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歳を取るとこんなにいいことが増える


年齢別の幸福度、満足度を見ると、Uカーブを描いていることがわかる。
つまり子供の頃から10代、20代初めまではその値が比較的高く、30代と40代でガタンと凹む。けれども50代後半あたりからカーブは上昇しその幸福度指数が増えることが研究結果で報告されている。

これは一体どういうことか。いくつか考えられている要因について考察する。

他人の目が気に入らなくなる


人生のいろいろな局面を通り過ぎると、若い頃はなんであんなつまらないことに悩んでいたのか、どうしてあんなにも人の目を気にしたのかと言う思いが増えてくる。歳をとると感受性が丸く柔らかくなって(悪く言うと図々しくなって)、日々の人間関係のいざこざにどこ吹く風でいられるようになる。

パートナーと仲良くできる


若い頃はいろいろなことがあっても、歳をとってくると『まぁいいか』と相手を許せる範囲がおのずと広まってくる。自分もそれほど崇高な人間ではないことがわかってきて、相手も、自分も、少々のことは目をつぶれるようになる。そしてほとんどすべてが『少々のこと』なのだ

自分のことがよくわかる


歳をとると言う事はそれだけ経験値が増えること。自分自身も含めて物事を俯瞰的に見やすくなる。例えば自分にとってこれはやばい領域であるなとか、ここまででやめておこう、と言ったコツがわかってきて生きやすくなる。

欲しがらなくなる


若い頃は、自分をよく見せたい気持ちが高まる。これは生物としてその種を保存するためのDNAに刻み込まれたプログラムだ。けれども子孫を残すことから遠い年齢になってくると、自分をより魅力的に見せるよりも、自分の内側の平和の方が価値が高まってくる。モノよりも気持ちのいい時間をもとめることで、物欲が減る。

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これらの境地に達するには、若い頃からしっかり考えて、経験値を積んで、小さな失敗を繰り返して学ぶことで達成できる。ぼんやり生きていて、急に達観できるわけではない。

30代と40代の試行錯誤と全力投球があって、その障害物レースの終わりに見えてくる明るい陽光なのだ。

今はつらいと思っていても、それらが嘘みたいに軽くなる、背中の重みが取り除かれる。それを信じて、今をしっかり生きよう。




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