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【読書感想文】こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

'24.7.8読了
著者:標野凪
出版:双葉社
紹介ページ(双葉社):

前作に引き続き、母の本棚から抜いてきました。
お一人様専用の喫茶店「喫茶ドードー」に訪れた人々が、傷つけられた、傷つけた心の蟠りを癒してくお話でした。

前作はコロナ禍が舞台でしたが、今作ではコロナ禍でも外出自粛などが解除され少しずつコロナ前の日常に戻っていく過程の時期が舞台となります。

言霊、言葉になったものには力が宿るされていますが、その言霊に苦しんでいる登場人物たちにどんな人でも共感しやすいのではないかと思います。

相手からの慰めの言葉が辛く感じたり、昔言われた言葉にずっと縛られているように感じたり、口から滑り落ちてしまった嫌味に自分が傷ついたり。
社会で生活する中で、言葉はとても便利であり危険なものです。
攻撃的な言葉は言わない、言われても気にしないと基本にして過ごしていますが、今後も本当に気を付けようと思います。

喫茶ドードーの店主であるソロリについての少し掘り下げがありました。
とても頑張って来て、立ち上がれなくなってしまった人なのだろうと思いました。
今後もドードーのように穏やかな人生を過ごして欲しいなと思います。

勤めているのが大学の小さな施設なのですが、舞台となった時期は久しぶりの開館でバタバタしていた時期かと思います。
今までとの勝手の違いに困ることもありました。
様々な感染症がまだまだ流行っていますので、今度も感染症予防は大切にしていきたいと思います。

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