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【心理学】先延ばしは一冊のノートでなくなる #3 目標の立て方

おはようございます。
今回も前回、前々回に引き続き、先延ばしをやめる方法について、述べていきたいと思います。

前回。前々回をまだ見ていないという方は、以下を参照してみてください。

今回も『先延ばしは一冊のノートでなくなる』の内容をもとにしておりますので詳細は、この本を読んでみてください。

本

前回は、以下を行うことで、先延ばしを止めることができると述べました。

(1) メンタル面を整える
(2) 「ぶっ飛んだ目標」を立てる
(3) 行動計画ノートを毎日作る

今回は、この中から最も重要な「ぶっ飛んだ目標」を立てるについて
詳細に述べたいと思います。

ぶっ飛んだ目標を立てるには、以下の手順で行う必要があります。

(1) 目標を思いつくままに書く。
(2) 目標を分類し、精査する。
(3) 目標を深掘りする。

それでは、それぞれの手順について、深く述べていきます。

(1) 目標を思いつくままに書く。

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まずは目標について、思いつくがまま書いてみましょう。
ただし、注意点があります。

・質より量の目標を書く

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目標の数が多いほど、相応しい目標が見つかる確率が高まります。
そのため、思いつく限り、全てのやりたいことを書いてください。

書くべき内容は、将来の夢だけでなく、プライベートな目標、仕事の目標など幅広く書いてみてください。
例としては以下のようなものです。

お金・環境・モノ・時間・人間関係・心身の健康・学び・趣味など

目標だからといって、堅苦しくならずとにかくやってみたいことを書き出してみて下さい。きっと楽しくなってくるはずです。

・能動的な目標を書く

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まず大切なことは、自分がやりたいことすなわち能動的な目標を書くということです。

どうしても社会人生活を過ごしている人には、『仕事を覚える』など
人から、与えられたことを目標にしがちです。
それでは、他人のための受動的な目標です。

それももちろん大切です。

しかし、それでは、先延ばしを撃退するような、
情熱の溢れる『ぶっ飛んだ目標』になるでしょうか?
その目標を見ただけで楽しみでたまらない。
そんな気持ちになれるでしょうか...?

少なくとも僕は、無理です。

では能動的な目標とは、なんでしょうか?

まずは、人間の欲望について考えてみましょう。
心理学的にみて以下の欲望に分類されます。

1. 頭の声
 普段、考えていることで「しなければいけない」という義務感を
 伴う欲望です。
2. 体の声
 体やメンタルの状態など身体的な体感を伴う欲望です。
3. 心の声
 感じていること、気持ち、喜怒哀楽など感情を伴う欲望です。

これをみてわかるように、『頭の声』が受動的な目標で、
『体の声』および『心の声』が能動的な目標です。

特に情熱がもたらされる目標は、『体の声』です。
なぜなら喜怒哀楽という感情が伴う目標には、
必ず情熱が秘められているからです。

とはいえ、能動的な目標ってなんか自分勝手じゃない?と思ってしまうかも
しれません。
しかし人間の欲望とは、不思議なもので

欲望の先には、他者貢献のビジョンがある

のです。だから素直に思うがまま描いてみてください。

・悩みや課題を書き出す

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意外かもしれませんが、「やりたくないこと」と「やりたいこと」は裏表の関係にあります。

例えば、「電車通勤したくない」→「テレワークがしたい」と
いった感じです。

特にやりたくないことや悩みなど、自分にとって負の感情は、自分の本音や本心につながります。

それらの対義語を考えて、目標にすることがメンタル的改善にも良い
目標になるのです。

・良い目標は「ありありとイメージできるもの」

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情熱溢れる目標とは、なんでしょうか?
それは、考えただけで楽しくなるそんな目標ではないでしょうか?

楽しくなる目標を考えると、自分の中で様々な想像力が不思議と
溢れてしまいます。

これを叶えたら、周囲の人が喜んでもらえる。お金がたくさん手に入る等々
恥ずかしくなるくらい、妄想が広がる。それが最高の目標です。

さらにその溢れた妄想を言語化してみて下さい。
すると目標について考えるたびに楽しくなってきます。
また、前回紹介した目標ページの作成にもつながります。
どんどん妄想を広げてみて下さい。

脳はイメージと言語で動く。

具体的に考えれば考えるほどあなたの目標に近づける。
その気持ちで書き出して下さい。

・目標を目的にしない

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これは、実は、一番陥りがちなことです。
人間の欲望は、目的が元で構成されています。

目的とは、例えば『金持ちになりたい』などです。
しかしこれでは、抽象的すぎて、やるべき行動を絞ることができません。

それでは情熱的な想像が薄くなってしまい、
目標達成は難しくなってしまいます。

前回も述べましたが大切なのは、具体性です。

今回の目標に設定すべきことは、この目的を具体化した目的を満たすための
手段です。

先ほどの『金持ちになりたい』であれば、
『IT社長として起業する』などです。

手段を目的にすることで、そこからやるべき行動を明確にできます。

とはいえ具体性のある目標がないという人は、『金持ちになりたい』で
あれば目標として『金持ちになる方法を見つける』などにすれば、
やるべき行動が出てくるのではないでしょうか?

目標は、今回一回考えるものではありません。
目標、夢は、日々変化するものです。
定期的にアップデートする必要があります。

もし、行動していく中で、目標が変わった時は、その都度考え直す機会を
作ってみて下さい。

(2) 目標を分類し、精査する。

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次に必要な作業は、目標をそれぞれ本当にふさわしい目標なのかを
精査しながらジャンル別に分類します。

ふさわしい目標かは、先ほどの

・受動的な目標になっていないか?
・本当にやりたい目標なのか?
・目的なっていないか

などを基準に考えてみて下さい。

各ジャンルとしては、以下のようなものにして下さい。

・仕事/社会貢献
・お金/モノ
・時間
・人間関係
・心身の健康
・学び/趣味

これらのジャンルのうち、最も多いモノが今自分が一番大切にしている
人生の課題というバロメータになります。

目安としては、それぞれ15個以上出してみて下さい
難しいですが、自分と向き合う良い機会なので頑張ってやってみましょう。

(3) 目標を深掘りする。

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長かった目標設定も最後の工程になります。

ここでは、先ほどの精査した各目標たちをより具体化し、
ぶっ飛んだ目標へと進化させます。

何度も言いますが大切なのは『具体化』です。

とは言っても具体化なんて難しいじゃんと思う方が多いと思います。
そこで具体化できる方法を紹介していきたいと思います。

・目標を逆算する。

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目標のための行動を考える上で、2つの方法があります。
それは、積み上げ思考逆算思考です。

積み上げ思考とは、今を起点に今やるべき行動を考えることです。
これは、目標に向かって頑張っている人は、みなやっていると思います。

しかしどうでしょう。多くの人が途中で遠い目標を前に
自分を見失ってしまい、先延ばしそして気づけば、何もしない
そんなことになっていないでしょうか?

その原因は、『ゴールが見えなくなる』にあります。

では目標を次々に達成する猛者たちは、何をしているのでしょうか?
それこそが逆算思考です。

逆算思考とは、積み上げ思考と逆の思考法で、ゴールを起点に現在に戻って行動を作り上げていくということです。

これをやることで、ゴールと現在の距離感が近くなり、
道に迷わなくなります。

まとめると、大切なのは積み上げ思考と逆算思考を両方行うことです。
そしてその結果を纏めて言語化することで、先延ばしを防ぐ
強力な目標を作り上げることができます。

・目標達成のためのストーリーを作る。

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これは、自分を漫画やドラマの主人公に見立てて、目標達成するストーリーと作るということです。

魅力的な漫画やドラマの主人公たちは、大きな目標のため、努力しますが
大きな敵や葛藤、困難が立ちはだかり苦しめられます。
しかしそれらを乗り越えてこそ、大きな目標を達成する。
喜びを手に入れる。
それでこそ面白いストーリーが生み出されるのです。

ただ、困難が何もなく、「はい、うまくいきました」みたいな
ストーリー面白くもなんともないですよね。
ワンピースだったら、1話でワンピースを手に入れておしまいみたいな
感じです。

困難があってこそ楽しい、ストーリーが生まれるのです。

これを目標達成の自分物語でも応用してみましょう。
様々な困難・ライバルの登場等々・・・
でもそれを乗り越えて大きな目標を達成する自分
なんだか楽しくなってきませんか?

ストーリーを考えるなんて難しいという方は、以下の流れで
ストーリーを作ってみて下さい。

1.はじめ
2.なか
3.終わり

1. はじめ
 これは、今の自分の現状を表現して下さい。
例えば、ある目標を立てているものの、ダラダラした堕落した生活を過ごしているなどです。

具体的に考えるほどリアリティが出るのでどんどん設定を考え、
書いていって下さい。

2.なか
 これは、自分の行動が変わるきっかけになる体験やイベントを表現して下さい。
例えば、有名人の名言を聞いて人生が変わったなどです。

現実的にはあり得そうなことを考えることでリアリティが出るので、
自分の内面からこうすればやる気が出るだろうと考え、
書いていって下さい。

3. 終わり
 これは、目標を達成した自分の様子を表現して下さい。
当たり前ですが、ハッピーエンドにして下さいw

自分の内面から溢れる達成感、自分を称賛してくれる周囲の人たちなど
目標に挑戦して良かったと思える体験を想像して下さい。

この終わりのイメージを具体化することで、目標達成率が上がってくるので
できる限り具体的に考えて下さい。

・目標達成のためのブラッシュアップ質問

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ここまで、目標を「ぶっ飛んだ目標」に進化させるための方法を
紹介しましたがはっきり言って時間がかかります。
むしろ目標を作るまでで、諦めてしまう。

そんな方もたくさんいるでしょう。目標は基礎となる大切なもので
時間をかけるのは、必要です。
とはいえ、ここで繰り返し諦めて、自信を失っては本末転倒です。

そこで上記よりは、浅いがそれなりに深掘りできる魔法の質問を
7つ紹介します。

これらを行うことで、目標を具体化できるはずなので時間がない人は
試してみて下さい。

1. 目標を実現したら、次はどんなことを実現してみたい?
2. その目標を実現することでどんな価値を感じたい?
3. 絶対に失敗しないとしたらどうしたい?
4. 絶対に成功するとしたらどうしたい?
5. もし今日が人生最後の日だとしたら何を後悔しそう?
  そうなりたくないなら本当はどうなってたらいい?
6. 理想の人だったらどうしてる?
7. 本当はどうしたい?

まとめ

いかがだったでしょうか?
ワクワクするような目標を作れそうでしょうか?

先ほども述べましたが、『ぶっ飛んだ目標』は、目標達成のための行動の
軸となる大切なものです。

時間をかけすぎるくらい考え抜いた方が成功できる。
そんなものです。頑張って自分専用の夢を構築してみて下さい。

この記事は、大平信孝著『先延ばしは一冊のノートでなくなる』を
参考にしています。あくまで一部しか紹介していないので、
もっと深く知りたいという方は、是非手にとってみてください。

それでは、もしこの記事が良かったという方は、フォロー、スキ、コメントを頂けると、今後の励みになりますのでぜひよろしくお願いいたします。
また、もしよろしければサポートの方もよろしくお願いします。
すごく喜びます。

それでは、次回もよろしくお願いします。
次回は、目標計画ノート作成について、深く紹介していきたいと思います。
それでは、バイバイ!!

次号はこちらから


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