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悩みは、相談したときに解決している

解決したら、また新たな課題がでてくる。忙しいときは気にならなかったのに、ふと時間ができてたら、ムクムクと悩みが湧いてくる。でもね、そうやって悩みがでてきて、さて、誰かに相談しようとなったとき、もう解決策は見えてるんですよ。

1,「悩み」とは、進めないだけ

悩ましい時、どんな状態か。それは、今、目の前の現実と、理想や目標との間にギャップがあるのに進めないことや、たくさんの選択肢の中で、どれを選んだらよいかが決めきれない。そんなときが「悩み」として頭の中を支配してくるもの。

前向きだからこそ、湧いてくるものなんですね。そして、そうやって悩みがあるということは、解決するためのいくつかの方法やルート、選択肢が頭の中には浮かんでいるということ。最後1つに決めれないという状態。つまり「決断ができない」といってもよいでしょう。

何か後押しや、決定打があれば、どれかを選ぶことや解決策を決めることができるでしょうが、どれもメリットやデメリットが同じようでなんとも決断しきれない。そうやって悶々と悩み続けるのですね。

進みたいけど進めない。そのもどかしさが、悩みの苦しさ。どうやって抜け出すか。自分の足が前に向かないのであれば、他人のちからをつかって進むしかないですね。

2,相談相手も、意思の1つ

さて、そうやって悩んで行き詰まって、ちょっと誰かに話しを聞いてみようと思うことがあるでしょう。でも、街中でいきなり悩みを相談するなんてことしたら、不審者どころか、どこかの宗教の勧誘かと訝しげにみられてしまうことでしょう。

だから、相談するとは「知っている人」や「信頼できる人」にするのであって、誰でもいいわけではありません。この人なら答えを知っているだろう。あるいは占い師に相談するにしても、その占い方が「信じられる」からこそ相談するわけであって、悩みの「解決」のための一歩が進んでいるのですね。

ほら、気づきました?相談するってもう一歩進んでるんですよ。

3、「相談」とは「悩みの言語化」である

誰かに話を聞いてもらう。それは自分の頭の中でいっぱいになってしまったことを、外に出すことで整理し直すということ。話をしたらスッキリしたーっていうのは、言葉として吐き出すことで、もやもややぐちゃぐちゃになっていたことを整えるということなのですね。

そうやって、悩んでいたこと、そのための解決策、解決策を取ることで起こること、今の気持ちと苦しみがどれほどだったか。一つ一つ言葉にすることで、自分の頭の中は整理されていきます。人間の脳みそも、パソコンみたいにCPUやメモリが簡単にアップデートできればいいんですけれど、そうはいかないですから、人は人同士を介して、つまり「人間関係」というネットワークであり、クラウドを通して解決していくのですね。

話したらすっきりしましたか?

話したら悩んでいましたか?

本当は答えはわかっていたんじゃないですか?

悩みではなく不安だったんじゃないですか?

新しいことへの恐れがあったんじゃないですか?

相談の結果がどうであれ、あなたの奥底に詰まっていた考えや思いが表に出れば、もう解決したも同じ。だって、選択し、決断することは、いま相談したこの中に含まれているのですから。

人間はできることしか想像しない。できないことはそもそも思い浮かぶことさえない。だから、「こんなこと」や「あんなこと」という解決策は、あなたの中で1ミリでも可能かなと思えることが浮かんでいるはずです。(それが思い通りの結果を生むかは別として)

そう考えると、どれほどAIやクラウドが進化しても、人が人に悩みを打ち明ける、という行動は、ずっと亡くならないような気がします。

そしてそれをAIがある程度代替できるとしても、それを信頼し、信用し、頼りにする存在とするにはまだまだ遠い未来のような気がします。

人間の存在とは何か。人がそこにいるという価値は、人と人の間だからこそ生まれてくるものですね。だから、誰一人無価値な人はいないということです。あなたは誰かを頼りにしていいし、頼りにされていい。どちらもわたしたち人間の存在を肯定する最も大切なものですから。

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