囲い込みとお山の大将
自治体ごとに野球場がある
その結果、容易に移動可能な範囲に本格的な野球場がいくつも存在する
平成の大合併の結果、観戦スタンド付きで公式戦がやれる野球場が市内に何個も何個もある状況になった
すぐ隣の町に立派な野球場があったのに
「おらの町の野球場」をほしがった結果なんだよね
問題は境界線
自治体の境界線はここまで! ってやるから、ここから内側は「おらの」
ここから外は「誰かの」になっちゃうんだけど
境界線を越えればすぐに立派な野球場があるんだから
共有すればいいだけなんだよね
そんな、そんな毎日稼働してる施設でもないんだしさ
なのに、町外の人は利用できません、とか、町外の人は利用料が2倍とかやるから、ダメなんだよね
理屈は「町民の税金で維持しているから」
国からの補助金で作ってるくせにさ
まちづくりの基本はゆるやかな囲い込み、と言われている
きっちり境界線をひいて、ここまではXX、ここからは○○、ってやらない
音もにおいも境界を越えていく、
放射能も有毒ガスも境界線を越えていくんだからさ
人間の行動範囲が広がったことに
人間の感覚やルールが対応しきれてないんだよね
境界線をぼやかすと、政治家の人や行政は困っちゃうって理由も大きいだろうね
県境にまたがる湖は、水面の境界線をはっきりさせないと
水死体が上がったときにどっちの警察が出動するかが変わってくるから
重要なんだと聞いたことがある
テリトリーって権利ってことなんだろうね
既得権だから、境界ははっきりさせないとダメなんだろうね
サッカーだって「マンツーマンぎみ」ってのが主流なんだから
地域住民の所有権意識も薄まっていくべきだと思う