子どもたちは”じゃんけん”じゃなくても合意形成できる
おはようございます。cokowill代表の寒川です。
昨日は新渡戸文化学園さんへ訪問させていただきました。京都大学総合博物館准教授の塩瀬さんにお誘いをいただき教育に関わる人たちでうかがわせていただきました。面白い取り組みの宝庫であることを改めて知ることができた本当に楽しい時間でした。
新渡戸文化学園は新渡戸稲造さん(5000円札に描かれていましたね)が初代校長先生の学校です。新渡戸さんは100年前から女性活躍を謳われていたそう。そのため、最初は女子文化高等学院として設立され、徐々に現在の形になっていきます。その精神の表れとして、働く女性の保護者を応援する仕組みとしてのアフタースクールがあることも、とても納得でした。詳しくはHPをみてくださいね。https://www.nitobebunka.ac.jp/
そのような歴史ある学校に平岩国泰さん(放課後NPOアフタースクールの代表理事)が、2019年6月から新渡戸文化学園の理事長として就任されました。
就任後、様々な学びの改革や学校の改革をどんどん進められていらっしゃるのですが、これから何回かにわたって印象に残ったことをnoteで紹介していきたいと思います。
新渡戸文化学園のここが面白い!素敵!
①子ども園の卒園遠足はこどもたちが決める→今回はここについて書きます
②社会課題に触れることを入り口として生徒の関心に沿った授業のスタートを切る
③保護者の「ちょっと辛い・・・」を楽にしてくれる
④小・中・高・短大がそろっていることを活かした場づくり
⑤学校とアフタースクールの連携
①子ども園の卒園遠足はこどもたちが決める
学校には子ども園として幼保一体型の園があります。そこでは、卒園旅行に最終学年でいくそうなのですが、その行き先を子どもたちが決めているとのこと!最終学年といっても年齢は5歳の子どもたちです。ちゃんと決められるの!?と思われる方も多いのではないかとおもいますが、ちゃんと決まるそうです。最初はディズニーランドに行きたい!という、あるあるな感じのところからスタートして、最終的には話し合いが進み、自分たちが行きたい場所をちゃんと決きめていき、自分たちで決めたところだからこそ満足度も高いというお話でした。
新渡戸文化学園では、子ども園では以前から取り組まれていたPBL(プロジェクトベースドラーニング)を小・中・高とどんどん進めているそうです。
↓説明くださる平岩さん(写真は子ども園ではなくアフタースクールです)
子ども園でPBLを行うようになって、わかったこと(発見)はありますか?
という質問に対しての平岩さんからの回答は・・・
「じゃんけんで決めることが減り、話し合いで決めることができるようになった。先生たちがきめるようなこともしないということです。」
この回答を聞いたときに、私の中で喜びと感動が広がりました。
私は長年企業で新卒採用や新入社員のみなさんとかかわらせてもらうなかで、学生自身ももったいないことをしているし、社会では行わないことが学校では行われていて、本来は学校教育という長い年月の中で培ってくることができたら素晴らしいのに、と思うことがありました。それは、
・自分で意思決定するということ
・じゃんけんや多数決以外の方法で合意形成すること
です。
私たちcokowillがCreate from the Differenceを掲げていることにもつながるのですが、違いから創りだす力が社会に出てからも大事だと考えています。それは会社の中で活躍するために必要などということではなく、自分自身の人生を自分らしく働いて、生きるということにつながる力だと考えているからです。
その力を幼保時代から育むことができる、というお話を聞いて、本当にうれしくなりましたし、新渡戸文化子ども園の先生方がどのような目で子どもという存在をみているのかということを感じることができました。
今回私が書いたことは、たくさんの取り組みの中のほんの一部を切り取ってのご紹介ではありますが、想いとアイディアを形にされていく平岩さんのお話を生で聞きたい!という方は、ぜひイベントにお越しください。会場に来ることが難しい方もいらっしゃるためzoomチケットも追加しました!たくさんの学びを一緒にしましょう。
12/3(火) 19:00~
Work Design CAMP 新しい学び、未来を見据えた学校づくり
~社会と学校をつなぐ~
https://20191203miraiotonalab.peatix.com/
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