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2024年問題(物流)を勉強しなきゃ!続編2


「2024年問題」始まりました!

「2024年問題」のレギュレーションが4/1から施行され、既に2週間が経ちました。お恥ずかしながら始まるタイミングくらいでちゃんと調べ始めたのですが、それまでは物流と建設だけと思ってましたが、医療業界も同じ2024年問題が勃発しております。多分、医療が一番ヤバイと感じる。。。
とはいえ、主戦場として戦う物流の世界の状況を、勉強した知識のアップデートとリアルに入ってくる現場サイドの情報から、実際に今起きていることや起きそうなことを考えてみたいと思います。

Amazonさん以外のEC(インターネット通販)の商品の到着が遅くなるのかも…

ここ、リアルについては現在調査中なのですが、楽天さんの「あす楽」とかヤフショ(ヤフーショッピング)さんの「優良配送」などが厳しくなるかも。
前回のnoteではECを配送・配達するドライバーさんは今回の対象から外れると説明しましたが、その手前の幹線輸送と言われる東西を跨ぐ長距離輸送が厳しくなって、その結果で配達日を守るのが難しくなり、将来的にサービス改悪まで至るのでは?と懸念します。Amazonさんは全国に20拠点くらい在庫型の物流センターを保有しているので、きめ細やかに拠点ごと在庫管理などができている印象ですが、ヤフショで1拠点(把握情報で)、楽天でも数拠点(把握情報で)しか保有しておらず、かつ両社はあくまで「モール型EC」と呼ばれる販売の場所としてのプラットフォームの提供がメインで、物流サービスは希望する一部の出店者だけで、元が仕入れ販売型から始まったAmazonさんとは物流基盤が天と地ほどのレベルの違いがあります。
結論的に何が起こるかというと、東西逆の拠点の在庫を、東西逆や九州や東北などから注文すると、指定日配送含めて短期間で届かなくなると予想します。
「単品通販」と呼ばれる、オリジナルのサプリメントや化粧品などを販売するEC専門店や、D2Cと呼ばれるスタイルのスタートアップ系の事業者がAmazonさん以外を使う場合も、配送は佐川さんを始めとする路線便系の宅配業者さんやクロネコさんだと思うので、やはり「納期長くなってしまう」問題は起きるのかなと予想します。ただ、佐川さんあたりはSGHとしてでなく佐川急便としての子会社上場時にかなりの正社員採用をしてホワイト化をしているので、マンパワーに任せて大型ドライバーを確保して乗り切るかもしれないと考えたりもします。

実際はAmazonさんも厳しいかもしれない

前回の記事でAmazonさんは仕入れ段階で調整できるからOKという話を書きましたが、実際のAmazonさんの最新オペレーションは時代とともに変遷をしていて、全国20か所くらいのFCという在庫型物流センターに商品が仕入れられたあと、DSと呼ばれる配送する人が仕分け済みの商品を獲りに来るいわゆる「配送センター」が配達地域の人口を意識してさらに構築され、
「仕入れ先」→「FC」→(「SC」※)→「DS」→「配達先」
という流れの「FC」→「DS」までの中継部分でドライバー不足が起きる恐れはあります。2024年問題の一番のネックである労働時間と労働時間のインターバルが邪魔をする東西を跨ぐ幹線輸送では問題になりませんが、業界全体でドライバーが不足する訳なので、ドライバーさん、特に中継輸送で効率よく運びたい10t以上の大型車を運転するドライバーさんが不足すれば、Amazonさんにも余波が現れるかと…(札束でぶんなぐる可能性はありそぉ)
※SC=仕分け専用のセンターで現在は品川区一拠点で稼働開始している
   新しい機能の中継拠点

他にもいろいろ起きてそう。。。

情報入手経路や立場的に、オープンには話せない事例もいくつか耳に入ってきております。
とはいえ、全体としては4月に入ったからといって、何か大きく状況が変わったようには見えず、ざっくり「繁忙期でもないのに繁忙期みたいにケアしている」みたいな日々が送られている気がします。
2024年問題の大部分は”総労働時間の制限”になっているので、残業時間等の累積がたまって行き始める先に、もう少しインパクトのあるできごとが起き始めるのではないでしょうか。
引き続き、業界全体として、あるいは業界内の一プレイヤーとして物流の2024年問題に対応していく術を追求していきたいと考えます。
続々報乞うご期待(・ω・)ノ

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