佐藤雪恵

北星心コミ18卒

佐藤雪恵

北星心コミ18卒

最近の記事

【読書感想文】今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

'24.6.16読了 著者:標野凪 出版:双葉社 紹介ページ(双葉社): 母の本棚から抜いてきました。 街中にあって森の中にあるような不思議なカフェ、喫茶ドードーに訪れる人々のお話でした。 心に蟠りを抱えている登場人物それぞれが、喫茶ドードーをきっかけに大切なものを見つめなおしたり、見つけたりするお話です。 一編読むごとに心が少しスッキリします。 短編集になるのですが、一つ目に出てきた人が別のお話に出てくるなど、同じ人物でも別視点からの発見があります。 喫茶ドードーの店

    • 【読書感想文】これから詩を読み、書くひとのための詩の教室

      '24.5.27読了 著 者:松下育男 出 版:思潮社 紹介ページ(思潮社):思潮社 新刊情報 » 松下育男『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』 (shichosha.co.jp) 定年退職後、詩の教室を開催されている詩人の松下育男さんの教室でされたお話をまとめた本になります。 日頃は趣味で小説を書くなどしていますが、幼稚園に入る頃だったか入る前だったかに金子みすゞの詩集を親に買って貰うなど、詩も好きだったりします。 個人的に詩についてしっかり学んだことがないので

      • 【舞台感想文】狐清明九尾狩り

        '24.5.7 陰陽師と安倍晴明が好きという話を友人にした所、おすすめして貰った作品です。 そして、丁度映画館でライブビューイングのような形での公開があったので、友人と行ってきました。 弟味の強い安倍晴明はあまり見る機会がないのでとても新鮮でした。 賀茂利風という賀茂家の跡取りかつ安倍晴明の兄のような存在が登場するのですが、その関係性故に安倍晴明が少し我の強い弟のような様子がありました。 キャラが立ってて素敵でした。 蘆屋道満も登場します。よく安倍晴明とライバル関係にな

        • 【映画感想文】陰陽師0

          '24.5.2 陰陽師および安倍晴明が好きで、過去の映画版『陰陽師』、『陰陽師2』も見ています。 今回は、新しい安倍晴明&源博正の物語でした。 https://wwws.warnerbros.co.jp/onmyoji0 宗教的だったり、オカルト的なものが大好きです。 その中でも安倍晴明はかなり好きです。 今回の安倍晴明は学生(がくしょう)の身分の設定です。正規の陰陽師ではなく、陰陽師になるための勉強中といったところです。 図書館のような場所があり、その一角を根城に

        【読書感想文】今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

          【読書感想文】捜し物屋まやま3

          '23.12.17読了 著者:木原音瀬 出版:集英社 紹介ページ(集英社): あらすじ 捜し物屋を営む不思議な兄弟、和樹と白雄のもとに居候する芽衣子。マッサージ店でのバイト中、お客さんの由香から、大切な自転車を盗まれたと相談を受ける。芽衣子達は捜し物屋に自転車捜しを依頼するが、和樹が犯人の恨みを買ってしまい.......。一方で和樹は、血の繋がらない義弟・白雄の実父らしき存在にも悩んでいて――。白雄の出生の秘密が明かされる、ドタバタ事件簿第三弾。シリーズ堂々完結! 2巻

          【読書感想文】捜し物屋まやま3

          【読書感想文】捜し物屋まやま2

          '23.12.17読了 著者:木原音瀬 出版:集英社 紹介ページ(集英社): あらすじ 編集者の松崎は最近、自宅の心霊現象に悩んでいた。"霊感"を使って捜し物屋を営む担当作家の間山和樹とその弟・白雄に相談して無事引っ越すも、再び怪異が。和樹曰く、外国人女性の幽霊が部屋にいるらしい。成仏させようと奔走する松崎たちが辿り着いたのは、その霊の子どもと思しき小学生・光だった。光は母が生きていると信じていて......。母捜しがもたらす予想外の結末とは。ドタバタ事件簿第二弾! 1

          【読書感想文】捜し物屋まやま2

          【読書感想文】捜し物屋まやま

          '23.12.16読了 著者:木原音瀬 出版:集英社 紹介ページ(集英社): あらすじ 天涯孤独で無職の三井は、放火に遭い家が全焼。途方に暮れていたところ、"捜し物屋"を営む間山和樹に助けられる。和樹は喋れないイケメンの弟・白雄と一緒に、客の失くし物を「占い」で捜す仕事をしているらしい。彼らの知り合いの弁護士・徳広の力を借りて生活を立て直す三井だったが、偶然、放火犯らしき男をみかけ......。ちょっと不思議で怖くて愉快。四人(と一匹)のドタバタ事件簿! 表紙と帯でつい

          【読書感想文】捜し物屋まやま

          喫した湯気のぼんやりの先の

          この記事はみんなの北星アドベントカレンダー2023の17日目の記事です。 紅茶が好きです。 甘いのも、苦いのも、ミルクが入るともっと好きです。 小さい頃に好きな絵本がありました。 ラクダに乗った人が砂漠を渡って紅茶を運ぶお話だったと思います。 ルピシアでクリスマス時期に売っていた、絵本とティーパックがセットになったものだった記憶があります。 ページをめくると1つティーパックが付いているのです。もちろん個包装ですよ。 とても好きだったのですが、古くなって捨ててしまって、調べて

          喫した湯気のぼんやりの先の

          【映画感想文】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

          '23.11.25&'23.12.1 『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』、通称ゲ謎2回見ました。 楽しかった。 X(旧Twitter)で話題になっており、気になるなぁと呟いたら友人と一緒に行けることになりました。 友人2人ありがとう! 大きいスクリーンで見れて良かったと思います。 まず、作画がすごい。冒頭の煙草でけぶった職場や車内の描写もそうですが、今回の映画の舞台となる村まで移動シーンが美しいです。 海や川と言った水の描写がとても好きです。 また、主人公が徒歩で移動しているシ

          【映画感想文】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

          【映画感想文】映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ

          '23.11.9視聴 すみっコぐらし映画第3弾見てました。今回も可愛くて、少し切ないお話でした。 第1弾の映画を見てハマってしまったすみっコぐらし。第2弾が発表される前にはとかげさんのぬいぐるみは家に居りました。 つい、買っちゃったんです…… 第3弾は不思議なおもちゃ工場で働く物語でした。制服が支給されたり、朝のラジオ体操があったり、その世界観にもしっかり労働というものがあるのだなと感じました。 それぞれの特技を生かした作業は分担作業の良い面ですね。 住み込みの工場勤

          【映画感想文】映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ

          【読書感想文】きらりきらり2023

          '23.11.12読了 著 者:創作研究会 母校の大学祭に行った際に購入いたものです。 創作研究会は私も在学中に所属していた、オリジナル創作を行うサークルです。 小説やイラスト、漫画を主として活動しています。コロナ禍があり、どうなるだろうかと少し心配していたのですが、今の元気に活動しているようです。 X(旧Twitter)を見つけました。 https://twitter.com/SousakuHokusei?s=20 小説とイラストをまとめる形の同人誌なのですが作品量も

          【読書感想文】きらりきらり2023

          【読書感想文】先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち――

          '23.11.5読了 著者:金間大介 出版:東洋経済新報社 紹介ページ(Amazon) 先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち | 金間 大介 |本 | 通販 | Amazon 紹介文(Amazonより) ほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……。今、こんな若者が激増している。 ・「成功した人もしない人も平等にしてください」 ・選択の決め手はインフルエンサー ・「浮いたらどうしようといつも考えてます」 ・LINEグループで育まれた世界観

          【読書感想文】先生、どうか皆の前でほめないで下さい――いい子症候群の若者たち――

          【読書感想文】ほんのむし2023年

          '23.11.2読了 編 者:北星学園大学図書館ボランティアHONTAN 発行者:北星学園大学図書館ボランティアHONTAN 今回は少し普段とは違う本を紹介します。 私の出身大学は札幌市にある北星学園大学なのですが、そこの大学祭――星学祭といいます――に行ってきました。 図書館の本の紹介などを行っているボランティア団体、HONTANという学生団体があります。 そこのブースで売られていた同人誌を紹介します。 HONTAN紹介ページ 内容はHONTANメンバーのオススメの本

          【読書感想文】ほんのむし2023年

          【読書感想文】宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会

          '23.10.25読了 著 者:辻村七子 出 版:集英社 紹介ページ(集英社オレンジ文庫): このシリーズも13巻+ファンブックになりました。全部あります。 昨日届き、今日読み切りました。今日お休みで良かった。 今回は、色んな人がちらほら出てきて嬉しくなってしまいます。 谷本さん、ヴィンスさん、オクタヴィア嬢、シャウルさん、ヨアキムさん、出てきてない人の方が少ないですね。 気分は「お久しぶりです。ご健勝でなによりです。」といった所。 ヴィンスさんについては、何してんの?と

          【読書感想文】宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会

          【読書感想文】猫を処方いたします。

          '23.10.8読了 著 者:石田祥 出 版:PHP研究所 紹介ページ(PHP研究所): あらすじ 京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころのびょういん」。心の不調を抱えて病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医師が処方するのは、薬ではなく、本物の猫!? 戸惑いながらも、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も変化していく。そして医師が猫を処方するのには、ある理由があって――。猫と人が紡ぐ、ハートフルストーリー! 本屋さん

          【読書感想文】猫を処方いたします。

          【映画感想文】ジョン・ウィック:コンセクエンス

          '23.9.23.視聴 友人にともに行ってきました。 ジョン・ウィックシリーズを今まで見たことがなく、友人の簡単なあらすじ説明のみで乗り込んでいきました。 武闘派アクションがそもそも大好きなので、とても楽しめました。 冒頭に大阪のシーンがあるのですが、ネオンサインが色鮮やかで新鮮でした。 欧米の方々は日本人よりも明るさの感受性が高く、日本のネオンサインは明るすぎるという話を以前聞いたことがあったのですが、その関係なのかもしれないなと思いました。 多分、日本人にはあそこまで鮮

          【映画感想文】ジョン・ウィック:コンセクエンス