【紙の本で読むべき名作選#19】三歳児の感受性が見た「先住民アイヌ民族」で電子書籍を越えてゆけ!
子供の発想というものには、時に震撼するレベルのすばらしさがあります。
我が家の三歳児の娘が、本棚にあった「別冊太陽 先住民アイヌ民族」という大判書籍を取り出して、「これはなあに?」と聞いてきました。
わかるはずもない、と思いながら、「アイヌという人たちの作った、きれいな服やアクセサリーがいっぱい載っている本だよ」と適当な説明をした私。
ところが娘が「読みたい!」とせがんできたので、適当にページをぱらぱらとめくってやると、
「あ、これは迷路だ!」
と叫んで、指でしきりに文様をなぞる娘。
「あ、これも迷路だ!」
と文様をなぞり、ちゃんと「サケ」を回収してまた文様の外に出て行く娘の指。
「あ、これは迷路の服だ!」
と、こちらも右下のほうから入り込み、文様を楽しみながら、左上のほうから抜けていった、娘の指先。
アイヌの方々の幾何学的な文様が、幼児の眼には「フシギで楽しい迷路」に見えた、ということに、なんだか激しく感動してしまったのでした。
その後も娘はアイヌの衣装や装飾具の写真を熱心に指先でなぞって遊び続けておりました。
どうやら、三歳の女の子の眼には、
こういうアイヌ文様が、
このあたりが入り口で、
このあたりが出口の迷路に見えているらしい。
凄い発想と、ほとほと感心してしまった父親の目線でした。
イスラムの筆記体とか、マヤ文明の図柄とかを見せても、また斬新な発想をしてくれるのだろうか、、、これは、世界のいろいろな文化のデザインを見せて、彼女の反応を試してみたい!!
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