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サービスのチカラのミナモト #22 リモート研修〜その1

外出自粛要請、緊急事態宣言を受け、レストラン営業を休業されている方は多いと思います。
企業として、存続できるかどうかの瀬戸際で戦っている、予想だにしなかった事態に、長期にわたり、社員を自宅待機にしているケースも多いでしょう。
そんな中、昨年から、社員研修の一部を効率的で、できるだけ多くの人材が参加できる仕組みはないか?と模索していたところ、こんな状況になり、リモートで研修を行うチャンスが急に訪れました。

『接客の理論化』を追求し続けている私としては、研修のネタの数はあります。
しかし、リモート研修…つまり、リモートの経験とリモートでの研修の経験の2つの経験を軸に、試行錯誤しなければならないと気づかされます。
そこで、4月の後半から現在まで、週1回の4週間×3回(参加人数の調整のため、同じ内容を3つの時間帯にわけて)×1時間=12時間を実施してみたことをまとめてみました。
今回使用しているツールは『Zoom』です。
使い方は、ネットやYouTubeで調べるといろいろ出てきますので、ここでは割愛いたします。
ちなみに、この期間他に行ったリモートは、社外ミーティング2回、リモート飲み会1回です。
今後、社内研修第5回目と、5月末に社外リモート研修を1件行う予定です。
リモートの会議と研修では、少し違いがあると思いますが、研修でのポイントを【ポジティブポイント】【ケアポイント】【進行ポイント】の3つにわけてお伝えします。

1.リモート研修 【4つのポジティブポイント】
①様々な端末で参加しやすい
②時間・距離の超越
③落ち着いてできる
④資料の共有

①様々な端末で参加しやすい
アカウントがあれば、PCやアプリでタブレット・スマホで参加できます。
ホスト(主催者)がスケジューリングしてURLを共有すれば、登録していない方も参加できるので楽チンです。
ホストとしてのオススメは、PC>タブレット>スマホです。
PCは画面が広いので、参加者の表情が確認できるし、場合によっては、画面タッチで作業する際にもやりやすいです。
タブレットも画面が広いですが、インカメが端になるので、カメラ位置のご注意を。

②時間・距離の超越
今までの研修だと、会議室に集まるために、移動とその時間が必要でした。
移動時間を考えると、途中参加や退出をしなければならない方もいたはずです。
リモートであれば、前後の移動時間はいりません。
また、参加したいのに遠方で無理だった方の参加が可能になります。
いずれも当たり前のことを書いてますが、利用すれば、そのありがたみを痛感するはずです。

③落ち着いてできる
参加者からのフィードバックの多くが『人前で話すのは苦手だが、リモートだと落ち着いて話せた』『自宅からだったので、参加しても安心感があった』『広い空間だと緊張するが、リモートだとそれはなかった』など。
今まで苦手だった意見交換や発表も落ち着いて自分を表現しやすかったと、リモート体験した感想をもらうことができました。
確かに、会議室に入って待つ時間や他の人から注目されるのを目の当たりにしての発表は、緊張してしまうでしょう。
画面上ではみんなから見られているので、変わりないと思われがちですが、実際には、画面を見るとインカメの位置で目線が合わないことが多いです。
直接目が合わないことも含めて、落ち着いて参加できることは魅力的だと思います。

④資料の共有
ExcelやPowerPointのデータやスライド、Zoomの機能のホワイトボードなど、画面いっぱいに共有することができ、見逃すことが少ないと感じます。
今までの研修では、前の人の頭や会場の明るさ、プロジェクターのスペックで見えづらいこともあったでしょう。
邪魔するものがなく、目の前にキレイな画質で共有され、さらにスクリーンショットで画面を保存することもできるので、参加者にとって復習しやすいと思います。

他にもポジティブなことは多いですが、①②③で、出席率向上につながること間違いなしです。
参加したくても現場の戦力として高ければ、なかなか参加できなかった方が参加してくれると、ホストも他の参加者も助かることがあるはずです。
④は、ホストも参加者もありがたいと思います。

2.リモート研修 【4つのケアポイント】
①見える範囲が限られてる
②新たな注意力・集中力…体験しないとわからない
③プライベート感が出る
④発言者以外何をしているかわかりづらい

①見える範囲が限られてる
画面越しの範囲のみが見える範囲です。
今までの研修では、会場全体の空間や参加者の一挙手一投足の把握をしながら、場の雰囲気や理解力の把握をすると思います。
それが極端にしづらいのです。
解説・補足は必要なのかどうかを、参加者の発言から読み解きますが、それを聞いている他の参加者は画面越しでしか判断できないので、慣れるまで苦労するかもしれません。

②新たな注意力・集中力…体験しないとわからない
1回の練習を経て、リモート研修初回の1時間×3回を行った後、どっと疲れが出て、実は昼寝してしまいました。
その日は現場のお休みをもらっており、10時から1時間の休憩を開けて15時終了。
ゆとりを持って行いましたが、力尽きました(笑)
①でもありましたが、全体把握と一挙手一投足での把握が遮断されること。
画面上の参加者が同じように見えること。
同じように見えるが、個人個人で端末により、画面の大きさや配置が違うため、顔や体との距離感や表情がくみ取りづらいことが原因のひとつだと思います。
さらに、通信環境で画質や音の質が安定しづらいこともないわけではないので、気を張ります。
特に音は、イヤホン・ヘッドホンなしだと、発言者の音が相手のスピーカーを介して反響するケースもあり、聞くことに今までと違う集中力が必要です。
直接対面する研修と違い、画面を見るだけでも目の負担になっていると思うので、体験しないとわからない疲労感につながっていると思います。
そのため、実施時間内で、適度に休憩を挟む必要があります。

③プライベート感が出る
特に今の時期は自宅でリモートすることが多いので、わかりやすく表現すると『生活感』が伝わります。
私はあまり気にしませんが、その生活感が嫌だと感じる方はいるはずです。
個人情報の観点からも、まずは自分で画面越しにうつる環境を確認し、整える必要があります。
設定により、バーチャル拝見を使うことで解決する場合があり、遊び心や趣味の空間を作れることは、ひとつの魅力です。

④発言者以外の時間の使い方
例えば、メモを取る手元はうつらないので、本当に書いているのか?聞いているのか?どうかがわかりづらいです。
発言者の時間が長すぎると、眠くなったり手持ち無沙汰になったりする場合も想定しながら研修のフレームを組み立てることをオススメします。

メリットと、デメリットでもケアできることを理解して最大限に活かしましょう!
ここまで書いたら長くなってしまったので、後半は『その2』に続きます。
その2へ…
https://note.com/scm/n/nca508468f833

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