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【読書感想文】猫を処方いたします。

'23.10.8読了
著 者:石田祥
出 版:PHP研究所
紹介ページ(PHP研究所):


あらすじ
京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころのびょういん」。心の不調を抱えて病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医師が処方するのは、薬ではなく、本物の猫!? 戸惑いながらも、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も変化していく。そして医師が猫を処方するのには、ある理由があって――。猫と人が紡ぐ、ハートフルストーリー!


本屋さんで表紙買いしました。
猫ちゃんです。いっぱい猫ちゃんが出てきます。
5話で構成されている物語になります。第3話で「こころのびょういん」の謎が一気に提示されて、4話、5話で病院にいる医師と看護師の正体に迫る構成になっています。
物語が進むごとに世界観がどんどん具体化されていくように感じました。
また、特別描写はなされていないからこそ、その状況を想像できる箇所もあります。
辛かったからこそ、そこから救われたからこそ、病院がそこにあるのだなと、幸せで、ほんの少し寂しさを感じました。

ネタバレがない方が絶対楽しめる作品です。曖昧な表現しかしていないので分かりにくい文章になっていますが、とても優しいお話でした。

あと、猫ちゃんが可愛いです。猫の大運動会の洗礼を受けるくだりは、猫飼いあるあるなのかなと思いました。

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