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Q. リテイクが怖いです。作曲家の仕事ってどんなリテイクがありますか?

こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。

Q. 
リテイクが怖いです。作曲家の仕事ってどんなリテイクがありますか?

作曲依頼があり、依頼者が求めてるものを形にするのが商業的な作曲家の仕事です。打ち合わせで「○○な曲調でお願いします」「この曲を参考にしてください」「この曲っぽくしてほしいのですが、この曲よりはもう少し○○な感じにしてほしいです」「こんな世界観の映像につく音楽を」など、具体的な要望もあれば、ざっくりとした要望もあります。なんならなんの要望もないことがあります。依頼主によってさまざまです。

どちらにしても、依頼者側が何を言ってるのか、何を求めてるのか、正確に判断するのが必要になります。コミュニケーション能力めっちゃ必要です。同じ言葉でも依頼してくる人によって大きく意味が変わります。それを理解してなくて自分の物差しで話を聞くと、依頼主の求めてるものからズレていきます。依頼主が思ってるものと違う音楽をつくった時にリテイクがきます。意図が汲めてないと、意図は汲めてるが具体化できない場合は何度もリテイクがくることになります。最悪、発注先を変えられたり、途中までのデータを渡して先方がその続きを引き継ぐ場合もあります。

ということで、今回は最近の僕のリテイク事情を書いてみようと思います。普段ほとんどリテイク食らわないのですが、珍しく沢山リテイクくらってる案件があるので、その様子をまとめてみました。


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