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他のビールとは何が違う?大人気の『SCHMATZ』定番ビール3種の魅力と味わいを担当者が一挙解説

全国で多数展開している人気のビアダイニング『SCHMATZ』。本場ドイツの味わいを守った、こだわりのビールの味わいには定評があります。一体『SCHMATZ』はどのような部分にこだわりを持ったビール造りを行っているのか?

今回は『SCHMATZ』全店舗のビール担当者の吉田さんに定番ビールのスタイルをご紹介してもらうとともに、その味わいについても徹底解説していただきます。

『SCHMATZ』プロダクトチーム・ビール担当・吉田基治さん

プロフィール
『SCHMATZ』店舗全体のビールに関するクオリティーを確認、機材のメンテナンス、スタッフへのサーブ指導に加え、ビールラインナップの決定などビールに関することすべてを担当。

ドイツの伝統に基づいて造られている!『SCHMATZ』の定番ビール3種

『SCHMATZ』のビールの魅力について語る吉田さん

吉田さん:『SCHMATZ』では、通常のレストランで常時8タップor6タップ(ビアスタンド業態の店は3タップ)がラインナップしており、それに加えてボトルや缶での提供も行っているので10数種類のビールが楽しめます。

最近では、新進気鋭の日本のブルワリー(醸造所)とのコラボビールを作ったりもしているので楽しめるビアスタイルは多岐にわたります!訪れる時期やシーズンによって、楽しめるビールが違うのも『SCHMATZ』の魅力の1つですね。

そんな多種多様なビールがある『SCHMATZ』ですが、年間を通してタップインしているスタイルのビールが、「ヴァイツェン」「ラガー」「IPA」の3種類です!

『SCHMATZ』の定番ビール「ヴァイツェン」「ラガー」「IPA」

吉田さん:ドイツには「ビール純粋令」というビールに関する法律があります。この法律は、「ホップ・水・モルト(麦)・イースト(酵母)」の4種類以外のものをビール造りに用いてはならないという、ビール文化を大切にするドイツらしい法律です。

これら3種類のビール(+ヘレス)は、「ビール純粋令」に則って、「ホヘンタナ」というバイエルンで150年以上続いている伝統あるブルワリーに造っていただいております。多数あるブルワリーの中でも「ホヘンタナ」は、家族経営ならではの伝統を重んじながら、新しいことにもチャレンジしていきたいという想いが強いブルワリー。

“伝統と革新”

まさに、私達『SCHMATZ』のヴィジョンと重なる部分があることから、「ホヘンタナ」にビールの醸造をお願いしているんです。

モルトのコクと甘みを感じる!「ラガー」

オクトーバーフェストでも定番のメルツェンというスタイルで造られたラガーは『SCHMATZ』でも人気の銘柄

吉田さん:この「ラガー」は、スタイルでいうと「メルツェン」というスタイルのビールに区分されます。メルツェンは、ドイツ語で3月という意味。その昔、ドイツでは衛生上の理由で4月〜9月まではビールの醸造が禁止されていました。そこで、3月に仕込んだビールを10月に飲み干そうという意味合いを込めて始まったのが、今や日本でも知名度の高い「オクトーバーフェスト」。そのオクトーバーフェストで飲まれるビールが、メルツェンというスタイルなんです。

モルト由来のビスケットやトースト香が全面に出ているのが特徴のメルツェンですが、『SCHMATZ』のメルツェンは「*デコクション」と呼ばれる製法で造られていることから、よりまろやかなコクを生み出すことができるんです。

日本人が飲んでも違和感なくスッと入ってくる、まろやかなモルトの甘味を楽しんでほしい1杯ですね。

このビールに合わせたいのが、スモークソーセージ。モルト由来の深みのあるコクが、燻製されたソーセージの味わいにぴったりなんです!「オクトーバーフェスト」でも、メルツェンとスモークソーセージを一緒に楽しむのが定番中の定番なのでぜひ試してみてほしいですね。

*デコクション:通常、ビールを仕込む際はモルトとお湯を1つの窯で造るものの、デコクションはモルトとお湯を別の窯で仕込むことにより、微妙な温度調整などもしやすくコクとまろやかさが出やすいと言われています。

苦味の少ないマイルドな味わいが魅力!女性にも大人気な「ヴァイツェン」

「醸造技術の高さがあってこそ出せる味わい」と吉田さんも絶賛のヴァイツェン

吉田さん:「ヴァイツェン」は、小麦を50%以上使用しているビールのことを指します。その中でも『SCHMATZ』のヴァイツェンは、醸造の際の酵母を濾過せずそのまま使っている「ヘーフェヴァイツェン」というスタイルになります。酵母由来の甘いバナナ香が最大の特徴で、苦味が少なくてまろやかな泡を楽しめるので、ビールの苦味が嫌いな人や女性にも人気がありますね!

ヴァイツェンって、味の裏側にほのかに酸味が隠されているんですけど、この酸味を上手く引き出すのがとても難しいんです。ブルワリーによっては、レモン果汁を加えて酸味を出す場合もあるのですが『SCHMATZ』のヴァイツェンは、副原料を使わずに酵母由来の酸味をしっかり表現しています。このあたりも、醸造を依頼している「ホヘンタナ」の技術力の高さですね。

コロナ禍で地元に帰れないドイツ人がこのヴァイツェンを飲んで、「故郷の味を思い出した」と涙ながらに感謝のメッセージを伝えてくださったこともあるんですよ!私達としても。本場の味に近い自身のあるビールです!

食事と合わせるなら、強すぎないあっさりしたものがおすすめです。定番のソーセージなら「ヴァイスブルスト(白ソーセージ)」。苦味もなく、あっさりとしたハムのような味わいながビールにマッチします。

ドイツ風にアレンジされている!?何杯でも飲みたくなる「IPA」

ドイツらしいIPAというを目標に造られた『SCHMATZ』のIPA

吉田さん:「IPA(インディア・ペール・エール)」は、クラフトビール人気で一躍有名になったスタイルですよね。特徴は、香りと苦味。モルトよりもホップのキャラクターが際立っているパンチのある味わいが魅力です。ドイツのビールでIPAってあんまり聞かないかもしれないですが、実はIPA専門のブルワリーができているなど市民権を得てきているんです。

『SCHMATZ』で造る際に意識したのが“ドイツらしいIPA”ということ。ホップの強烈な個性と苦味が特徴のIPAではありますが、当社のIPAはホップを抑えめにしてモルトを多くしています。これにより、甘みが加わり飲み疲れしない何杯でも飲めるような味わいに仕上がっています。ビールの個性を強めすぎないことで様々な料理に合わせやすいため、ビアダイニングである『SCHMATZ』で提供するIPAにふさわしい1杯です。

IPAの苦味と香りがあるので、ハバネロソーセージのような味の強い個性のある料理に合わせても最高に美味しいのですよ!

あと、個人的なおすすめがバニラアイス。スタウトやポーターのような黒ビールに合わせるのが定番のバニラアイスですが、うちのIPAはモルトの甘味も効いているので甘いものとも合わせやすいんです。『SCHMATZ』に来た際には、ぜひ試してみてください(笑)

『SCHMATZ』が目指すビールは、“ドイツ人が美味しいと思える味”

『SCHMATZ』のドイツ人オーナー。クリストファー・アックスとマーク・リュッテン

吉田さん:『SCHMATZ』は、クリストファー・アックスとマーク・リュッテンという2人のドイツ出身オーナーとなって立ち上げた会社です。なによりもビールの品質を第一に考えており、伝統を重んじたシンプルな味わいながら、「ドイツ人が飲んで美味しいと思える味」を目指して、本場ドイツで造られたビールの味わいを届けようと考えています。

ドイツ語で“幸せの音”を意味する『SCHMATZ』

その想いはブランド名にも込められています。『SCHMATZ』とは、ドイツ語で“幸せの音”。大好きな人にキスをする時の音や、レストランが賑やかな様子など、とにかく幸せな時になる音のイメージですね!そんな“幸せの音”をビールと料理で皆さんに届けたいというのが、ブランド名の由来。ですから、レストランに来るときはとにかくワクワクしてほしいんです!

店によってガラリと雰囲気が異なる『SCHMATZ』。写真は中目黒店

『SCHMATZ』でしか飲めないビールを楽しみにきていただく方、大勢でドイツ料理を楽しみながらワイワイと盛り上がる方など、どんな方にとっても“幸せの音”を感じられる場所を『SCHMATZ』は目指しています。各店舗によっても雰囲気が異なりますので、ぜひとも色んなお店に足を運んでお気にいりの場所を見つけていただければ嬉しいです!

『SCHMATZ』通販やスーパーなどでも購入できる!定番の3種類のビールで本場ドイツの味わいを楽しんで!

定番の3種類はオンラインでも販売中

今回ご紹介した定番ビール3種類は『SCMATZ』各店舗で常時タップインしている他、オンラインストアでも発売中。オンラインストアでは、定番ビール3種類の他に日本のブルワリーとコラボレーションした限定醸造ビールなどラインナップも随時更新されています!

“ドイツ人が飲んで美味しいと思える味”を目指した、本場の味にこだわった『SCHMATZ』のビールをぜひ気軽にご自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか?

SCHMATZ公式HP:https://www.schmatz.jp/

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