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Work Design CAMP 新しい学び、未来を見据えた学校づくり ~社会と学校をつなぐ~ を開催しました


おはようございます。cokowillの秋元です。

12/3に、「Work Design CAMP 新しい学び、未来を見据えた学校づくり ~社会と学校をつなぐ~」というテーマで、学校の先生、そして学校以外の場所で仕事をしながらも、関わりたいと思っている方も交えて、教育についてともに考えるイベントを開催しました。会場に来てくださった方、zoomを使ったオンラインの参加のみなさま、ありがとうございました!

<イベントの流れ>
イベント前半
放課後NPOアフタースクールの立ち上げや新渡戸文化学園の理事長として教育分野に関わられている平岩国泰さんからのお話
①放課後NPOアフタースクールの誕生のきっかけから、今現在の取り組み
②新渡戸文化学園での新しい学びや、新しい学校づくり

イベント後半
参加してくださったみなさん同士の教育でやってみたい!をテーマにしたグループトーク

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前半①放課後NPOアフタースクールの誕生のきっかけから、今現在の取り組み

民間企業での社会人経験をもちながら、放課後NPOアフタースクールの立ち上げや新渡戸文化学園の理事長として教育分野に関わられている平岩国泰さんをゲストとしてお招きし、お話を伺いました。
平岩さんは子どもの誕生を機に、放課後に子どもたちが様々な事件や事故に巻き込まれていることに心を痛め、何かできないか?と課題感を持っていたところ、アメリカでの事例を知り、それをきっかけにアフタースクールの構想をふくらませました。
ただ、初期の取り組みではなかなか参加してくれる子どもたちが集まらず試行錯誤を何度も繰り返しながら、地域で小さな一歩を踏み出されたそうです。
そこで、アフタースクールをきっかけに大きく変化した男の子の姿に出会い、アフタースクールの意義への確信を深め、導入してくれる学校や地域との出会いを地道な活動の中で少しずつ少しずつつくり出し、アフタースクールを各地に広げていきました。
活動の中で大切にされていることは、ホンモノにこだわること、そして、何より「子どもたちはみんな絶対いいところがある!」という信念を持ち続けて子どもと接することだそうです。
ホンモノへのこだわりは、なんと家づくりという本格的なプロジェクトにも!「家づくりごっこ」ではなく本物の建築を地域の市民先生の協力を得ながら時間をかけて取り組み、「家づくりごっこ」では決して得られなかったであろう経験を子どもたちが得る他には得られない貴重な時間を過ごしていることがとてもよくわかりました。

また、「子どもたちはみんな絶対いいところがある!」という信念はアフタースクールのメンバーのみなさんの指針として、常にこの目線で様々な活動をされているとのこと。
昨今、日本の若者の意識調査では諸外国と比較すると「自分は価値ある人間である」「国や社会を変えられると思う」と自分の価値や世の中への影響力を信じることが難しいという結果が出ている中で、あなたにも絶対いいところがあるよ!と心から信じて接してくれる家族以外の大人の存在が日常の中で寄り添ってくれることは、子どもの自己肯定感を育むことに大きな影響があると感じました。

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前半② 新渡戸文化学園での新しい学びや、新しい学校づくり

平岩さんが今年から理事長を務めている新渡戸文化学園では、『自律型学習者の育成』を上位目標にかかげ、新しい学びの導入や新しい時代の学校づくりへの様々な新しい取り組みを進めています。
社会課題に出会うためのスタディーツアーや、生徒主体で運営する学習や行事など、数多くの新しい学び取り組みを進め、さらには、未来の学校づくりという観点では、社会人と学ぶ「シェアオフィスを校内に導入」、保護者・地域と学ぶ「未来教育CAFE」などわくわくする取り組みを進めているとのこと。
ただ、一見先進的な取り組みはとてもわかりやすいものではありますが、実はその奥には初代校長である新渡戸稲造さんの今でも色あせない教育理念を基に、様々な試行錯誤をしながら教育の本質を考え、そして実際に取り組みを進めているということがとても伝わってきました。
私自身が刺さった言葉はこの二つです。

「教育とは新しい知識を教えることでなく、新しい知識を得たいという気持ちを起こさせることである」
「『学俗接近』、学問と実社会を結びつける教育を目指したい」

また、これまでも私たちcokowillのnoteで新渡戸文化学園の新しい取り組みをご紹介していますので、過去のnote記事もぜひ合わせてご覧ください!

新渡戸文化学園の訪問レポートのnote記事はこちら!
子どもたちは”じゃんけん”じゃなくても合意形成できる
https://note.com/cokowill/n/n9c1f062bdbb7
内発的動機から始まる学びとその仕掛け
https://note.com/cokowill/n/n104e0ee0bb2a

後半 参加したみなさん同士の教育でやってみたい!をテーマにしたグループトーク

イベントの後半では、先生や、先生以外の立場から教育に関心のあるみなさんに「教育にまつわることで私がやってみたいこと」をそれぞれ書いていただき、共通の関心がありそうな人で輪になり、グループトークをしていただく時間を設けました。

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それぞれのこういうことをやってみたい!というアイデアをシェアしながら、お互いのやってみたい!に対して、こんな情報があるよ!とか、それ面白そう・・・!など、お互いの持っている情報やバッググラウンドから、ともに考え話す時間になりました。イベント終了後の懇親会でも話がはずんでいる様子が伺えました!

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参加者のみなさんからは「子どもたちとの関わりを変えていきたい」「子どもたちがなりたい!と思う大人に自分がなるところからスタートしたい」「まずは動いてみる!」など平岩さんのお話やグループトークから”一歩踏みだしたい”という気持ちが産まれたことがうかがえる感想が寄せられました。
参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました!

最後に、私が平岩国泰さんのお話でもっとも印象に残ったのは、子どもの誕生を機に、世の中の子どもたちが置かれている状況に危機意識を感じ、それをそのままにすることなく、日本全体の課題解決に繋げていこうという強い想いです。アフタースクールも新渡戸文化学園もその取組みは1校に留まらず、日本全体に広がっていく未来を見据えて活動されていらっしゃることに、とても心が熱くなりました!

このイベントで年内最後のイベントとなりましたが、来年も様々なイベントやワークショップを企画予定です。

また、学校や職場で、新しい学びや新しい取り組みを広げたい、そのために周りを巻き込んで動いていきたい!と思っている方に向けて、仲間とともにアクションをしていくことができる7カ月間のプログラム「チームを考える学校」第1期を来年3月からスタートします。
すでにお申し込みは受付中ですのでご参加をご検討中の方はぜひお早目にお申し込みください!また、もう少し詳しく知りたいという方にはオンライン説明会も実施しています。
ぜひご参加をお待ちしております!

\チームを考える学校1期申し込み受付中!早割・チーム割も!/
詳細・お申し込み⇒http://www.cokowill.com/teachersprogram
オンライン説明会⇒https://forms.gle/zQYPhTS8fWLAmNkNA

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