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ぼくが住む小さな町に、ミッキーがやってきました。

こんにちは、音楽家のスキャット後藤です。

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11/12(日)朝、僕は地元・千葉県館山市の北条海岸にあるSEA DAYSというカフェにいました。雨が激しく寒いので雨宿りしてました。今日は海岸通りで千葉県誕生150周年記念パレード。県警音楽隊、ダンスチーム、市内学校吹奏楽部などがパレードした後、ディズニーのスペシャルパレードがあるということで、この日を楽しみにしてました。

館山市は、千葉県房総半島の一番南にある、人口4万5千人の小さな町です。東京から100km離れた場所です。そんな町の海岸通りでディズニーのパレードってなんなん?って思ってました。ディズニーランド&シーは合わせて10回くらいは行ってますが、特にディズニーのファンってわけでもなく、、、でも行くとシンデレラ城のプロジェクションマッピング凄いな!とか、エレクトリカルパレード好きやわーとか、海での派手なショー見て「わお!」って感じで、でも特にキャラクターにすごく興味があるわけでもなかったです。こんな小さな町の地元にミッキーとミニーがくるってどんな感じなんだろ?その感覚を味わいたい、という興味だけでこの日を楽しみにしてました。

小雨が降ったり、止んだりな中、パレードはどんどんと進行していきます。いよいよ次はディズニーの番!と思ってたら、突然雨が止み、太陽の陽射しが強くなり、空は眩しく気温も一気にあがりました。一瞬の出来事でした。僕の前にいた女の子2人が「ディズニーの奇跡!!!」ってめちゃくちゃ喜んでました。僕はゾワーってなりました。凄い…

小さく見えていたミッキーとミニーを乗せた車がどんどん近づいてきます。賑やかなブラスの音楽の音量も大きくなってきました。スマホのカメラをズームにするとハッキリとミッキーが見えます。館山にあるお城とミッキーが並んで見えた時、少し興奮しました。地元の風景にミッキーです。変です、おかしいです。パレードの区間は徒歩10分くらいの距離、全長1キロもないのですごくゆっくりと進行します。

やがてその車は目の前にやってきます。大音量のハッピーな音楽とミッキーマウスとミニーマウスと。するとなぜかすごく感動して、、、泣きそうになりました。こみあげるものがありました。なんでしょう、、、特別ミッキーが好きってわけでもないのに、、、たくさんの人がミッキーを見て笑顔になってたり、手を振ったり、とにかくこの時間を幸せに過ごしてる人が多くて、それに圧倒された気がします。ディズニーってすごいんだな…

普段はディズニーランドでしか見ることの出来ないミッキーが、そこから飛び出して僕らが生活してる場所に来てくれました。見慣れた風景なのに、そこには非日常があって、全員が心持っていかれてる感じありました。僕はミッキーが去っていくのがイヤで車を追いかけました。できるだけ、1秒でも長い時間、この空間を楽しみたいと思いました。

ミッキーの人気がすごいのは当然なのですが、ずっと繰り返し流れる音楽がとても素晴らしかったです。職業柄、音楽のことを贔屓目に見てしまうのですが、全員が高揚してるのは音楽のおかげだと思いました。もし無音でパレードしていたら、ポツンとそこにミッキーがいるだけです。日常の見慣れた空間にミッキーがいるだけ、ただのキャラクターです。まぁ、嬉しいとは思いますが。でもそこに大きな音で音楽が流れてるので、全員がディズニーの世界の中にいるんです。包みこまれてるんです。ディズニーランドなら敷地が全てデザインされてるので、多少音楽がなくても、その世界観は楽しめます。でもここには、ファミレスがあったり、チェーン店のラーメン屋があったり、ディズニーの世界からはかけ離れてます。

僕は広がりのある包み込むようなサウンドを「巻き込み系の音楽」という言い方をしてるのですが、まさに今回の音楽はソレです。ディズニーの世界観に巻き込まれてるんです。僕が仕事してるドラマ音楽でもそれはあります。盛り上がるシーンのために作る音楽は「巻き込み系」です。ドラマの中の世界に視聴者も入り込んでるんです。だからグっとくるんです。たくさんの人を一瞬で非現実のハッピーな世界に引き込めるディズニーは素晴らしいと思いました。

普段ぼくは仕事で「自分のために音楽をつくる」ことがほとんどです。「この作品で楽しんでもらえるにはどうしたらいいか?」っていつも考えるには考えますが、自分が好きかどうかの軸で判断することが多いです。自分が楽しいかどうかが重要です。今回、このディズニーの小さなパレードを見て「人が幸せになれる音楽」を意識して作るのっていいかもしれないと思いました。

今年入ってからずっとモヤモヤが続いていて、クリエイティブに関しても悩むことが多かったのですが、「人を幸せにする音楽」「人が幸せになれる音楽」をつくる目的にするというのは一つ大きなヒントなのかもと思いました。今放送中のドラマ「推しが上司になりまして」は、今までに関わってきた作品と全く違って見ていてとにかく幸せな内容です。音楽担当する2025年放送予定のアニメもハッピーになれる楽しい作品です。2021年、22年とEテレで放送されたコマ撮り作品もすごく幸せな内容でした。見てるだけで幸せになる。ついこないだ「ただただ見てるだけで癒されるみたいな作品の仕事したいな。」ってポストしたのですが、少し方向性が違いますが、人を幸せにする音楽だと思いました。まあ、とは言え別に今まで作ってきた作品も、人が楽しんで幸せになるものばかりだったんですが。きっと、ここで言いたいニュアンスわかってもらえますよね。(サスペンスとかブラックなコメディと違って)

自分が楽しむことも大事ですが、それと同じくらい人が楽しめるものを意識して音楽を作ることっていいかもなーと思いました。「誰かの人生が楽しくなれば嬉しいので音楽作ってます」と胸張って恥ずかしがらずに言えたら、今までの僕と変わる気がします。

ということで、短い動画ですが、今日のパレードの雰囲気がわかると思うので下のリンクから見ていただければと思います!本当にすごくいい空間でした。企画してくださった方々ありがとうございます。僕もエンタメ頑張りたいです!!!


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課金してくださってる方向けに、何か書きたいと思いつつ書けてなくてすみません!!!

スキャット後藤


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