見出し画像

とりあえずホームページの恐怖

今日の新時代生徒募集塾は実際にニュースレターにお寄せいただいたご質問の中で、前回の生徒募集塾でご紹介した「ちょっと待って!その場所で生徒は集まるの!?」に関する内容があり、ちょっと詳しく触れてみない内容でしたので、ご本人様の承諾を得て、取り上げて解説したいと思います。

「はじめまして、自宅で個人レッスンをおこなっている講師歴12年です、
 新講師として最初はヤマハ音楽教室のシステム講師をやってましたが、
 結婚を機に講師の仕事から身を引いていましたが、
 一昨年から自宅でピアノ教室を開設しています。
 パソコンの詳しい知り合いにホームページを作ってもらったのですが、
 1年半くらい生徒が集まらず 、こちらの協会の会員になって
 ニュースレターを読ませていただいております。
 ご相談は、ホームページを作ったのに1年半も生徒が集まらないのは
 ピアノを習いたいと思う人が近くに住んでいないからでしょうか?
 近くの小学校は1学年に3クラスありますし
 子供はいるのですが。。。(以下略)」

前回のニュースレターにでも解説しましたが、確かにピアノ教室の場所というのは重要で、極端なことを言えば、無人島にピアノ教室を開設しても誰も来ないのと一緒で、明らかに「子供の数が少ない」「ピアノ教室の数が多い」「生徒を抱え込んでいるピアノ教室がある」といった条件があると、その地域での生徒募集は簡単ではありません。(方法はありますが、そのお話はまた別な機会に・・・)

しかし、実は問題が教室の場所ではなく、もっと他の部分にあることも非常に多く、今回のような質問、疑問の場合、注目すべきは「知り合いにホームページを作ってもらった」という点です。

経験で言いますと、よほど知り合いが「生徒募集(集客)の方法を知っている」か「子供がたくさんいるがピアノ教室が近隣にない」恵まれた環境に無い限りは、生徒が集まった試しがありません。
これを協会では「とりあえずホームページ」と呼んでいて、パソコンのことが分からない先生が、今の時代はホームページが必要ということは分かっているのですが、自分ではどうすることもできず知り合いに「とりあえず作ってもらう」ホームページを作ってもらう現象です。
これをやってしまうと、むしろ逆効果な事が起きる危険性があります。

今の時代の子供を抱えるお母さん達は、情報収集の方法としてインターネットを多用しているので、中途半端なホームページを即座に見破り、対象から外す能力を身に着けています。
お知り合いに作ってもらったホームページが、「見栄えが悪い」「分かりにくい」と、どんなに素晴らしいレッスンをおこなっていても、ホームページを見ただけで「良くないピアノ教室」という判断をされてしまいます。
これが、今の時代の音楽教室の選び方です。

今回ご質問を頂いた先生のホームページを拝見させていただき、お知り合いの方には大変に申し訳ないのですが、単刀直入に申し上げますと、ホームページビルダーで作成されたホームページで、構造も分かりにくく、スマホから見るとレイアウトが非常に見にくいもので、連絡先も分かりにくい状況です。
せめて連絡先はトップページに書く必要があります。

ホームページは作れば良いかといえば、そうではありません。昔と違い、今はホームページを見る目が肥えている時代ですので、中途半端なホームページは、むしろ悪い印象を与えてしまいます。「とりあえずホームページ」という考え方は、非常に危険です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?