見出し画像

レポートが苦手な看護学生さん!文章は真似ることで得意に変わる ー下手くそな私が2万6千部売れた、横綱本を書いた経験から

レポートが苦手な看護学生さん。
いや、看護学生さんに限らず、
看護師さんも…ですね。

学生さんは、事例レポートや看護観など、現場の看護師さんは看護研究や事例発表など、なんだかんだで看護師っていうのは書くことが多いんです。

身近なことでいえば、看護記録もそうですよね。
私も駆け出しの頃、看護記録やレポートを素晴らしく、わかりやすく書く先輩に憧れました。

書くことが超苦手な看護学生さん。
今も苦痛で苦痛で仕方ないと思います。

私もそうでした。文章を書くことが、超苦手。

その頃はパソコン一人一台の時代ではなかったので(持っている人の方が少なかった)、手書きの記録やレポートだったので、字が汚いのを見られるのも嫌でした。

私の字の汚さは尋常ではなく、自分の字が汚いということを考えすぎ、落ち込んでいた方が、私の字をみて「勇気が出た」と言ったほどのレベル。

自慢することではないですが(-。-;

でも‥‥
文章を書くのは、後天的に身につくんです。

といっても、小説家のような、すんごい文章という意味ではないですよ。看護師として、困らない程度の文章力ということです。

なんで、そう言えるのかというと、私がそうだからです。

20歳になるまで、漫画以外は読んだことがなく、作文も超苦手。読むことも嫌いなら、書くことも苦手だった…。

看護教員の先生方にも、「小瀬古くんは、良い子なんだけれども、レポートがね…」と、残念がられることも多く、何度書き直したことか…。

そんな私が、3年前に念願の初出版を行い、今でも専門誌への連載を持っています。

なんで、そうなれたのか?

答えはタイトルにあるように文章を「真似る」ことから始めた結果です!

独創性を捨て
(そもそも独創性なんてなかったが…)
自分の内なるものを書かなきゃ
これをやめたからです。

やめたというよりも
諦めたに近いかもしれません。

ん⁉︎
待てよ?

真似たら盗作やん。
真似たら訴えられへんの?
そう思った方もいるかもしれません。

まぁ、そりゃ、丸パクリはダメですよね。

私のいう真似るは、文章のリズムや言い回し、接続語、語彙などです。

内容というよりも、文章の構成といったほうがいいかもしれません。

だから、今ではわかりやすい文章は書けるという評価はいただきますが、主語、述語の関係や、繰り返しばかりになっている箇所など、編集者さんがちゃんと指摘してくれます。だから文章の基礎ができているかというと、そうではありません。

でも、基礎がなくても、看護師にはそこまで必要ありません。

じゃあ、どんな風に真似たら、必要なレベルを習得できるのか?

それは後ほど、述べます。

まずは、私がどんだけ文章が下手だったのか。そこから話をします。

その題材として、今から23年前(2000年ですね)、タイに新婚旅行に行きました。そのときに日記を書いていたんですね。

この記事の表紙の写真は、そのノートです。
公開するのは、ちょっと恥ずかしいけれども、人は後天的に看護師として困らない程度の文章力を身につけることができるということの証のために披露します。

1ページ目

このときは始めての日記を書くということで、めちゃくちゃ頑張って丁寧な字で書きました。

23歳のころですね。

2ページ目

抑揚がなく、出来事をツラツラ、ツラツラ…。
ポリスって、そこだけ英語…でもカタカナ。

黒塗りは友人の名前です。大仏が横になっていることを横臥なんて言わないですよね。そして友人が大仏に似ていると軽くディスる。

アユタヤに行けないことをスリリングに書きたかったのだろうが、全く伝わってこない…。

とにもかくにも描写が下手すぎますよね。

3ページ目

スパゲティが無難?
しかも美味しくなかったと…。
お前が選んだんやろ!

象に乗った感想が
「怖かった」「可愛かった」のみ…。

アユタヤも幻想的の一言。
人生観変わりそうとは、どんな感じですか〜〜?

食事が口に合わないことを
ひたすら書いている…。

綺麗の「き」が「椅」になっている…。
相当ヤバいっしょ(汗)

4ページ目

屋台で良いもの無くても、何か感じたことや、非日常的なことはあったやろ〜!

ローズガーデンを超楽しみにしている風だが、次の日のプランを練り直したのではないのか?

マジ、よくわからん…

まぁ、こんな感じです。
誤解のないように、タイ料理は大好きです。

でも、このときの僕のバカさ加減は、ちゃんと味も伝えられない言語化能力の低い生物だったということです。

恥ずかしい…

では、本題に入ります。

なんで、こんな超ひどい文章しか書けなかった私が書けるようになったのか?

繰り返しになりますが、「真似た」からです。
パクリでなく、「真似」です。

では、私がどうやったか、実体験をお伝えします。

まず看護学生さんのレポートにはテーマが与えられると思います。

例えば「あなたの看護観とは?」とかですよね。

そのときに、いきなり書き始められたら問題ないのですが、苦手だった私は

「何から書いたらいいねん…」
「そもそも看護観ってなんやねん…」

から始まりました。

それでも書き始めようと頑張って机に向かったこともありました。

でも1時間で数行、書ければいいほうです。
まったく筆は進まない。

強風に煽られて全く前に進まない…
そんな感じです。

レポート用紙と2時間以上、にらみ合いをしていたこともあります。

自分の脳にあるものから絞り出そうとしても、出てきません。頑張って絞りだそうとしてもです。

だから、そんなときはアウトプット(書く)の逆。インプットが必要になってきます。それが「真似る」ということです。

インプットなので「調べる」とも言いかえられますが、あえて「真似る」という言葉を使っています。

なぜか?
調べて終わりではないからです!

自分が真似て、最高のパフォーマンスを得られるものを調べる!

といった意味があるからです。

どういうことか?
例えば、イチローのバッティングを解説した書籍なり、動画なりがあったとします。

それを見て、真似ようと思っても、すぐに真似られないし、たとえ真似られたとしても、自分の体に合わず、ヒットは量産できないかもしれません。

人によっては、元のバッティングの方が自分に合っていて、逆にパフォーマンスが下がるかもしれません。

でも自分がそれを真似て最高のパフォーマンスが得られる!

そう思えるものであれば、真似たときに、これまでと違う動きを学びます。

それが丸っきり、同じではなくても、最高のパフォーマンスをイメージできるものを真似ると、コツのようなものがわかってくるんですね。

ただ、これは人によって
何がコツになるかは違います。

レポートも同じです。

細かい理屈は抜きで
「このレポート、論文いいなぁ」
「この一文いいなぁ」
「この接続詞の使い方いいなぁ」
「この文のリズムがいいなぁ」など

それを一回、真似てみるんです。
内容よりも、文の作りに全集中して着目します。

真似る教材のオススメは「新書」です。
理由は一般向けに書かれているので、わかりやすい表現が使われているからです。

もちろん手持ちの教科書でもいいです。
ただし自分が読みやすいと思った本を見本とした方が成長は早いと思います。

私はよく、冒頭の一文を参考にします。
どんな書き出しから始まるのか。

冒頭の一文なんて、文学に精通しない私は、普段、意識することはありません。

でも、自分が書くときは、冒頭が一番つまずきやすいんです。だから章ごとの冒頭だけをひたすら読んでいるときもあります。

レポート苦手…
書けない…
そんな悩みをもつ学生さん。

ポイントは文体リズムを真似る。
そのリズムに自分の書く内容を当てはめていく。
それだけで、ぐんぐん文字数は消化され、あっという間に課題の文字数を突破できるはず!

ぜひ、今回の記事を参考に取り組んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございます!
ハートボタン、フォローしていただけると嬉しいです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?