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scramberry WALLET開発を責任者として【NTT Digitalでともに挑戦を vol.3 内田渉】

ブロックチェーンをはじめ、デジタル技術の社会実装を担う存在として2022年に誕生したNTT Digital。本当の意味でweb3を見つめ、人々に価値を届けるNTT Digitalではたらく意義や醍醐味、挑戦を後押しする環境の魅力などを伝えていく企画が「NTT Digitalでともに挑戦を」です。

今回登場するのは、株式会社NTT Digitalサービス開発部 ウォレット開発担当 Directorの内田渉(うちだわたる)。2024年3月にリリースされたscramberry WALLETの開発責任者である内田に開発についてや未来への想いなどにせまってみました。


簡単にweb3の世界へ入っていける、その入口を生み出す

【プロフィール】内田 渉
2004年NTTドコモ入社、研究開発本部ネットワーク研究所に配属。その後、音声言語処理を活用した基盤・サービスの開発や人事部にてNTTドコモグループ全社を対象とした人材開発の企画と実行、音声機械翻訳の技術開発などを経て、2023年より新規事業開発部にてweb3に関するサービス開発に携わる。2024年1月よりNTT Digitalにジョインし、 サービス開発部 Directorに就任。

最初に内田さんのお仕事について教えてください。   

内田 渉(以下、内田):NTT Digitalのサービス開発部はweb3に関するサービスの企画・開発・運用を担っています。その中でウォレット開発担当は、web3の世界への入口となるデジタルウォレットを開発しています。

2024年3月にリリースされたscramberry WALLETの開発責任者だったということですが。

内田:はい。責任者としてチームのプロジェクト推進、アプリケーションのローンチとその後のグロースを主導しています。

scramberry WALLETについてお教えいただけますか?

内田: web3のサービスは先端のテクノロジーで実現されていますが、そのテクノロジーに理解のある方が操作することが前提となった設計となっていることが多いと考えています。一方でみなさんが普段使っているアプリではメールとパスワードを登録するなど簡単な動作で使い始められると思います。scramberry WALLETでは、裏側でそのテクノロジーに対応した登録操作を動かしつつ、ユーザーが触れるインターフェイス上では今までと同じ感覚で使えるよう工夫したものとなっています。web3の世界へ、これを使えば安心、安全、簡単に入っていくことができることを目指して開発しました。

開発責任者として苦労した点はなんですか?

内田:法務・知財、営業、システム開発、セキュリティといったあらゆる社内メンバーやパートナーの方などの関係者とプロジェクトを推進していかなければならず、多様な観点が求められることですね。

法務、知財という言葉が最初に来ていますが、その点も大変でしたか?

内田:暗号資産、金融的な商品を取り扱える機能があるのですが、お客さまの大事な資産の取り扱いに関わるサービスである以上、法制度面の対応については最大限の配慮をしてサービス設計を行っています。その意味では法務部のみなさんにはすごくお世話になりました。

その中でも大事にされていたことは何ですか?

内田: 様々な制約がある中でも、ユーザーに何をもたらすのか?という視点は常にぶらさないようにしていました。「分かりづらい」「手間」「不安」などをユーザーが感じないようなアプリケーションでなければ、結局使っていただけないものになってしまいます。それでは、web3を社会実装する、web3のインフラをつくるという私たちの目指すものは実現できないですから。

多様性あふれるメンバーが大きな絵姿に向けてプロジェクトを推進している

web3はまだ黎明期だと思いますが、感じることはありますか?

内田:そうですね。ブロックチェーンをはじめとするデジタル技術はまだまだ進化を続けており、私たちももちろん、パートナーの皆さま、また世界の様々な企業の方、誰もが現在進行形で技術を理解し、活用を模索し続けているフェーズだと感じています。私は責任者という立場でプロジェクトに関わっていますが、技術の理解・活用という面では私自身も正解を持っていません。今までの経験にとらわれず新しい技術を吸収し続け、不確実性の高い環境下でプロジェクトメンバーをファシリテートしていくことは常に試行錯誤の連続です。

そのような中でもNTT Digitalだからこそ進んでいけると思うことは何ですか?

内田: NTT Digitalはweb3の企業での経験を持つ専門性の高いメンバー、NTTドコモで培った情報通信のプロジェクト推進に長けたメンバーなど非常に多様なバックグラウンドをもつメンバーで構成されています。その多様性あふれるメンバーが真剣に議論し、大きな絵姿に向けてプロジェクトを推進しています。更地に近いフィールドのため、つまずくこともしばしばですが、それでも諦めずに議論を重ねていくことで新たな可能性が見えてくることもあります。「もうダメかも」と「やっていてよかった」を繰り返す日々ですが、そうした議論や経験の積み重ねが他のプレイヤーには簡単に身につけられない強みにつながっていくのではと感じています。

scramberry WALLETはリリースされましたが、今後はどのようなことを考えていますか?

内田:安心、安全、そして簡単にという特徴を持ったweb3のサービスを多くのプレイヤーが開発できることを目指し、scramberry WALLETの機能を組み込めるようAPIとして提供するサービスを予定しています。

他にも考えていることはありますか?

内田:いろいろあるのですが、ちょっとここでは(笑)。NTT Digitalの仲間になっていただいたときには、いろんな議論をしたいですね。どちらにしてもweb3には答えがありません。私の考えは一つの切り口、他のメンバーの考えと重ね合わせながら進んでいく、それが大事だと思っています。

チャレンジをして変化・進化し続けることを大事にしていきたい

チームを率いる中で感じるNTT Digitalのカルチャーなどはいかがですか?

内田:先ほど多様なバックランドを有したメンバーが強みを持ち寄って集っていると話しましたが、「デジタル技術」という軸で大きな未来に向かって試行錯誤を繰り返しているという点では誰もが共通しています。そのため役職に関係なくフラットに議論できるのがNTT Digitalらしさだと思います。

そういう環境の良さは?

内田:一見難問に思えることでも、その分野での強みを持ったメンバーが必ずいるので相談をすれば前進ができる、という点は大きな魅力ですね。専門性の高いメンバーほど自然と相談が集まり繁忙になりがちなのですが、常に前向きに、真摯に向き合ってもらえるのが本当にありがたい環境だと感じています。

今後も大切にしていきたい価値観はありますか?

内田:「安心・安全」や「グローバル」といったNTT Digitalとしての強みは、今後確立されていくと思いますが、その背後には一人ひとりのメンバーの挑戦があると思っています。だからこそ、「チャレンジをして変化・進化し続ける」ことはこれからも大事にしていきたいですね。

働き方も多様性にあふれている

多様なバックグランドを持つメンバーが集っているということですが働き方の面ではいかがですか?

内田:働き方も多様性あふれています。在宅勤務をみな上手に活用していると感じています。

たとえば、どのような働き方をされている方がいますか?

内田:夕方に自宅に戻り子どものお迎えをしてから在宅ワークをしている方もいたり、自宅が遠方の方は在宅と出社を数日ずつ使い分けたりと本当に多様ですね。コアタイムのないフレックスなので周りとの調和を図りながら、自律的にスケジュールを組んでいると思います。

内田さんの一日のスケジュールも教えていただけますか?

内田:娘を幼稚園のバスに乗せてから午前9頃に出社。午前中は内部ミーティングなどをこなし、勉強会をしながら昼食を取った後、社外とのミーティング、個人作業などを行い午後8:00頃に退社。この時間であれば二人の子どもにおやすみが言えるので。

土日はどのように過ごしていますか?

内田:子どもの習い事への送り迎えを中心に過ごしています。子どもがサッカーを頑張っている姿が一番のリフレッシュかもしれません。習い事以外の時間も、レンタル畑で野菜を育てたり、図書館へ行ったり、子どもが仏像にはまっているのでお寺で見たり、子どもを連れ出して新しいことをインプットさせつつ、自分も楽しんでいます。

信念と柔軟性、専門性と素直さを持った方とはたらきたい

いろいろお話をお聞きしましたが、最後に内田さんの未来への思いをお伺いできますか?

内田:デジタル技術で実現される価値は様々なため、可能性を感じつつ「何が本質か?」を考え続けている状況です。これまでマネージャーや人事を担うなかで、「組織」や「仕組み」はそこに関わる人を幸せにするために存在すべきと思うようになりました。個人的には価値の蓄積や移転に関する新しい社会を支える可能性がデジタル技術にはあると感じており、デジタル技術の浸透を通して少しでも世の中にある「組織」や「仕組み」をより良い方向に、そして効率的にしていく仕事をしていきたいと考えています。

これからの仲間に向けたメッセージもお願いします。

内田:信念と柔軟性、専門性と素直さを持った方と一緒にはたらきたいと思っています。それぞれトレードオフな特性だと感じる方もいるかもしれませんが、業界としても会社のフェーズとしても変化が大きく、かつこれからたくさんのチャレンジをしていくためには、すべて大事なことなのではと思います。一緒に苦労と喜びを分かち合いましょう!

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