版社に勤めておられた方です。

だけど、その時は購入を断念。
普通の本屋にあるぐらいだからどこにでもあるだろうと思ったのです。

ところが、いざ買おうと思った時に売られていない。
Amazonでも楽天でもない。
今はありますが1か月前ぐらいはありませんでした。

これはどういう事だ、と思うとともに読みたい欲がさらに高まりました。

ということで大型書店に行ってやっと手に入れました。

そんな本ですから、買ったその日から少しずつ読み始めて1週間で読了。


本書は、家光から関ヶ原のことを語ってくれと言われたことから始まります。

つまり、元の領地柳川を取り戻したあとの世界です。

この始まり方はマンガ『葬送のフリーレン』と似ているなあと思いました。

活躍したあとの世界。平和になったあとの世界。

だけど徳川時代になると、武力だけでは生き残れない。

そんな時代に生きる立花宗茂が関ヶ原の真相を毛利秀元とともに話していく。

落ち着いているのに展開は早くないのに、じっくりと迫ってくるような感覚でした。

改めて関ヶ原を別の視点で見れましたし、登場人物も家光の時代寄りになっていて知らなかった人も多かったです。

立花宗茂にもさらに興味が湧いたので、伝記などあれば読んでみようと思います。

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