見出し画像

ペテ子とマッチングした軽バンの男

ペテ子とマッチングした男で始めて私の予想を裏切った男がいた。

それが軽バンの男だ。


車の中は汚く、ナビはスマホで十分だが、たばこ臭そうな
遠出ができるような感じではない。


ペテ子は足がないので、男の車でどこかに出かけたい女だ。
なのにこれでは出かけられない。

さて、ペテ子はどうするのだろうか?
きっと3回どころか1回で終わるだろう。と予想していた。


軽バンの男は、小太りのガサツな感じの男だった。
従順な男がペテ子にとっては好都合なのに、
全く真逆の男がきた。
どこからどう見ても従順ではない。

俺様気質万歳の男だ。

男が駐車場に入ってくると、
ペテ子はまたもや嬉しそうに駐車場で待っている。


いつもならそのまま車に乗ってどこかへ出かけるパターンがだが、
この日は違った。


男が車から降りると、ペテ子がこんなことをほざいていた。


ペテ子「おかえり~。ノンアル冷やしてあるよ~。」

男「お~、ありがとう」


はい、出ましたー、おかえりー。
嫁か、お前は。
続いて、


ペテ子「お昼食べよっか。って言っても、

コンビニ弁当だけど(笑)」


初対面でコンビニ弁当(笑)
笑かす。


まずは家でお互いのことを知ることにしたんだろうか。

「たまには家でゆっくりもいいよね~」


たまにはも何も、お前はいつも家でゆっくりしてるだろう。
どっか行けよ。うるさい。


なんとなくだが、ペテ子は珍しく軽バンの男に気を使っているようにも見えた。なぜかはわからない。


本能的に危険なニオイがしたのか、
はたまた逃してはならない獲物だからだろうか。


でもこいつが家にジッとしてるなんて、
足がいるのに我慢できるわけない。そう思っていた。


しかし、軽バンの男とはほぼどこかに出かけることはなかった。
私が見た限り、どこかへでかけたのはほんの数回しかなかった。


それがなぜなのか、だんだんわかってきた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?