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のんちゃん体験談 #台風19号 #停電 #雨量300ミリ越え #軽井沢町の防災 #子育て真っ最中

生活クラブ軽井沢防災チームです。このnoteでは、のんちゃん(ペンネーム)が体験した、2019年の台風19号による「停電」「雨量300ミリ越え」について、綴っていきます。

【当時の状況】

-では、当時の状況を教えてください。

2019年10月11日の夕方から降り出して、翌日12日の夕方から停電が始まりました。台風の情報はあり、備えをする時間はありましたが、近隣スーパーは、水・麺・パンなどは品薄でした。ガス、水道はずっと動いていました。

-その時の、ご家族の状況を教えてください。

当時、夫は52歳、私は(のんちゃん) 47歳、そして子どもが8歳。3人の家族構成です。四駆一台、普通車一台。
家の環境は林の中の別荘地の平面地で、地区は発地です。近隣は、定住者の家まで50mぐらい、近隣は不在(別荘地)でした。



(10月12日朝のNHK)

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【困ったこと】

-当時を振り返って、困ったこと、どんなことがありましたか?

住んでいる林の中の別荘地エリアで、携帯の電波がだんだん弱くなってきて通話もネットもできなくなったんです。すでに停電していたから、wifiも切れていたので。一番不安なことでしたね。風越公園まで移動して情報を得たり、連絡を取り合ったりしました。
それから、真夏ではないとはいえ、お風呂に入れなかったり洗濯ができなかったことも大変でした。当時、軽井沢町には2つしかコインランドリーはなかったし、そこも混んでいたので。

【ご飯、どうしてました?】

-とはいえ、食事は取らなくちゃいけないですよね。どうしていましたか?

1日経っても通電しなかったので、軽井沢町の東の方に住む友達に冷凍食品を預かってもらったんです。ガスが使えたので食事は困らなくって。
でも、賞味期限の短いものから消費したり、お湯が出ないので洗い物を少なくするための工夫はしました。
普段から、水・米・麺・カセットコンロガス・ヘッドライト・巨大なキャンドルを備蓄しています。

【おすすめの備蓄あれこれ】

-おすすめの備蓄について、もう少し教えてください!

予報もあったので、停電や災害の警戒はしていたんです。
・電源不要のストーブ
・タンク式トイレ

は前もって準備。停電はやっぱり灯りが必要になってくるので、
・ヘッドライトはできれば家族人数分
・キャンドルもあるといいですね
・持ち運びできるあかり
は、普段から使ったりしています

【当時の家の外の状況】

-家の中での過ごし方、対応をここまで聞いてきました。家の外の状況はどうでしたか?

停電が始まった日、住んでいる地区の側溝から水があふれでて、冠水している場所もありました。メインの道をふさぐような倒木はありませんでした。発地地区は、下水故障だったのか、給水制限、節水の呼びかけが始まっていました。
夕方には、町内停電 7600戸。この町内の戸数でいうと、約半分ぐらいですね。その頃、木が軋んできていました。高速道路でいうと、最も風雨がピークのタイミングで富岡—佐久間が通行止めになり、一般道は渋滞していたようです。


(のんちゃんの家から約500m離れた近所の様子)

【子どもの様子】

-家で過ごす子どもの様子は、どうでしたか?

台風19号の直撃が、ちょうど3連休の初日だったんです。各地区児童館も休館。
「ヒマ〜」って(笑)。ハロウィンの時期だったからカボチャに絵を書いたり、ヘッドライトで宿題したり、少し興奮気味だったかな。怖がらせるよりも、楽しもうという気持ちが大切かもしれないですね。停電しているので、家族全員で21時には寝る、ということにして。
10月15日(火)に連休も明けて通電もしたので、通常通り通学していきました。

【そこから動いたこと】

-のんちゃんが、この経験から動いたことを教えてください。

隣近所で連絡を取り合っていて、停電有無の地域の境がわかるようになりました。近くでも、通電している家、停電している家が分かれるんですよね。

それから、生活クラブのエッコロ制度で、組合員同士のケアでお風呂や洗濯機を借りた事案の申請をしたところ、県内の被害が大きかったこともあり審査対象になり申請が下りました。今後も気兼ねなく助け合える制度は活用していきたいですね。

それから、近隣メンバーで防災LINEグループ作成して、小さなことでも共有するようになりました。

【これは言いたい!】

-今振り返ってみて、これは気になるなぁ、言っておきたいなぁと思うことを教えてください。

軽井沢町のホームページで通行止め箇所が掲載されていたんですが、〇〇橋など、普段わざわざ名称も確認しないような小さな橋ばかりなのでわかりづらくって。地図で示して欲しいと思いましたね。
それから、児童館の停電が続き、受け入れ時間に制限があり不便でした。その後に学校での受け入れが可能になったので、それはほっとしました。発地地区は風越公園が近いのですが、入浴施設や体育館シャワー使用許可などの情報公開が遅かったように思います。

-のんちゃん、細かい部分まで記録をしてくださっていたので、聞き手の私たちも頭を整理しながら聞くことができました。ありがとうございました!

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【体験談を聞いて】

のんちゃんの家から500mほどの近所に住んでいます。
我が家は停電にならなかったので、友人たちにお風呂や洗濯機を使ってもらいました。子どもは当時6歳で台風の轟音は怖がっていたので(私も怖かった)、友人たちが子連れで来てくれたのは、反対にありがたかったです。
家の前が冠水していたので、落ち着くまでは全く家から出ないようにしていたので、町の情報はほぼ友人たちとのやりとりで知ることができました。
(よっちゃん)

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最後まで読んでいただきありがとうございます。軽井沢町に長く住んでいる方も、最近住み始めた方にも、必要な方に良い形で伝わっていきますように。
なお、あくまで個人的な体験に基づき、1つ1つ丁寧に綴っていくアーカイブです。本アーカイブプロジェクトの無断転載はご遠慮ください。ご理解に感謝します。

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語り手&Special Thanks:のんちゃん
聞き手:生活クラブ軽井沢防災チーム

All credit:生活クラブ軽井沢防災チーム



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