佐藤雪恵

北星心コミ18卒

佐藤雪恵

北星心コミ18卒

最近の記事

【読書感想文】モノノ怪 鬼

'24.11.17読了 著者:仁木英之 出版:KADOKAWA 紹介ページ(KADOKAWA): モノノ怪シリーズのノベライズ第2弾です。 第1弾も買ってありますが先にこちらを読みました。文庫ごとにお話しの繋がりはないので順番が自由で良いですね。 4話構成で、一つの群を舞台にモノノ怪4体連続狩猟という感じでした。 小梅と鑑直という2人が主な主人公になっていくのですが、この二人のまだ付き合ってもいない甘酸っぱさと夫婦となってからの信頼と互いを守りたいという気持ちを味わう事が

    • 【読書感想文】宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブル

      '24.11.9読了 著者:辻村七子 出版:集英社 紹介ページ(集英社): 宝石商シリーズの14巻目、読み終わりました。 9月に買って1月と少し程積んでいましたが、読み始めるとサクサクと読めました。 宝石商シリーズの主人公である中田正義、その異母弟のみのる君の視点で物語が進んでいます。 みのる君と取り巻く環境が少しずつ変わり、家に知らない人と住むことになるなど戸惑いが多い中学生の姿が目に浮かぶようでした。 主人公とリチャード氏との関係も少しずつ変わってきているようで、主人

      • 【読書感想文】小説の描写と技巧 言葉への認知的アプローチ

        '24.11.4読了 著者:山梨正明 出版:ひつじ書房 紹介ページ(e-hon): https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034484012&Action_id=121&Sza_id=GG 図書館で借りて読み終わるまでずるずると時間をかけてしまいました。 比喩表現を認知的なアプローチで解説していく内容になっています。 事物の表現に置いて、日本語と英語では違いがあるとはよく言われていま

        • サイレント・ブッククラブ的なことをやってみたいお話

          意見を交換したいわけでなく、同じ本を読みたいだけではない。 自分が本を読む時間を確保したいだけの読書会を求めていた私には、求めていたものが実存した気分になりました。 日本国内では、2024年9月21日にHuddleさん(https://note.com/bookshuddle)と岡山市文学賞運営委員会が主催して岡山で開催されました。 軽く調べてみても岡山以外では大々的には開催していないのではないかなと思います。 札幌でやってみたい 多分、こんな人には刺さりそう ・本を好き

          【映画感想文】刀剣乱舞 廻―々伝 近し侍らうものら―

          '24.8.17観劇 刀剣乱舞を結構早い段階からやっています。 休業期間も長くありましたが、のんびりと自本丸を運営しつつ、気になったメディアミックスには手を出しています。 刀剣乱舞の舞台のアニメ化の劇場版を見てきました。 アニメの方でもかなり作画が好みだったので、劇場の大きい画面で見れてとても楽しかったです。 過去の蟠りや人間関係のごちゃごちゃが少ない分、すっきりと下ストーリーのように感じました。 戦闘シーンが見てて楽しいのは良いことです。 刀剣乱舞自体実装されている

          【映画感想文】刀剣乱舞 廻―々伝 近し侍らうものら―

          【読書感想文】小説 劇場版モノノ怪 唐傘

          '24.8.18読了 著者:新八角 出版:KADOKAWA 紹介ページ(KADOKAWA): 現在上映されている、「劇場版モノノ怪 唐傘」のノベライズ版です。 モノノ怪のシリーズが大好きで、映画も3回見に行きました。とても良かったです。 まだ感想を書いてないので、あと1回見に行ったあとに落ち着いて書きたいと思います。 ノベライズ版なので、映画を見た後に読むと色々な情報が補完されてより世界観を楽しむことが出来ました。 映画だけでは分かりにくいと感じていた部分もノベライズ版を

          【読書感想文】小説 劇場版モノノ怪 唐傘

          【読書感想文】隣はシリアルキラー

          '24.7.28読了 著者:中山七里 出版:集英社 紹介ページ(集英社): 去年の今位の時期に買って積んでいた本です。 ミステリーホラーという事で、読むなら夏かと思い、取っておきました。 社宅の隣室から響いてくる物音に恐怖しつつも警察には連絡出来ない主人公が、同僚を巻き込みつつ事件の真相に迫っていく内容です。 この主人公にも警察に連絡出来ない事情があり、それもまたゾワッと鳥肌が立つものでした。 事件の真相が最後ハッキリします。してやられたという気分を味わえます。 どんど

          【読書感想文】隣はシリアルキラー

          【映画感想文】ルックバック

          '24.7.20観劇 マンガを描いている友人と一緒に行ってきました。 何かしら創作に関わったことのある人には刺さると事前情報で知っていたので、創作を続けている友人を一緒に行けて良かったです。 ストーリー的にはあっさりとした印象を受けるものでした。 もう一展開来るかなと思いつつ、すっと終わるストーリーで気持ちの良い終わり方でした。 この作品は、創作をやっている人・辞めた人、創作をしていない人とではかなり受け取れる情報量が違うように感じられました。 劇中に「辞めた」といっ

          【映画感想文】ルックバック

          【読書感想文】バッタを倒しにアフリカへ

          '24.7.18読了 著者:前野ウルド浩太郎 出版:光文社 紹介ページ(光文社): 数年前にTwitter(現X)で見て読んでみたいと思っていた本です。 図書館にあって良かった。 アフリカのモーリタニアでフィールドワークを通してバッタを行う研究者の研究記といった内容です。 自然相手ののフィールドワークは不確定要素が多く、研究対象が見当たらなくなるなど、本当に大変だったと思います。 その中で、研究対象を変更する、新しい方法を試してみるなどその場その場で対応していく場面では、

          【読書感想文】バッタを倒しにアフリカへ

          【読書感想文】こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

          '24.7.8読了 著者:標野凪 出版:双葉社 紹介ページ(双葉社): 前作に引き続き、母の本棚から抜いてきました。 お一人様専用の喫茶店「喫茶ドードー」に訪れた人々が、傷つけられた、傷つけた心の蟠りを癒してくお話でした。 前作はコロナ禍が舞台でしたが、今作ではコロナ禍でも外出自粛などが解除され少しずつコロナ前の日常に戻っていく過程の時期が舞台となります。 言霊、言葉になったものには力が宿るされていますが、その言霊に苦しんでいる登場人物たちにどんな人でも共感しやすいので

          【読書感想文】こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

          【読書感想文】今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

          '24.6.16読了 著者:標野凪 出版:双葉社 紹介ページ(双葉社): 母の本棚から抜いてきました。 街中にあって森の中にあるような不思議なカフェ、喫茶ドードーに訪れる人々のお話でした。 心に蟠りを抱えている登場人物それぞれが、喫茶ドードーをきっかけに大切なものを見つめなおしたり、見つけたりするお話です。 一編読むごとに心が少しスッキリします。 短編集になるのですが、一つ目に出てきた人が別のお話に出てくるなど、同じ人物でも別視点からの発見があります。 喫茶ドードーの店

          【読書感想文】今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

          【読書感想文】これから詩を読み、書くひとのための詩の教室

          '24.5.27読了 著 者:松下育男 出 版:思潮社 紹介ページ(思潮社):思潮社 新刊情報 » 松下育男『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』 (shichosha.co.jp) 定年退職後、詩の教室を開催されている詩人の松下育男さんの教室でされたお話をまとめた本になります。 日頃は趣味で小説を書くなどしていますが、幼稚園に入る頃だったか入る前だったかに金子みすゞの詩集を親に買って貰うなど、詩も好きだったりします。 個人的に詩についてしっかり学んだことがないので

          【読書感想文】これから詩を読み、書くひとのための詩の教室

          【舞台感想文】狐清明九尾狩り

          '24.5.7 陰陽師と安倍晴明が好きという話を友人にした所、おすすめして貰った作品です。 そして、丁度映画館でライブビューイングのような形での公開があったので、友人と行ってきました。 弟味の強い安倍晴明はあまり見る機会がないのでとても新鮮でした。 賀茂利風という賀茂家の跡取りかつ安倍晴明の兄のような存在が登場するのですが、その関係性故に安倍晴明が少し我の強い弟のような様子がありました。 キャラが立ってて素敵でした。 蘆屋道満も登場します。よく安倍晴明とライバル関係にな

          【舞台感想文】狐清明九尾狩り

          【映画感想文】陰陽師0

          '24.5.2 陰陽師および安倍晴明が好きで、過去の映画版『陰陽師』、『陰陽師2』も見ています。 今回は、新しい安倍晴明&源博正の物語でした。 https://wwws.warnerbros.co.jp/onmyoji0 宗教的だったり、オカルト的なものが大好きです。 その中でも安倍晴明はかなり好きです。 今回の安倍晴明は学生(がくしょう)の身分の設定です。正規の陰陽師ではなく、陰陽師になるための勉強中といったところです。 図書館のような場所があり、その一角を根城に

          【映画感想文】陰陽師0

          【読書感想文】捜し物屋まやま3

          '23.12.17読了 著者:木原音瀬 出版:集英社 紹介ページ(集英社): あらすじ 捜し物屋を営む不思議な兄弟、和樹と白雄のもとに居候する芽衣子。マッサージ店でのバイト中、お客さんの由香から、大切な自転車を盗まれたと相談を受ける。芽衣子達は捜し物屋に自転車捜しを依頼するが、和樹が犯人の恨みを買ってしまい.......。一方で和樹は、血の繋がらない義弟・白雄の実父らしき存在にも悩んでいて――。白雄の出生の秘密が明かされる、ドタバタ事件簿第三弾。シリーズ堂々完結! 2巻

          【読書感想文】捜し物屋まやま3

          【読書感想文】捜し物屋まやま2

          '23.12.17読了 著者:木原音瀬 出版:集英社 紹介ページ(集英社): あらすじ 編集者の松崎は最近、自宅の心霊現象に悩んでいた。"霊感"を使って捜し物屋を営む担当作家の間山和樹とその弟・白雄に相談して無事引っ越すも、再び怪異が。和樹曰く、外国人女性の幽霊が部屋にいるらしい。成仏させようと奔走する松崎たちが辿り着いたのは、その霊の子どもと思しき小学生・光だった。光は母が生きていると信じていて......。母捜しがもたらす予想外の結末とは。ドタバタ事件簿第二弾! 1

          【読書感想文】捜し物屋まやま2