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プロフィール / scarlet222


 scarlet222と名乗っている者です。この文章では、今まで書いてきた文章の紹介を中心として、自己紹介をおこなっていきます。

基本情報

 1995年大阪府生まれ。ここ何年かの関心の中心は、哲学とアイドルにあります。これまでに書いた文章もこの二つに関わるものが多いです。

 哲学に興味を持ち始めたのは、たしか高2のときでした。それまでは政治思想や経済学などにしか興味がなかったのですが、永井均という哲学者の本を読んだのをきっかけにして、最終的には大学院の修士課程まで哲学の研究のようなことをしていました。専門は20世紀のフランス哲学、とくにジル・ドゥルーズという人の哲学を研究していました。

 アイドルとの出会いは哲学より少し早かったとおもいますが、これも高校生のときでした。最初はPerfumeにハマり、大学生になっていわゆる地下アイドルの世界にも少しずつ親しむようになりました。今年の4月からひとまず働き始めているのですが、相変わらず月2回ほどのペースで東京に通っています。

 では、これら二つの関心の軸を踏まえながら、これまでに書いてきた文章をいくつか紹介していきます。

これまで書いた文章

 もともとPerfumeからアイドルに興味を持ち始めたので、当初から「アイドル/アーティストの二項対立」という問題を考え続けてきました。Perfumeについてよく言われるような、「もはやアイドルではない」とか「アイドルを越えたアーティスト」といった語り方に違和感を覚えたからです。次の文章は、このテーマについてそれなりにちゃんと考えて書いた最初の文章です。

三浦哲哉がナポリタンを論じた文章を梃子にしつつ、アイドルとアーティストとの関係について考えた文章です。今読めば色々とおもうところもありますが、自分は何年もおんなじようなことばかり考えてきたのだなぁと気づかされます。

 基本的には女性アイドルについて文章を書くことが多いのですが、SMAPの解散発表に心を動かされ、ジャニーズについて色々考えた時期もありました。例えば次の二つ。

二つともジャニーズについての本の書評という形をとりつつ、そこから少しだけ自分なりの考察も加えています。とくに後者は、SMAPはジャニー喜多川の思想の一面にあまりに忠実に従った結果として思想的な解離が生じたところにSMAPが解散に至った必然性を見出す、という論を展開しており、あまりに様々に論じられたSMAPの解散について、ある程度新鮮な見方を提供できているようにおもえます。

 女性アイドルに戻ります。2016年に・・・・・・・・・(ドッツ)というアイドルとの衝撃的な出会いを果たし、以後の文章はすべてこのアイドルグループをめぐって書かれたと言っても過言ではありません。かなりたくさん書きましたが次の三つを紹介しておきます。

一つ目は、ドッツというアイドルのコンセプトの背景にある思想として、東浩紀、宇野常広、濱野智史という三者の思想を紹介したものです。自分の主張を展開するというよりも、いくつかの思想についての整理に徹した文章になっています。これを書いてる奴はこういう思想系の文章を読むのにそれなりに慣れているのだな、ということは伝わるかとおもいます。

 二つ目は、アイドルについてブルュノ・ラトゥールのアクターネットワーク論を援用しながら考察するという、いささか乱暴ではあるものの意欲的な文章にはなっているとおもいます。また三つ目も、ドッツについて論じた文章であると同時に、2010年代の地下アイドルの展開について、「アイドルは多様な試みのための場=フォーマットである」という手垢にまみれた主張から一歩進んで語ろうとする、少なくともそのための見取り図くらいは示そうとする、そんな文章になっています。33000字ほどあって長いですが、これまで書いたものの中でどうしても読んでほしいものを一つ選べと言われたら迷わずこれを挙げます。めちゃくちゃ暇なときにどうぞ。

 またドッツについては、『推すコト。』という同人誌に短い文章を寄稿したこともあります。すでに在庫はなくなっていますが、一応リンクを貼っておきます。

 さらに、最近の私の推しであるアイドルグループRAYの月日さんについて、少し前に文章を書きました。

第一に月日さんへ向けて書かれた文章でありながら、「未熟/成熟」という二項対立(これは「アイドル/アーティスト」という二項対立の変奏でもあります)を軽やかに逸脱した新たなアイドル像を描きつつあるその一つの例として、月日さんを論じる文章でもあります。要するに、別に月日さんのことを知らなくても十分に読めるような、ある程度普遍性のある主題について論じているつもりです。 

 さて、ここまでがいわば「哲学(思想)×アイドル」という私の近年の最大の関心に沿った文章の紹介でしたが、この関心からは少しズレた文章についても最後にいくつか紹介しておきます。まずは次の文章。

これは滋賀のバンド「揺らぎ」についての文章。楽理とか音楽ジャンルとかに詳しいわけでは全くないのですが、それでも何かを書くことはできるよというのを自分なりの仕方で示してみたつもりです。実はこれが一番読まれた文章かもしれない。

 次に、映画についての文章を二つ。

映画については本当に詳しくないし、普段頻繁にみるわけでもないのですが、一応こういうのも書けますよということで紹介してみました。

なぜブログ以外の媒体で書きたいとおもったのか

 これまで紹介してきた文章は、基本的に自分のブログで公開したものばかりでした。では、なぜそれだけにとどまらず、他の媒体でも書いてみたいとおもうようになったのか。自尊心が満たされるとか、お金が少しでももらえるかもしれないとかいった一般的な理由はわざわざ書くまでもないので、それ以外の理由を最後に書いておきます。

 これまで私がアイドルについて書いてきた文章は、特定のアイドルグループやそのメンバーについて論じつつ、なおかつ普遍性を有したテーマについても論じることになっている、というものが大半でした。しかしそれだけではなく、シンプルに普遍性をもったテーマそのものに絞っても書いてみたいとおもうようになってきた。そしてそういう文章はやはり、自分の知り合い以外にも読んでもらえる可能性が高い、そんな場所で公開された方がより好ましいのではと今おもっています。

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