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サステナブルファッションについてわかりやすく丁寧に紹介します

最近、ファッション雑誌でも取り上げられる「サステナブル」ですが、どういった意味なのかが分からないという方も多いのではないでしょうか?

この記事では、サステナブルについて、そしてファッション業界におけるサステナブルな取り組みをご紹介します。もしかしたら皆さんがお持ちの洋服やアクセサリーにもサステナブルなアイテムがあるかも!?

◆サステナブルは環境と人に優しいこと

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サステナブルは、「持続可能な~」という意味で使われる環境用語です。

✅持続可能とは
環境に配慮して(=環境に優しい)継続すること。

地球温暖化や森林の減少、ゴミ問題、動植物の減少など、現在、地球環境は悪化の一途を辿っています。

未来でも安心して地球に住み続けるためには、人と環境が共存できる「サステナブルな社会」の構築が必要不可欠。その実現のために、世界各国でサステナブルな取り組みが実施されています。

ちなみに、サステナブルと似た言葉にサステナビリティがありますが、こちらは名詞系の言葉。「持続可能性」と訳します。

それぞれ文章によって使い分けるのが基本ですが、日本においては、サステナブルの方が認知度が高いこともあり、サステナブルに統一している企業やメディアも少なくありません。

◆ファッション業界におけるサステナブルな取り組みの具体例5選!

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①3R
3Rとは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の頭文字にある”R”を取って呼ばれる総称のこと。

✅3Rの内容
・Reduce(リデュース):製品に使用する資源や廃棄物を少なくする。
・Reuse(リユース):修理やメンテナンスなどで物を長く使用する。
・Recycle(リサイクル):廃棄物を再利用して新しい製品にする。

ショップが店頭に回収ボックスを設置したり、プラスチックゴミから作られたリサイクル繊維で洋服を作ったりといった取り組みが多いです。

3Rは、資源の無駄使いやゴミの量を削減するための取り組みで、いわゆる循環型社会、サステナブルな社会の形成に貢献しています。3Rをより効果的な取り組みとするには、消費者である私たちユーザーの協力が必要です。

例えば、古着屋で洋服を買うことはリユースになりますし、不要な洋服の処分にショップが設置する回収ボックスを利用することはリデュースとリサイクルになります。

意外と気軽に協力できる気がしてきますよね!

②アップサイクル
アップサイクルは、古くなったものや不要になったものを作り換え、付加価値を付ける今注目のアイデアです。

リサイクルと似ているように感じますが、リサイクルは一度素材の状態に戻して全く別のアイテムにするのに対し、アップサイクルは、もともとの特徴や形を活かすという違いがあります。

DIYや裁縫が得意な方には馴染みのある技法です。

③シェアリングエコノミー
ネット時代ならではのサービスがシェアリングエコノミー。

シェアリングエコノミーとは、使われていない物や場所、時間を有効利用することで、企業がサブスクリプション(定額制)のレンタルサービスも大人気となっているほか、個人間でのやり取りも活発です。

④オーガニック素材の使用
地球環境ダメージを与えない有機栽培にて生産されるオーガニック素材を使用することもサステナブルな取り組みのひとつ。近年では、リサイクル素材などと合わせて「サステナブル素材」として呼ばれることも。

✅有機栽培とは
農薬や化学薬剤を使用せず、微生物の働きや自然由来の肥料といった、地球にもともとあるものを利用して栽培する農法。

オーガニック素材は、環境に優しいだけでなく人にも優しいイメージがありますよね。実は、作る人の健康にも配慮されているんですよ♪

⑤アニマルフリー
動物由来の素材を使用していないことを示すアニマルフリーは、近年、海外のファッション業界全体に普及し始めています。2018年に、シャネルがアニマルフリーにすることを発表したことでも話題になりましたね。

エコファーやベジタリアンレザーなどを代用して、洋服が作られています。

◆企業の取り組み事例①「無印良品」

無印良品は、日本のファッション業界にサステナブルな取り組みやオーガニックコットンが普及する以前に、いち早くオーガニックコットンを取り入れた企業でもあります。

オーガニックコットンの使用を始めた2000年当初は一部のみでしたが、2018年には100%オーガニックコットンを使用するようになりました。

2015年には、サステナビリティの一環として「ReMUJI」をスタート。

ReMUJIは、リサイクルとリユース、アップサイクルの取り組みです。

店頭の回収ボックスに持ち込まれた衣料品全般(下着を除く)・タオル・シーツ・カバー類をスタッフが確認し、着用できるものは洗浄と染め直しをして販売し、着用できないと判断されたものは、エタノール等のエネルギーとしてリサイクルされます。

ReMUJIで販売される洋服は、日本の伝統色であるキレイな藍色で統一★日本全国12店舗限定での取り扱いなので、お近くにお立ち寄りの際はチェックしてみてください。

✅ReMUJI取扱店
・北海道函館市:シエスタハコダテ店
・北海道札幌市:札幌パルコ店
・埼玉県さいたま市:大宮マルイ
・東京都中央区:銀座店
・東京都新宿区:MUJI新宿店
・東京都渋谷区:アトレ恵比寿店
・静岡県静岡市:静岡パルコ店
・愛知県名古屋市:名古屋名鉄百貨店
・三重県津市:イオンモール津南店
・京都府京都市:イオンモールKYOTO店
・大阪府大阪市:心斎橋パルコ店
・福岡県福岡市:天神大名店

◆企業の取り組み事例②「MES VACANCES(ミヴァコンス)」

女優・歌手として知られる柴咲コウさんがプロデュースするサステナブルファッションブランドが「MES VACANCES(ミヴァコンス)」です。

MES VACANCESで使用する素材は、リサイクル素材やアップサイクル素材、オーガニック素材といったサステナブル素材のみ。職人の手作業による生産にこだわっているのも特徴です。

長く愛用できるシンプルデザインが多く、シーンを問わず着用できます。

◆企業の取り組み事例③「shoichi」

アパレル用品のOEMで有名なshoichiでは、年間18億枚とされるアパレル廃棄を無くすことを目的にリサイクル・アップサイクル事業をスタート。

この事業は、廃棄処分される予定のウール製品を回収し、糸の状態に戻してから洋服に仕立てるもので、縫い糸にも再生ポリエステルやペットボトル再生糸といったサステナブル素材を使用しています。

糸作りから洋服にするまでの流れの全ての日本での作業にこだわりながらも、2,980円~という安さを実現。

普段着にもおすすめのシンプルデザインが公表です。

◆まとめ

今回は、ファッション業界におけるサステナブルな取り組みを、企業の取り組み事例を交えてご紹介しました。有名ブランドや企業のほか、地域密着型のブランドやショップでもサステナブルな取り組みが広まっています。

人と環境に優しいサステナブルファッションを、是非お試しください。

▼参考サイト
SMASELL MAGAZINE|「サスティナブルファッション」とは?具体的な取り組み例もご紹介!
KOMERU|サステナブルファッションの基準、あなたができる取り組みとは
無印良品|Instagram
MES VACANCES|Instagram
ノハム|エシカルファッションに取り組むブランドを紹介します

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