誰もが安心して、誰もが参加できる未来を【NTT Digitalでともに挑戦を vol.6 片山源太郎】
ブロックチェーンをはじめ、デジタル技術の社会実装を担う存在として2022年に誕生したNTT Digital。本当の意味でweb3を見つめ、人々に価値を届けるNTT Digitalではたらく意義や醍醐味、挑戦を後押しする環境の魅力などを伝えていく企画が「NTT Digitalでともに挑戦を」です。
今回登場するのは、株式会社NTT Digitalシステム開発部の片山源太郎(かたやまげんたろう)。2024年3月リリースのscramberry WALLETの開発を若手でありながら推進したその姿や若手から見たNTT Digitalなどにせまってみました。
入社4年目の年次でフロントエンド開発のリーダー、今までにないシステムを生み出していく
【プロフィール】片山 源太郎
2020年NTTドコモに入社。先進技術研究所(現:クロステック開発部)に配属され、dスマホローンの入会者予測モデルや社会選好推定モデルなどの構築、通信領域での量子コンピュータ活用検討、地域などのローカルな領域での非金銭的トークンエコノミー検討などに携わった後、2022年11月よりNTT Digitalの前身となるプロジェクトに参画し、現在に至る。
最初に片山さんのお仕事について教えてください。
片山 源太郎(以下、片山):システム開発部に所属し、2024年3月にリリースされたscramberry WALLETとscramberry WALLET for Business(仮称)の新しいシステム開発に取り組んでいます。開発業務ではシステムの要件定義から具体的な詳細設計に至るまで多岐にわたる業務を担当しています。
入社4年目、若手にも関わらずリーダーを担っているとお伺いしました。
片山:はい。フロントエンドの開発リーダーとして、バックエンドチームや他のチームとの要件調整、複雑なフロントエンド要件の検討、ソースコードのレビューなどを行っています。
仕事の面白さはどこにありますか?
片山:システムの要件定義から詳細設計まで一貫して関われることですね。オーナーシップを持ってプロジェクトに取り組めることは大きなやりがいにもつながっています。システム構築にゼロから携わるため、主体的に要件を設計できるとともに、構築過程でも常に改善を推進することができます。
NTTドコモ入社ということですが、どのような経緯でNTT Digitalに参画したのですか?
片山:学生時代からブロックチェーンが生み出す非中央集権的な仕組みや、透明性のある世界観に感銘を受けており、ドコモのインターンに参加した際にもブロックチェーンをテーマとした研究に取り組みました。そこで、ここでなら新しい世界の創造ができそうだと可能性を感じて入社したのですが、実際は、その新しい世界観とドコモで実際に事業を推進していくこととで折り合わない部分もあり、もどかしさを感じるところもありました。
そうなのですね、転機はなんだったのですか?
片山:web3を社会実装していくというプロジェクトに所属部署の部長が参加していて、僕がブロックチェーンをやっていたのを知ってくれていたため、誘ってくれました。最初は業務時間の一部で参加していたのですが、「もっと入り込んでみないか」と言ってくださって、僕も「このプロジェクトを本気でやってみたいです」と答え、本格的に参画することになりました。
実際、NTT Digitalで働いて、どう感じましたか?
片山:すごく刺激にあふれていますし、毎日が楽しいです。外部との共創も多く、たとえば金融システムに長らく取り組んでこられた方のシステム開発の知見はすごく学ぶことも多いです。逆にそのような方はweb3の知識が少ないこともあるので、それを提供し、お互いのインプットの結果、どのようなシステムがいいのか、ということを議論していく時間も楽しいです。力を合わせて、今までにないものを、ゼロから生み出していく、それは単純に面白いですよね。
誰もが安心して、誰もが参加できる、そのような世界を生み出していきたい
仕事を通して生み出していきたい価値はありますか?
片山:誰もが安心してweb3を活用し、誰もがその革新的な世界に参加できる未来をつくり上げたいと思います。現状のweb3は複雑で技術的なことが多いですが、専門知識がなくとも誰もが利用できるものにしていきたいと思います。その一つが、3月にリリースしたscramberry WALLET。皆さんは今、メールアドレスやパスワードなどを登録して普通にアプリなどを使用していますが、そのレベルの簡易さでweb3世界でのウォレットを活用できるように開発に取り組みました。
安心して使えるというのも重要ですよね。安心・安全のために取り組んでいきたいことはありますか?
片山:はい、残念ながら不正行為を目的としたアプリも存在しています。ですので、安心・安全を守るための技術開発には注力していきたいですね。データ分析や暗号技術、プライバシー保護技術などを駆使した最先端の手法や研究が必要だと思っています。
技術以外にも大事な視点はありますか?
片山:ユーザーの存在を意識することではないでしょうか。いくら技術が優れていても、ユーザーが安心だな、安全だなと感じなければそのシステムは使われることはありません。安心・安全だと感じられるユーザーエクスペリエンス(UX)の設計も重要だと考えています。そのため、常にデザインチームと「どのようなUXが使いやすく、かつユーザーに信頼されるのか」という問題と向き合っています。
そこで大切にしていることはありますか?
片山:自分自身がプロダクトのユーザーになることを想像することです。NTT Digitalが生み出すプロダクトは社会の基盤、インフラであり、あらゆる人々に提供されるものです。だからこそ、まずは自分自身が使いたくなるようなプロダクトを目指すこと。つねにユーザーとして使用する自分自身を想像するようにしています。
雑談できる空気、そこから新しいアイデアが生まれることも
はたらいて感じるNTT Digitalのカルチャーなどはいかがですか?
片山:らしさと言えば「オープン」。その一言に尽きると思います。いろいろなことをやられてきた方が集っているのがNTT Digital。各自が自分の担当をこなすだけでなく、自分の担当領域を越えて、疑問に思った点や改善すべき事柄について積極的に発信し、オープンな議論ができる環境が整っていると思いますし、そこでは年齢に関係なく対等に話せるカルチャーが存在します。
そういう環境の良さを痛感したエピソードがあれば教えてください。
片山:面白いもので、アイデアはときに雑談から生まれたりするんですよね。ウォレットの鍵管理の仕組みを改善するための技術アイデアが立ち話から生まれたこともありました。雑談しているとどんどん人が混ざってきて、というのが、NTT Digitalの社風を表していると思います。
NTT Digitalの中から、推しの人を一人ご紹介いただけますか?
片山:みなさんとても尊敬できるので一人というのは難しいのですが・・・。あえて一人挙げるとすれば濵さんです。私たちが開発するプロダクトは基盤であり、システム運用は不可欠。そのシステム運用全体を統括しているのが濵さんです。統括する立場でありながら、現場で最も積極的に動き、問題が発生した際には解決に向けて先頭に立つ。僕が雑談していると入ってきてくれてコミュニケーションを取ってくれたかと思うとマネジメント層とのハブにもなってくれる。本当に私たちのチームを支えてくれる存在です。濵さんのように具体的な実務に関わりつつ、プロジェクト全体を見渡すことのできるリーダーになることを目指しています。
在宅と出社をフレキシブルに混ぜ、柔軟にはたらいている
制度や働き方という面ではいかがですか?
片山: 在宅勤務とフレックスタイム、これは制度としてあるというより、NTT Digitalでは働き方の基本としてあるという感じですね。各チームもこれらを前提として運営されており、柔軟な働き方を支持してくれます。
おおまかに一日のスケジュールを教えていただけますか?
片山:9時30分に在宅で勤務開始。メールやチャットをチェックし、返信。その後は、打ち合わせや資料作成などですが、午後から出社することも多くあります。やはりオフィスにいくと人と会うことができ、立ち話などで様々な雑談ができるとともに、他プロジェクトの情報なども自然に入ってくるので。フレキシブルに在宅と出社を混ぜている感じですね。
終業後はどのように過ごしていますか?
片山:日にもよりますが18時に終業した後はカフェに行き英語や技術に関する勉強をすることも多いですね。グローバルに活躍できるweb3領域の開発者になりたいと思っているので。
休日はどう過ごしていますか?
片山: 真面目な休日の過ごし方では妻と一緒にカフェで勉強なんてことも多いです。妻が勉強している横で僕は論文を読んだりしています。
不真面目な休日の過ごし方は(笑)?
片山:不真面目ということではないのですが(笑)。「ボードゲーム」が好きで。友人宅で1日中、ボードゲームで遊ぶこともあります。仕事以上に頭の体力を使いますね(笑)。
一緒に新しい世界をつくっていく、そんな仕事をしましょう!
いろいろお話をお聞きしましたが、最後に片山さんの未来への思いをお伺いできますか?
片山: NTTだからこそ、様々な外部企業と連携するための信頼、web3への投資体力などを有しながら、オープンでフラット、そして、チャレンジ精神あふれる環境がある、そのような職場は他には存在しないと思います。プロダクトを市場に出していくことで、NTT Digitalがweb3の最先端を行く企業であることを世界に示したいと思いますし、ここならできると確信しています。web3はまだまだ黎明期、活用していくための土台である安全性や信頼性も欠けている側面があります。それを補完していくプロダクトをきちんと開発していきたいと思います。
これからの仲間に向けたメッセージもお願いします
片山: 事業やプロダクトに対する強いオーナーシップを持ち、積極的に業務を推進するメンバーと共にはたらきたいと考えています。NTT Digitalは取り組むべき課題や追求したい目標へ社員が情熱を持って挑めば、それを全力でサポートしてくれる会社です。ここで、一緒に新しい世界をつくっていく、そんな仕事をしましょう。
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