【理事リレーコラム】School Voice Projectに寄せて vol.1|小谷綾子(スクールソーシャルワーカー)

本企画では、NPO法人School Voice Project の理事が、School Voice Projectに寄せる想いをつづり、一人ずつ順番に投稿していきます。

お一人目はSSW (スクールソーシャルワーカー)のあやこさんです。

「SVPが今度NPO法人になるのですが、一緒に理事として活動 してもらえませんか?」
4月に緑さんからメールをいただいて半年がたちました。

2021年12月に、共通の友人である長瀬正子さん(佛教大学社会福祉学部准教授『きかせてあなたのきもち子どもの権利ってしってる?』の著者)と、全教近畿ブロックで講師を務めた際に、長瀬さんが組合の先生へお知らせをしていたSVP。その時から、SVPが私の中にグッと入ってきました。

普段、SSW(スクールソーシャルワーカー)として、また子どもの公的機関の相談員としても、子どもの様々な状況(不登校、虐待、発達特性、合理的配慮、親子関係 など)に関わる中で、学校現場に「子どもの権利を基盤としたソーシャルワークの視点」が入ることで救われる子どもがいること、ソーシャルワークの視点を先生が持つことができると「子どもをどう見るか」が楽になり、困っている子どもの状態に対してどのようにアプローチしたらいいのか考えやすくなるはず、と思い、いろいろなところで先生とお話をしていました。

しかし、先生とケースや講演を通してお出会いする中で、先生自身が“先生の権利“を守られておらず『目の前の子どもに一生懸命になりたいけれど物理的に許さない環境』があり、“子どもの権利“の啓発を進めていくことと同時に、それを受け取る側の“おとな(=先生)の権利“が守られる学校現場に変えていかなければ、子どもの“安心安全な学校“には近づかないと確信していたのです。

けれど私のフィールドは“子ども”。
そのフィールドを守った上で、先生を応援できる方法にリーチしてくれたのがSVPでした。 SVPと聞いた時「先生の働き方の団体でしょ」と思いがちなのですが、先生の働き方が大きく変わると、余白が生まれる。
その余白は、子どもたちへの関わりに還元されるのです。 なんか、子育て中の親の余裕が子どもへの関わりに直結することと似ていますね。

権利が守られるって、その場所にいて“安心・安全(うれしい、楽しい、ほわっとするetc)“を感じることができるということ。

その場所にいて、ドキドキそわそわしてしまうのは、何かしらの権利が守られていない状態。

でも、その“安心安全“は一人ひとり違うから、多様なスタイルで子どもと関わることが必要で、その環境を作っていくための一つとして、SVPがあるのです。 先生が学校に来てドキドキそわそわしなくてもいい学校を作ること、それは、子どもたちの“うれしい、楽しい“へつながっている。

そういう思いで、子どもたちへの環境調整(=ソーシャルワーク)の一環で、私は理事として、また専門職としてSVPで活動しています。

そんなSVPがより良い活動を展開していくために、一緒に支えていただけると嬉しいです。 その気持ちは、確実に子どもたちつながっています。

小谷綾子 (社会福祉士・スクールソーシャルワーカー)


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