電車で開いたら面白すぎて乗り過ごしかけたSF小説【徒然読書65】
今回は今ベストセラーになっているSF小説を紹介します!!
それは、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。
Amazonとかでランキング上位になっているのを見たことがあるかもしれませんね。
私は基本ベストセラーでも少し待ってしまうタイプです。
ついに「買おう!」というタイミングが来たので、いざ。
小説だから電車用だなと思い、電車でページをめくりました。
すると最初から何だか面白い。
最初は???から始まることが多いけれど、本書は面白さオーラがある。
あまり書くとネタバレになりますので、帯に書かれている情報だけで書きます。
記憶が曖昧な状態からスタート。
たった1人で自分の名前も思い出せなくて、ここがどこなのかが分からない。
でも主人公ライランド・グレースにはそれでも宇宙科学の知識はあったのです。
物理計算をしながら、次第に浮かび上がっていく記憶を頼りにしながら、状況を把握しようとします。
なので、現在パートと過去パートが交互に来ます。
難しいことを話しているのに、日常会話やナレーションにユーモアがあふれているからすらすら読めてしまう。
そのせいで電車で乗り過ごしかけました。
前の駅で気づいただけ奇跡。
特急だったら精神ダメージ大だけど、各停だったのも幸い…
降りてからも頭から離れなくて、そのままカフェに行って続きを読みました。
最終的には帰宅してから読了。
どうしてこんなに一気読みできるんだろうと考えましたが、まずストーリーテリングに惹き込まれる。
そして中盤~最後の展開、結末がびっくり!!
「うっそだろう!」が名言になると思います。翻訳した方さすが…
何だろう、ワクワクしました。
物理苦手なので、宇宙知識とか計算は飛ばしましたが、気候変動や生物学は身近だし、SFなのに実際の技術に即して書かれています。
地球を救うために様々な利害をすっとばして強行するところも実際にその権限を得ることができたらこうなるだろうし、推し進める女性ストラット(主人公の上司)が強い。
ストラット側の物語があったら絶対買います。
ともかく、それぞれの登場人物か魅力的で感情移入できるSF小説でした。