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IoTチームの活動紹介

こんにちは!
東北大学 サイエンス・エンジェル(SA)のしょうこです。

今回の記事はDXチームの活動紹介シリーズの第2弾で、IoTチームについての記事をお送りします!

(第1弾 DXチームについての記事はこちら

目次
① IoTとは?
② IoTチームの活動紹介
③ IoTデバイスにさわってみた
④ 研究とIoTの融合へ

① IoTとは?

DX(Degital Transformation:デジタルトランスフォーメーション)関連の記事には、普段あまり聞き慣れていない用語がたくさん出てきますね…。わたしはどちらかというとデジタルに疎い人間なので、DXチームに入ったいまも勉強することばかりです。

IoTとは、「Internet of Things」の頭文字をとった略称です。身の回りの様々なモノをインターネットにつなげて情報を取得し、より快適な生活を実現するための技術で、近年、大きな注目を集めています。

例えば、東北大学がある仙台は冬にとても寒くなるので、家の暖房を帰宅前にスマホでスイッチオンできるととても便利です。
次のバスがいつ来るのかがわかるバス停がありますが、これもIoTの一種。
最近の車は、センサーの塊といってもいいほどたくさんの情報を取得し、より安全で快適なドライブ体験を実現するために情報が使われています。

図1-1

図1-2

図1-3

図1-4


② IoTチームの活動紹介

SAのIoTチームは大きく分けて、次の3つの活動を行ってきました。

1. IoTについて学ぶ
2. IoT技術を実際に使ってみる
3. IoTデバイスののケース作り

メンバーはそれぞれが上の3つの活動のいずれかを担当していて、月に数回のオンラインミーティングでその成果を共有しあっています。
メンバーの専門分野は医学系・生物系・化学系・工学系とばらばらで、IoTに関する知識もあまりありません。
そのため、特に重要だったのは「 IoTについて学ぶこと」でした。

活動を通してIoTに関する様々な知識を得ることができたので、今後はこの「SA note」を通して情報発信をしていきたいな!と思っています。
これからの発信もどうぞ楽しみにしていてくださいね♡


③ IoTデバイスにさわってみた

IoTチームは、IoTデバイスの一つである、ラズベリーパイ(Raspberry Pi)という安くて(最安モデルは500円くらい!)小さなコンピューターを実際に使って、温度、湿度、二酸化炭素濃度などの環境に関する情報を取得しました。
ラズベリーパイは下の写真を見てもわかる通り、手のひらサイズのコンピュータです。

図2_ラズパイ

こんなに小さいのに、なんと!パソコンと同じ機能を果たすことができる優れもの!
その機能の例をいくつか挙げると、次のようなものがあります。

・インターネット接続
・プログラミング
・センサーを用いた計測
・データの自動処理

しかも、ラズベリーパイは同じ機能をもったコンピュータを簡単に複製できるという特徴をもっています。
ラズベリーパイはLinux(リナックス:WindowsやMacと同じOSの一種)という無料のソフトウェアで動いているので、全く同じ装置を簡単にいくつでも複製できちゃいます。

ちなみに、ラズベリーパイの名前の由来についてですが、かつてのコンピュータにはフルーツの名前がつくことが多かったそうです。(かの有名なAppleもそのの一つ!)
さらに、もともとPython(パイソン:プログラミング言語の一つ)を動かすためのコンピュータとして開発されたという背景から、「ラズベリーパイ」というなんともチャーミングな名前がついたそうです。
そのため美味しそうな名前ですが、残念ながら食べられません…。

④ 研究とIoTの融合へ

私たちIoTチームは、「このラズベリーパイ(= IoT技術)を研究に取り入れることができないか?」という視点で活動を行ってきました。

そこで実際に、SAが所属する研究室にIoTデバイスを設置し、環境測定を行いました。
その結果、下に示すようなデータを得ることができました。

図3_グラフ

図4_グラフ

このような環境測定データは、どのように研究に役立てることができるのでしょうか?
IoTチームで考えた活用例は次の通りです。

・温度や湿度の影響を受ける実験系(植物の育成・細胞の培養・化学反応など)を行う実験室の環境を管理すること
・実験室内で扱っている有害な物質(有機化合物など)が実験室外に漏れ出ていないか確認すること
・コロナ禍において、実験室内の換気が十分にされているか(二酸化炭素濃度)確認すること

IoT技術を研究に活用する、その可能性は無限大です!
みなさんのアイデアも大募集中ですよ〜


そして、IoTチームでは「ラズベリーパイのケース作り」にも取り組んでいます。
このケース作りは3Dプリンターを活用していて、自由にカスタマイズできます。
ケーブルの差し込み口を変更したり、SAのロゴを入れたりと、オリジナルのケースを作ることができるなんてすごいですよね!

こちらは実際にメンバーが作成した、ケースの設計図です。
3D CAD(Computer Aided Design:キャド)というソフトを使って制作しています。

図5

ケースの設計は細かい微調整を重ねていて、設計図をもとに完成した試作品がこちらです!

図6_完成品

まだまだ不恰好ですが、これからかっこよく仕上げていきます!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事を読んで、IoTや私たちの活動に少しでも興味をもっていただけたら嬉しいです(^o^)

記事へのコメントやSAへの質問は、いつでもこちらのフォームよりお待ちしております。

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編集後記

最近なにかとよく耳にする「DX」というワード。全然詳しくないからこそ、その波に乗っかってみたいな〜という気持ちからDXチームに加入しました。半年ほど活動してきましたが、まだまだ知らないことだらけです。(しょうこ)

東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「科学って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。2021年度より、自然科学に加え人文・社会科学も含めた科学分野としての活動がスタート!メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。

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